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GOLDナンピンEAの仕組みを理解する(エントリーロジック)


◆その他の記事はコチラ

GOLDナンピンマーチンEAの初心者向け、中級者向けなど、分けて記事を  書いているので興味のある方は是非他の記事もお読みください🙇


◆このシリーズの前回の記事はコチラ

初心者向け「仕組み理解」シリーズは、前回GOLDナンピンマーチンEAの仕組み、ナンピン幅・ナンピン倍率について書いています。


◆今回はエントリーロジックについて


ナンピンEA初心者🔰向けの「仕組み理解」シリーズの第2弾、エントリーロジックについて書いていきます。


エントリーロジックとは、自動売買のまさに“肝”に当たる部分で、

「どういう時にポジションを持つか」

というものがエントリーロジックです。

まさにそのEAの独自性を表す部分で、EA作成にあたって1番重要なものと言っても過言ではありません。

今回はこの点について書いていきます。


新規エントリーロジックとナンピンエントリーロジック

ナンピンするEAにとって、エントリーロジックは2種類あります。
それは、

  1. 新規エントリー

  2. ナンピンエントリー

です。

順に見ていきましょう。


◆新規エントリーロジック

ナンピンEAで言えば、積む前の1段目のポジションを持つことを新規エントリーということが多いと思いますが、

「どういう時にこの1段目のポジションを持つか」

というのが新規エントリーロジックです。
多くのナンピンEAがロング(buy)ポジションを持ってる際はナンピンを除き新規でロング(buy)ポジションは持たないと思いますが、これは

「ロング(buy)ポジションを持っているときは新規でロングポジションを持たない」

ということがロジックに入っているからですが、これだけであればロングを持っていなければすぐさま新規エントリーすることになります。

ただ、皆さんも、

・チャートが素早く動いたとき
・チャートの動きが激しいとき
・トレンドが出てるとき

などにポジションを持たなかったりしたことがあると思います。
これも新規エントリーロジックですね。

インジケーターをベースにロジックを組んでいるケースが多く、

例えば、
「買われすぎ」「売られすぎ」を表すRSIを使ったり、
トレンドの強さを表す、ADXや+DI/-DIを使って新規エントリーを制御します。

インジケーター以外にも直近の高値や安値で制御することもあります。


また、これらのインジケーターを使って、「順張り」or「逆張り」でエントリーしていくナンピンEAもあります。
トレンドが出ている際に、トレンド方向にエントリーしていく「順張り」と、
一定以上トレンドが行きすぎた場合に反対方向にエントリーする「逆張り」に分かれます。

「順張り」or「逆張り」を設定で選べるようなタイプもありますね。


先日から発生しているイスラエル戦争によるGOLD爆上げ相場は順張りタイプのナンピンEAは、生き残ってるものもありそうですね。

ただ、順張りは利益率が低めになることと、それをカバーしようとしてトレンドの判定を短めにしてしまうと結局この爆上げ相場でもショート(sell)を持って爆死しているかと思うので難しいところですね。。


話が逸れましたが、こうしたロジックは「何分足で判定するか」によって大きく異なることが多いので足を限定するEAが多いですね。

基本的には1分足→5分足→15分足→30分足となればなるほど、長期のチャートでロジック判定をするのでポジションを持ちにくくなりますね。


ナンピンEAにとって新規エントリーロジックは重要ではない?!


単ポジEAでは「どういう時にエントリーするのか、しないのか」は本当に重要な部分ですが、巷に溢れるIB報酬目的のGOLDナンピンEAではそれほど重要な部分ではありません。


なぜなら、ナンピンEAは基本的に、

「値幅で勝負する」

ものだからです。

特に損切り設定がないナンピンEAでは、

・想定している値幅内であれば稼げる
・想定外の値幅になったら全損

という方式です。

チャートが逆行した際に、より多いlotでナンピンしていく

というナンピンマーチンゲールの仕様上、

丸一日以上エントリーしないことがあるほど厳選エントリーなら話は変わるかもしれませんが、そうでなければ新規エントリーロジックによって想定外の値幅を避けるのは難しいです。

ヘタにきついロジックにするくらいなら、自分が想定している値幅内ではがっつりポジション取る仕様で良いと個人的には思いますね。


◆ナンピンエントリーロジック

新規エントリーが入ったとして、チャートが逆行した際に追加で2段目・3段目とエントリーしていくのがナンピンエントリーです。

このときのナンピン幅や倍率に関しては前回の記事で書きました。


今回は、値幅や倍率ではなく、ナンピンを抑制するロジックについて書きます。

基本的には、そのEAの基本の値幅(もしくは設定した値幅)の分だけチャートが逆行したらナンピンエントリーされるはずですが、新規エントリーと同じように、

・チャートが素早く動いたとき
・チャートの動きが激しいとき
・トレンドが出てるとき

などの際にナンピンをしない(または遅れる)ことがあるかと思います。
これがナンピンエントリーロジックでの制御です。

使用するインジケーターなどは新規エントリーと似たようなものが多いのですが、新規エントリーより緩い判定(=ナンピンの場合はポジション持ちやすい)のものが多い印象です。


中には、このナンピンエントリーロジックをゴリゴリに効かせるようにして、耐久力を大幅に上げるようなEAもあります。


設定上の値幅まで到達してもナンピンせずに、しばらくしてトレンドの転換などがインジケーター上で見られてからナンピンしてくるようなタイプですね。(IB報酬目的のEAではそこまで作り込まれてるものは少ない)


ちなみに私はGOLDで稼働させる場合、自分で値幅を想定しているのでさくさくナンピンしてくれるタイプが好きですね。

他の通貨ペアではそこまでチャートの分析に時間を使えないのでガッツリ制御かかってナンピンあまり取らないタイプを放置稼働させたりします。

◆まとめ

損切りの無いGOLDナンピンEAの場合、エントリーロジックはそんなに気にしなくて良いかなと。

それよりも戦える値幅(耐久力)がどのくらいか、利確の速さ(決済力)の方が遥かに重要で、あとは想定される値幅を考えて稼働ON/OFFやLotの設定をする、というところにフォーカスするべきかと思います。


◆【おまけ】稼働停止時間帯のナンピンについて

ナンピンEAを稼働させる際、時間帯の設定をされる方は多いかと思いますし、指標停止機能などでポジション持ったまま新規エントリー停止になることもありますよね。

その際、既に持っているポジションはナンピンをし続けて利確できる状態になったら利確する、というEAが多いかと思います。

これは知り合いのEA開発者に聞いたのですが、指標停止機能で稼働停止後、ナンピンも停止させる方がバックテスト上の結果は良くなったそうです。


個人的には想定値幅内であればナンピンしてくれよと思う部分はありますが、放置稼働させる際には少し意識しています。


今回はここまで!それではまた次回!



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