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choice


「キーン」細い金属音が耳の奥で響いている。

湧き上がる想いや流星の様に降り注いでいた言葉たちも今は影さえ見えない。

私の創造の源泉は枯れてしまったのだろうか。

そうなってようやく鏡の中の酷く窶れた自分と目を合わす事が出来たのでした。

今までのどれだけ自分を消耗させながら過ごして来たのかやっとわかった。
理解ではなく体感で。

何が嫌で何が好きか。
私にとって重要なものかそうでないのか。
ひとつひとつがより一層くっきりと見えて不要なモノに触れて居られなくなる。

前にも増して正直になってしまう自分に呆れつつも諦めるのではなく改めて自分を受け容れることが大切だったのだと体や心が教えてくれた。

自分を研磨する生き方と
自分を消耗する生き方は
似ていて非なり

ただここに在るように生きることが今はとても楽しい。


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