オスカー受賞作、バードマンを観ました

オスカー受賞作「バードマン」をようやく観ることができました。サプライズ的に作品賞をさらった事で話題だったこの映画は映画館で観たかったんですが機会が無くてDVDを借りてきました。

かつての人気俳優がブロードウェイで演劇に挑戦する話で、ほぼドラムソロのみの音楽と長回しのカメラワークが目を引きました。主人公が劇場の控え室から舞台向かう流れはにドラマERで救急患者が運ばれてくる所から救急の処置をする緊迫のカメラワークを思わせました。

中年の危機なのか、過去の栄光を忘れられないからなのかメディアの評価に固執する主人公に、気持ちがすれ違う娘が新聞や雑誌なんかのメディアよりもSNSのツイッターやFBなどのバイラルメディアで拡散されて多くの人の目に触れる事が1番という価値観。いろんな分かり合えない関係が絡まってそれが結果的に舞台での緊張感が高まるって所が面白かったです。

しかし、主人公の意識との対話であってり、自分の理解力が弱いのか通して観ても分かりづらいところがあって後半部分にカタルシスを得れないというか、高揚感に欠けるところがあって残念でした。映画を観てるというよりもドキュメンタリーというかノンフィクションを観てるような感覚がありました。

結論を観客に丸投げする映画で、どうなったのかは観てる人の考え方次第なんだけど、個人的に不親切な感じを受けました。結論を見せない映画としては「アメリカンビューティ」というオスカー受賞作がありましたが、あっちは最後は観せないままで観客にカタルシスを充分に提供出来てたと思いますが、この、「バードマン」はそこまでは出来てなかったかなと思いました。

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