【アークナイツ】8章過去タルラ関連

4月30日本日実装の第8章「怒号光明」のネタバレです。

ネタバレです。

ネタバレです。

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アークナイツ第8章怒号光明、過去タルラの心情変化の個人的な推測。なぜアリーナが○○○○○○○○○○○○○○○のではなく、その後の特に親しかったり顔見知りだったりでもない○○○○○○○○○○○○○○○○について。

※ふせったーを利用してツイッターに投稿したものと同一です。

アークナイツ第8章怒号光明、過去タルラの心情変化の個人的な推測。なぜアリーナが死んだ(殺された)時に豹変するのではなく、その後の特に親しかったり顔見知りだったりでもないただの村人の挙動にぶち切れたのかについて。


(わかりやすさ重視に、過去タルラの「人は皆善人、悪事を行うのは環境に強いられたためであり、心から望んだわけではない」といった性善説に極振りした主張を「0」と定義し、チェルノボーグ事変タルラ=コシチェイの「人は皆悪人、殺し合い戦い合うことで生きていく」という性悪説主張を「100」と定義する)


まず大前提として、タルラは0か100かでしか物事を考えられないというわけではなく、当初は徹頭徹尾「100」で振舞うコシチェイに反発するために、「0」寄りに振舞っていた。しかしタルラを自分色に染め上げたいコシチェイは、あえて限りなく「0」に近づこうとしていた彼女を「0」そのものと定義し、彼女が少しでも「人」という存在に憎しみを持ち「0」から外れてしまえば、例え「1」でも「0.1」でもその瞬間「100」に塗り替えられてしまうような呪縛を施した。コシチェイの再来になるわけにはいかないタルラは、色々と飲み込んであえて徹底して「0」で振舞わなければならなかった。少しでも妥協を見せることにはいけなかった。

アリーナはそれをタルラ本人から聞かされてわかっていたため、絶えずに彼女に「憎むのではなく、怒りを持つこと」を求めた。人を憎むのではなく、人をそうさせる環境に怒りを持つ、そうすることで「0」から外れないように、コシチェイの「100」に飲み込まれないようにした。アリーナが襲われて、死の間際でも彼女はタルラにそう求めた。タルラは傷心の中でも、彼女の思いを受け止め、そう徹底的に自分を律した。暴徒がアリーナを襲ったのは食料品や金品を求めるためであり、彼らが十分な食料品・金品を人を襲わなければ手に入れることができないのはこのテラの大地の理不尽である、と自身を説得した。幸い……とは決して言えないのだが、少なくとも奴らは実際に食料品と金品「だけ」を奪った。アリーナの殺害は、その過程に起こったことであり、殺害そのものは目的ではなかった。タルラはそう自分を無理矢理でも納得させた。アリーナを失ってしまったが、彼女に守られた志も、彼女の願いも、かろうじてまだタルラの中で息をしていた。

しかし、死者の願いは色褪せていくものである。アリーナ亡き後、もう誰もタルラにかけられた呪縛を知るものはいなく、無理矢理でもこじつけでも彼女の人格を守るために激情を憎しみではなく怒りへと、となだめるものがいなくなった。そこでトドメに、あの村での事件である。

小さな村で起こった感染者虐殺は、恐怖によるものではないーー飢えて反抗する力もない感染者程度、捉えて閉じ込められる武力があるのなら追い出せばよかった。そして、生存に迫れてのものでもないーーかつての食料を手に、装飾品を角につけていたアリーナとは異なり、あの感染者たちは食料も金品も持っていなかった。持っていなかったからこそ助けを求めた。そして村人たちも、かつてアリーナを襲った者たちとは異なり、わずかばかりでも食べ物やお金が欲しいほど追い詰められてはいない。豊かとは言えないが生きていける程度の暮らしを営んでいる。理由もなく、状況に迫れたわけでもなく、追い出して結果的な自滅をさせるわけでさえなく、村人たちは感染者を自らの意志で、自らの手で、途中でいくらでも止めることができるはずだった長期間をかけて、感染者たちを絶望の中で餓死させた。何一つ言い訳できない、純然たる「悪」が、防人がいなくなって剥き出しになってしまったタルラの心を揺さぶった。心の支えを根本からへし折った。

その一瞬を、見逃す黒蛇ではなかったーー


ーーというのが、私の8章タルラ過去話への理解である。タルラは「現実に打ち倒されて心変わりした」ではなく、「現実に心を揺さぶられて、その隙に昔埋め込まれた呪縛が発動し、『黒蛇』に思考傾向を乗っ取られた」という構造自体はわかりにくいものではなかったが、「なぜこれ以上ないほど親しい相手のアリーナの死ではなく、関わった双方共見ず知らずの相手である事件が引き金になったか」についてを整理したかった。アリーナは生前でも、死の間際でも、死後のしばらくの間でも「タルラのままのタルラ」を守っていた。それでも性悪な黒蛇が一方的に持ちかけた呪縛の賭け事はタルラにとってあまりにも分が悪いものだった。

まじいいかげんにしろよ女装癖ロリコン黒蛇め。

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