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ビジュアルアーツ専攻/森田明日香

秋田公立美術大学卒業・修了展2022  学生インタビュー  

秋田公立美術大学卒業・修了展2022が2月16日〜2月20日まで秋田県立美術館・秋田市文化創造館にて行われます。それに伴って、出展者全員にインタビューを行い、卒制に対する意気込みや大学生活について語ってもらいました。

ビジュアルアーツ専攻
森田明日香

──美術を学ぶきっかけを教えてください

もともと絵を描くのが好きで、親が勧めてくれた美術系の高校に進学したのがきっかけです。

──大学に入って変化したことはありますか?

学びたい分野が変わりました。高校が美術系で、漆芸を学んでいたのですが、今は映像表現を学んでいます。さまざまな機材や道具と、それを教わる場があるので表現の幅が広がりました。
また、旅行するようにもなりました。東北や、関東など、その場所特有の雰囲気を感じにいく感覚が身に着きました。

──秋美だからできたことはありますか?

先生の映像プロジェクトや、先輩との勉強会があり、さまざまな形態の映像作品制作を学べる場があります。また、『向三軒両隣』のスタッフとしてアートイベントに携わる機会もありました。いろんな作品に触れることができ、自分が物の形状に関心を抱いていることが分かりました。

──これまでどういう制作をしてきたのでしょうか?

映像作品として初めて作ったのは、谷川俊太郎さんの詩「朝のリレー」を題材にしたCGアニメーションでした。 そこから言語や文字がもつ意味ではなく音や形の面白さに興味があることが分かってきました。その後、工業製品や、人間同士が形状を共有する道具である定規や文字のフォントのような「規格」で作品シリーズを構想しています。

文字の作品2。。。


──卒制の方向性を教えてください

ウインナーには品質やサイズを均一にするため、人工的な皮でつくられたウインナーがあります。それを電子レンジで温めると似たタイミングで破裂音がなるんです。そういった機械的に量産されたモノの輪郭から遊びの部分である"裕度"を見つけ出し、新しい意味を見つける試みを行なっています。不要な情報でありながらモノの輪郭が成形されるときに、除去しきれずに残ってしまった情報を輪郭の裕度として捉え、映像インスタレーションとして展開していく予定です。

作品


──秋田で暮らしてみてどうですか?

秋田の四季は過ごしやすくて好きです。雪遊びがしてくて秋田に来たので冬は特に楽しいです。雪山登山もするようになって、鳥海山に挑んだりもしました。雪山にくると悩み事など全て吹き飛んですっきりします。

雪山。。。


──今後の人生設計を教えてください

卒業後は大学院に進学します。より多くの領域と異なる世代の人達がいる環境で制作と研究を行い、学んでいきたいです。

──最近ハマっているものはありますか?

お豆腐にハマってます。豆腐系統であれば、揚げても液体になっても好きです。「暖簾に腕押し」っていうことわざに乗っかって「木綿に絹ごし」っていうのを吹聴しています。特に意味はないんですけど、木綿、絹ごし、どちらかひとつに選べないときに使っています。広まったら嬉しいです。

──好きな制作過程を教えてください

プログラミングなどを使わず、手作業でアニメーションを作っており、微細な積み重ねで理想の形態に向かうような緻密な作業が漆芸をやっているようで好きです。


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