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つくる人のはなし

Auraではたまにオーダーメイドでの作品の制作も行っています。
そしてオーダーしてくださるほとんどの方にほぼお任せで託してもらえることをありがたく思っています。
そして、希望に沿えるかなという緊張感を持てるし、そもそも待ってる人がいるって有難いことだし、責任も伴います。 
それがとても良い刺激だということは言うに及びません。

最近思うのは 様々な職人の手で完成される作品も素晴らしいけれど、全て一貫して作られたものも尊い。


競馬がルーツの勝負服は全て1人の職人で作られているそうです。
理由は色んな人の手が入ると縁起が悪いと言うらしいです。 

テキスタイル業界、特に織物に関する業界は、分業が基本だそうです。
たとえばシルクの織物は
繭を解し、糸に紡ぐ職人、糸を染める職人からはじまり、
織物の模様を作り、その設計図(組織図といいます)を作る職人、
織り機に糸をかける職人、そして織る人。

こうやって書くだけでたくさんの手が関わり出来ているのが分かりますよね。

ちなみにAuraで作っているタペストリーは技術的には京都の西陣織で有名な綴れ織りという分類になります。
綴れ織りは紀元前1500年頃、エジプトを起源に発生したもの。
シルクロードを辿り、日本に伝来したんでしょうね。
とても歴史ある技法です。

Auraの作る織り作品は全て一人で作れるよう先人の知恵が詰まっているものを拝借して作っているということですね。

今日はここまで。

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