見出し画像

カンガルーとぶつかる

オーストラリアは世界的に他に類を見ないほどの有袋類の宝庫。

誰もがオーストラリアといえば、コアラの次にこの生き物と思うように

やはり代表格はカンガルー。

みんなにはコアラなんてその辺にウジャウジャいるんでしょ、なんて

思われているが、意外にも滅多に
出会えないレアな生物。

居たとしても、60メートル以上成長するユーカリの木の一番高いところににしがみついて、木と同化してひたすら眠るか、ジーーーっとしているのでいつもすんごく一生懸命探すのだが、老眼?だからか見つけられない私・・・。

しかし! カンガルーは野良猫か!というくらい

いる。ウジャウジャいる。

少し郊外に行けば集団でジャンプしながら移動し、草を食べくつろいでいる野良カンガルー達。

先日国立公園にキャンプに行った際には朝起きてテントから出たら、私たちのキャンプサイトが野生カンガルーの餌場と化していて、おまけにそこらじゅう
フンだらけww
まぁ、カンガルーは草食動物だから
ウンチが全く臭くないので誤って
踏んづけたとしてもまだ許せる。

そしてどう見ても警戒心ゼロな
カンガルー達・・・。
くつろぎすぎ。

そしてこのキャンプの帰り道に事件は起こる。

夕暮れ時、暗くなってきたので車のライトをつけて帰路についていたところ

右前方に小型のカンガルーの姿が見えるなーなんて思った瞬間に
車の前を横切ろうとしたのか、
その子が突然飛び出してきた!

「ぶつかるーーー!!!!!!!」

と私が叫び、夫が急ブレーキを踏んだと同時に

左前のバンパーに衝撃が・・・。

一瞬カンガルーを轢き殺しちゃったかも!?というショックで

目も開けられずにいたが、ふと顔を上げると・・・

今車にぶつかった子が驚いた顔でこちらを見ながら

ぴょんぴょん跳ねて草むらに跳んで行くのが見えた。

良かった〜〜〜〜

二人して安堵&車を止めて、カンガルーが怪我をしていなかったか

再度現場に戻りチェック。

血痕などもなかったので、
ホッと一安心。

スピードをあまり出してなかったのと
ブレーキ踏むのが早かった事が幸いしたよう。

実はオーストラリアではカンガルーと車の接触事故は日常茶飯事。

カンガルーの多い地域には、こんな交通標識が道路に立てられている。

今回のように車と衝突して、怪我をしたり、運悪く死んでしまうカンガルーもたくさんいる。

まさか自分たちが轢いてしまうと思わなかったが、夫は30年住んでいてカンガルーとぶつかるのは2回目だそう。

その時はボンネットがくの字に曲がったらしい・・・。

日本では毎日車を運転していて、動物を轢いてしまった経験は

なかったので、確率高いのかも。

それにしてもバンパーの凹みようが・・・。

野生動物達は何も悪くないから、
人間が気をつけなきゃと思った
一日だった。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?