見出し画像

いじめっ子に厳しくなれない先生達

いじめによって、命を落としてしまう子供達の事件を見ると、
心が痛みます。

そんな、イジメにあった学校の先生達の対応を見ていると、
「どうしてもっと積極的に関わって、止めてくれなかったのだろう」
と、思ってしまう例が少なくありません。

そんな、学校の先生は
「イジメがあると気付かなかった」
と、声をそろえて言っている気がします。
果たして、本当に、気づかないものなのでしょうか?

私の個人的な意見です。
私は、先生は、気づける可能性は大きいと思います。
ましてや、生徒や生徒のご家庭から「助けて欲しい」と教えてもらったなら、当然ですよね。

イジメというものは、いつどこで起きてもおかしくありません。
「人は、閉鎖された空間の中に密集して入れられると、人をイジメるようになる」という実験があります。
学校は、この条件が、かなりそろっていると考えられます。
だから、イジメはいつ起きてもおかしくないし、
大人だって、似たような環境は起きるのです。

でも、学校の中でのイジメ。
小さな喧嘩は、起きても仕方無いし、間違いはあっても、それがダメだと学習しながら、
子供達は、少しずつ、成長していきます。

ですが、大きなイジメに発展しては、被害者の心に、
深い傷を負わせてしまいます。
人生を狂わせてしまいます。
だから、イジメは、エスカレートする前に、
エスカレートしてるなら、なおさら、
すぐに、先生は解決に向けて、動くべきだと思います。

「先生には、何度も助けを求めた。でも、何もしてくれなかった。」
痛ましい事件のニュースを読むと、
そんな、耳を疑いたくなる話が出て来ます。

どうして、先生は何もしてくれなかったのでしょうか?
何もできなかったのでしょうか?

そんな、イジメ事件が、なかなか解決されない理由の一つに、
「先生に対しての評価」が、深く関係していると、私は思います。

先生方の中には、「先生が暴力を受けたら、その先生は力不足だ」
という認識を持つ先生が、けっこういるようです。
なぜなら、暴力の矛先が先生に向かれては、授業がやりづらくなるからだと思います。だから、「先生たるもの、生徒に甘く見られないようにする」
「生徒のイジメの対象になってはいけない」
「生徒から暴力を振るわれてはいけない」
という考えになるのでしょう。

「先生が暴力を受けたら、それは、その先生の力不足」
という考えで、周りから捉えられてしまったら、
もし、あなただったら、暴力的な生徒に対して、どのように接しますか?

おそらく、
「なるべく関わらない」
ようにすると思います。

そうすれば、自分が暴力を受けることはありませんから。

逆に、「自らの身を張って、子供を暴力から救うこと、子供の暴力を止める先生は、なんて勇気があるのだろう」
と言われれば、どうでしょうか?

私は、先生達の対応は、全く別のものになると思います。

痛ましいイジメ事件。殺人事件と言いたくなるほどの強い憤りを感じる事件。
ある犠牲者の担任の先生は、
「お前ら、ほどほどにしておけよ」
と言ったと、言います。

これも、「先生が暴力を受けたら、先生が力不足だと言われる」
という空気感。それがあると思えば、納得がいきます。

暴力は、絶対に許さない。
イジメは、したほうが悪い。
何としても、子供を守る。
暴力を振るう子、イジメをする子に、ダメなことをしっかり教える。それがいじめをする子を守ることにもつながる。

そんな、毅然とした態度で、学校はいてもらいたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?