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DOD GRUNGE FX69について

買った機材について書くとかプロフィールに書きながら、ほとんど食べ物のことしか書いてないな。

ついに書くか、エフェクターのレビューを。
 
※言うまでもなく主観に基づくレビューです。
何事も、感じることは人それぞれでしょう。
なのでこのレビューも鵜呑みにしないでください。


・DOD GRUNGE FX69について

DOD GRUNGEを初めて買ったのはいつだっただろう。
写真フォルダを見返すと少なくとも2018年の春には所持していた。

↑この写真は城へ行った際に石垣と撮った写真。


どこで買ったかすら覚えてないが、とにかく安かった気がする。
恐らく2,000円ちょっとで購入したはずだ。

JHS pedalsの動画を見るにDODのエンジニア、Jason Lamb氏が90年代半ばにDOD社から出たサブシリーズというの一つらしい。
石垣に隠れているGRUNGEは後期に製造された中国製のもの。
初期はアメリカ製で、冒頭の画像の右側のものになる。
その後はDigitechブランドより発売されていたがいつの間にやら生産は完了となっている。

とは言え、中古で格安で買えるので心配はそこまでいらない……と思っていたがここ1年くらいでやや値段が上がってきている。
しかも市場にもあまり見なくなってきている。
誰か有名人が使ったのか?

いずれも紫色の筐体が特徴的。
アメリカ製は薄い紫色にヒビ割れっぽい塗装が施されている。


・音色について

音色としてはElectro-Harmonixから出ているBig Muffπと、最近限定版が出て話題のBOSS MT-2 Metal Zoonの間のような印象を持っている。

MT-2寄りのハイゲインディストーションなのだが、GRUNGEはミドル固定の基本的にはドンシャリで、EQもLOWとHIGHの2バンドだけとシンプルな操作感が良い。
ただ普通のハイゲインディストーションよりもノイジーかつファジーで、Big Muff的なニュアンスもある。

基本的に濃い味付けのペダルなので、前段に分離感が美しいクランチペダルとか踏んでようが轟音の海に沈めることができる。


最高。


GRUNGEを踏んでコードを弾こうものなら、ブシャーーー!!と全てを有耶無耶にしてくれる。

ゲインを絞ろうとしてもそこまでの融通を効かせてくれないので、諦めてゲインに相当するGRUNGEノブは上げて行った方が良い気がする。

ある程度の音量を出しながら踏むと爆烈にカッコいいフィードバックが出るので、是非その場の音を支配したい方は積極的に踏んで行ってください。


そして今回、以前より探していた初期のアメリカ製をTwitterで譲っていただいた。
スイッチがやや馬鹿になっているとのことで格安で譲っていただいたが、この頃のDODには割とある話だ。
このスイッチ、構造上の問題なのか不良になりがち。
諦めてスイッチャーに組み込むか、そもそもかけっぱなしで行こう。

と言うわけで中国製とアメリカ製の違いを書く。


・中国製とアメリカ製の違いについて



パーツやらの話はできないので割愛。
強いて言うと、アメリカ製はかなりワイルドな作りだった。
半田付けが正直ビビる程汚かったが、まぁそんなもんだわな。
グランジを名乗っていてLeqtiqueみたいな綺麗な配線な訳がない。

ノブの名称が
中国製…LOUD、LOW、HIGH、GRUNGE
アメリカ製…LOUD、BUTT、FACE、GRUNGE
となっている。
左から音量、低音、高音、歪みのノブだが、アメリカ製はぶっちゃけ分かりづらい。
その他のサブシリーズも独特な名称を付けられている。

BUTTってなんぞやと調べたら尻のことらしい。
尻と顔。

まあ、下と上か……

音色も割と違っていた。
どちらもドンシャリ気味なのは同じだが、中国製は少しミドルが残っており、ややのっぺりしつつも抜けは良い印象。
アメリカ製はバイト感と言うか、ピッキングにしっかりと食い付きつつ、立体感がある。
アメリカ製の方が鋭角で派手な音色か。

どちらも良いが、音の壁を作るならアメリカ製、しっかりとリフとか弾くなら中国製が合いそう。

音量も異なり、冒頭画像で大体同じ音量だった。
中国製の方が一回り音量が小さい。
いや、アメリカ製の方がでかいのか?
細かなボリューム調整やEQ調整は中国製の方ができた。

そもそもポットのトルクが全然違い、中国製はしっかりと固く、そう簡単にセッティングは変わらなさそう。
一方アメリカ製はかなりポットのトルクは軽い。
グランジをやるようなプレイスタイルだとめちゃくちゃセッティングが変わりそう。
その場合はガムテープなりで止めるのも手か。

ただ、いかんせんスイッチ問題がある。
アメリカ製に採用されているスイッチは、仮に好調であったとしてもそもそもの踏んでいる感触が薄い。
同じ時期のDOD BI-FET PREAMP FX10を一時期練習やライブで使っていたが、テンション上がっていると踏んだか踏んでないか瞬時に判別がつかなかった。

流石に音からGRUNGEのオンオフは気付くだろうが、要注意ポイントなのは変わらない。

また電源も中国製ではよくあるセンターマイナスの9Vでいけるが、アメリカ製だと昔のPro Co RATのようにピンジャックに変換する必要あり。
アメリカ製は裏面に10Vアダプターを使えと英語で書いてあるが9Vで問題ないと思う。
アメリカ製はそのワイルドな作りからか、電池ボックスの蓋もめっちゃ取れやすい。
失くしたくないならテープで止めていた方が良さげ。

・最後に

正直、全然グランジバンドを通っていない。
NIRVANAもぼちぼちしか聴いてないし、強いて一番聴いているグランジバンドとなると……Art-Schoolだな。
初期の荒々しい感じも好きだ。
中期がなんやかんや好きな曲多いけど。
水の中のナイフとか、このペダル合うんじゃないだろうか。


そんな感じでDOD GRUNGE FX69のレビューだった。
品番が69なの、良いよね。
日本人しか思わんのだろうけど。

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