[まだメモ]走行用下腿義足について一考 20230625~27

走行用下腿義足について一考 20230625~27

・走行用(特に競技を目指す場合)には専用の足部(ブレード/板バネ)が必要

・ブレード/板バネにはCFRPが製法として確立されている

・CFRPブレードはカーボンの高弾性が活かされている

・しかし、ばね定数/バネレートは可変ではなく一定のため、各競技においてまた、習熟度(入力できるエネルギーや持久力など)によって決め打ちで「剛性:かたさ」を選択し、競技終了まで取り替えることなどはできない

・タイムを競う競技などは最高速度よりも、平均速度を上げると結果が出やすい

・平均速度を上げるには、加速/最高速度/速度維持がキーとなる

・それぞれのフェーズで必要なばね定数は実は異なっている

・そこで決め打ち一定のばね定数のブレードがもし、加速>最高速度>速度維持のフェーズで可変であれば(シフトチェンジ?)平均速度はぐっとあげられ、ボルトを越えられる日が近くなるのではないだろうか

・可変バネレートのCFRPブレードを作るのは技術的に可能だがハードルは高い

・では、現状レギュレーションで禁止されていない範囲(最新のをよく見てないので要確認)でできることは、ブレードを2個つけること


下腿義足であれば、常用で高活動なエネルギー蓄積式足部をまたは、ソケット直下取付C型ブレードとソケット後方取付J/L型ブレードを同時に装着する


・そうすることで競技開始から終了までの最適なバネレートの設定を柔軟に設計でき、スプリントだけではなく参加できる競技の幅も板バネ市場の規模も広がると思う

・足を引っ張り合うのではなく、より健全に競い合うスポーツマンシップに則した発展を願って。

浜田篤至


元義足部品エンジニアより

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?