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人生で初めて赤い羽根をもらった

赤い羽根共同募金というものをご存知だろうか。ホームページを見ると1947年に市民主体の民間運動として始まり、現在は地域福祉推進のため行われているそうだ。しかし恐らく一番の特徴は「募金すると赤い羽根がもらえる」という事だろう。私の中では長らくこの赤い羽根はフィクションの中のものであった。さくらももこの「ちびまる子ちゃん」で赤い羽根をもらえなかった一年生の女の子に自分の分をあげてその子を笑顔にする事は出来たけれどクラスで自分だけ赤い羽根を持っていなかったため募金をしたにもかかわらず後ろ指を指されるというオチのエピソードの記憶が強い。
しかし私のタイミングが悪いのか今まで生活圏で赤い羽根共同募金の活動を見る事はなかったのだ。活動が別の形になったのかと思った程である。

勿論そんな事はなかった。先日遠出した折に立ち寄った駅で募金活動をしていたのだ。初めて生で見る赤い羽根共同募金の活動にちょっと感動して近づいた。募金箱を持っている人は一人だけだったので財布を出したところで近づいてきてもらってしまった。募金をすると赤い羽根がもらえると思っていたが、リーフレットとポケットティッシュもついてきた。羽根の後ろにはヘッダーの通りシールがついていて、これで服や帽子に羽根をつけていたのかと納得した。因みに剥がしていない。このままにしておいた方が自分が募金をしたのだと折に触れて思い出して気分が明るくなる筈だからだ。本当に赤い羽根共同募金があるのだと。

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