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支援級の子の学力

小学校の支援員をしていました。nanoです。
今日は、普通小学校の支援級に通うお子さんの学力に関して、
お話していきたいと思います。

支援級の子の学力は、みなさん、どんな感じだと思いますか?
どちらかと言うと、お勉強はできない子が多い。そんな印象をお持ちの方が、多いかもしれません。

これは、その小学校によって、さまざまではありますが、
確かに、普通級のお子さんと比べて、お勉強が苦手なお子さんの割合が、
多いかと思います。

でも、最近は、普通クラスよりもお勉強はできるんだけど、
「繊細」だったり、「すぐ癇癪をおこす」など、さまざまな理由で、
支援級を選ぶご家庭も多くなりました。

ですから、「支援級のお子さん=お勉強ができない」というわけではありません。

それで、この記事で私が言いたいのは、このような、お勉強ができる子・苦手な子の割合のことではありません。

先ほど言いました、「お勉強がむしろ得意だけど支援級にいる」子だけではなく、「お勉強は苦手」と感じている子も、
全員、支援級に通う子は、お勉強できるようになるんだ、ということです。
それを言いたいんです。

支援級に通うお子さんの学力は、何で決まるかと言いますと、
本人の能力だけで、きまるわけではありません。
当たり前と言えば当たり前なんですが、
そう思われることが多いと思うので、
ここで、断言させて頂きます

お子さんの能力だけではなくて、
・先生の指導方針
・ご家庭の指導方針
・お子さんの性格
などが、関わってくるかと思います。

例えば、例え、同じお子さんに対してであっても、「勉強をどんどんさせる」という指導方針の先生のもいれば、「無理なく、のんびりさせる」という指導方針の先生もいます。
同じお子さんに対して、ですよ。

後者の先生の「無理なく」というのは、聞こえはいいです。
聞こえはいいですが、悪く言いかえれば、「諦めてる」ということなんですよ。お子さんのお勉強できる能力に「期待していない」んです。

それは、先生にも、言い分はあるでしょう。
「無理にさせようとしても、パニックや癇癪を起こすから」
とかね。

私の意見を言わせてもらうと、それは、そのお子さんのことを
想ってるようで、想っていません。
学校の中で、叱れるのは、担任だけです。
他の先生は、その子のために、叱ってくれません。
担任の先生が諦めてしまったら、ダメだと思います。

次に、その子の性格の話をします。

支援級に通うお子さんは、様々です。
ドラえもんのキャラクターで例えますと、
のんびり、素直で、子どもっぽい「のび太君」タイプ
暴れん坊の「ジャイアン」タイプ
頭が良すぎる「出木杉君」タイプ
その他、ドラえもんのキャラクターには当てはまりませんが、「大人しい」タイプ
などのお子さんがいらっしゃいます。

この中で、お勉強ができるのは、当然「出木杉君」と「大人しい」タイプの子です。
今回、特に言いたいのは、「のび太君」タイプと「ジャイアン」タイプのお子さんのことです。

知能指数で計れば、もしかしたら、「ジャイアン」よりも「のび太君」のほうが、低い可能性はあります。
ですが、お勉強が伸びるのは、すぐにカッとなる「ジャイアン」よりも、
素直な性格の「のび太君」タイプの子です。

暴れん坊のジャイアンタイプは、元々それほど、ずば抜けてお勉強ができるわけではなく、その上、分からなかったりすると、すぐにふてくされたり、
もしくは面倒がったりするので、
お勉強は伸びない子が多いです。

この「のび太君」タイプの子達の学力を
どうか、伸ばしてあげてほしいです。
伸ばしてあげてほしいし、やればできるようになります。必ず。
交流に行かせることだけが、その子のためとは言えないと思います。
国語や算数の支援級での時間を増やして、
基礎力をつけさせてあげて欲しいと思います。

親御さんも、それを踏まえて、
交流にこだわらずに、いてもいいのかな、と思います。
社会性は、意外ともう少し大人になって落ち着いてからでも、着きます。


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