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在日4世は差別にあったことがあるか?

オーラムと申します。日常は日本名(通名)で生活している
30代、大阪出身の女性です。


普段はアメブロでのんびり楽しいことを書いてます。

在日4世月一韓国ブログというブログ。

さて。タイトルから。


これを書くにあたってはかなり悩んだ。
知って欲しいような知って欲しくないような。


差別なのかもしれないし、
差別じゃないかもしれない。


被害者意識を持ちたいわけではなく
こういう人もいるということを
片隅においてもらいたい、くらいの気持ちで文字を打っている。

ただ、かなり個人的な話であること
私の話を在日韓国人全部に当てはめてほしくないこと
だれにでも目に触れるところで
知らしめたいわけじゃないので
本当に知りたい人だけに
理解がある人にだけ読んでもらいたく
有料にしている。


これを話すにあたっては、自分が
日本人ではない
他の子供とは何か違う
と気づいたところからかと思うが
正直わからない。

気づけばわかっていた。


小五の頃には確か認識していた。

小学生の時に、
定期的に、
特定の子供だけに、
配られる封筒にはいったプリントがあった。

中に書いているのは
カタカナで馴染みのない言葉と
何か集いがあるようなお知らせだった。

母親に渡してもいつもすぐに捨てていた。

大事なものだからあえて特定の子に
さらに封筒に入れてまで渡していると思っていた。

なのに母親はあっさりと捨ててしまう。
中身の言葉の意味があまりわからなかったので気にしていなかった。

中学年から高学年に上がる頃に、
それは在日の子供にだけ配られていることがわかった。
なぜならば道徳の授業でならう戦争の話などで
たまに出てくる言葉や
祖母の家に飾られている人形
かなり幼い2〜3歳の頃に自分が着せられた服が

そのプリントで使われている言葉や
印刷されている絵柄と一致しているからだ。

たしかに思い返せば、父親や母親は
特定の親族のことを、明らかに日本語ではない呼び方で呼んでいる。

あぁ、自分は日本人じゃないんだなぁ
気づいてしまった時には親には気づいてないふりをしていた。

としごの妹にだけ打ち明けた。
そしたら妹も薄々気づいていたらしい。
妹はあっけらかんと親に聞くのだった

私たちって韓国人なん?

と。

少し戸惑いつつ、両親は
そうやねん、なんとなくわかってたやろ?
法事の回数も多いし、
親戚の呼び名も違うし。

と。


穏やかに包み隠さず教えてくれた。

自分たち親はたまたまお互いが在日同士だったこと、
曽祖父母たちが日本に渡ってきて、
両親及び両祖父母は韓国語が話せないことなど。

興味深く聞いた記憶がある。

が、そのあとすぐに母親が言ったことは

このことは、絶対誰にも言ったらあかんで


なぜ言ってはいけないのか?
全くわからなかった。
子供なので親の言うことは絶対であり
理由も聞かず飲み込んだ。


なので、ぼんやりとこのプリントが配られる子は
私と同じ在日の子なのかなぁ
なんて思っていた。

五年生のあるとき、
同級生の男の子が会話の中で、

オレ、韓国人とのハーフやねん
母さんが韓国人やねん

と言っていた。
かなり堂々と。

話の流れは全く覚えていないが、
この子がこんなにも誇らしげに
満足げに「ハーフである」
と言っているのなら
私も言ってもいいんじゃないのか?

と思った。


家に帰って〇〇は韓国人とのハーフらしいで!
私もみんなに言ってもいいかなぁ?


私は希望を持っていた
隠さないといけないことじゃないんだよと親に伝えたかったのかもしれない。

その子は母親が韓国人なんやろ?
そしたら、日本人やん。〇〇(私の名前)はパパもママもどっちも韓国人やから、その子とは違うねん。
だから言ったらあかん。


と言われてしまった。


言ってはいけない理由は聞かなくてもなんとなく気づいていた。


差別だ。

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