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ダイセキ 2021年2月期本決算

会社概要

 産業廃棄物、リサイクルの大手。廃油・汚泥処理が主力でリサイクルも。SDGs。土壌汚染調査・処理も。廃油、廃水、汚泥処理のほか、離型用の石油製品の製造・販売、それらに係る研究を事業としている。

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2021年2月期の経営概況

 昨年春移行の経済縮小、また昨年後半以降は各国の積極的な政策もあり景気は回復局面を迎える等の経済情勢下であった。
 主力事業に位置付ける「産業廃棄物の処理業」は、国内鉱工業生産が昨年5月に底打ち以降はV字回復し、徐々に受注量が回復。原油価格が回復してからは「リサイクル燃料」の価格も安定した。
 国内では、シェア拡大を図り事業を拡大。近年頻発する自然災害への復旧作業体制を強化し、顧客や行政の信頼獲得の努力を継続。

 一方、汚染土壌処理事業の採算は大幅に悪化し利益率低下を招いた。しかし、営業活動が通常に戻った昨年後半以降、コンサルティング事業などの利益率の高い案件獲得により、採算を改善。鉛リサイクル事業では、工場稼働も順調に推移し採算が改善。工事の延期や受注の遅れは、2Q以降は順調に事業を推進。

本決算の概要

 今期、売上高51,530百万円(前年比4.7%減)、営業利益10,242百万円(同5.7%減)、当期純利益6,521百万円(同7.4%減)となり、昨期より減収減益での着地となった。ただし、会社の従来予想に比べて増収増益となる業績であった。来季予想は、売上9.8%増、営業益11.3%増を見込む強気の予想となっている。

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今後の見通し

 感染拡大の影響は無視できないものするも、ワクチン接種による世界経済が大きく変化すると見越し、感染症の最悪期は脱したという見方をしている。よって、国内経済もの下振れリスクは減少と評価している。強気の見通は、この状況を鑑みた上でのこと。
 それらを踏まえた前提は以下である。

 外国為替(ドル円) 1ドル108円
 WTI原油     55~60ドル/バレル
 LME鉛      1,960ドル/トンを

今期は、売上高・営業利益・経常利益・純利益の2期ぶりに過去最高を更新する計画している。ただし、アナリストは感染拡大の影響は無視できないとの推測かた予想は低めである。