フーファイターズのドキュメンタリー「ソニックハイウエイズ」のシアトル編は格別
フーファイターズのドキュメンタリー「ソニックハイウエイズ」の7話目のシアトル編を観直してます。観るのは何回目だろう? どの都市でも見所はしっかりとあるけどここで語られる話はニルバーナをリアルタイムで聴いて、そして打ちひしがれたファンには特別だと思います。
あの後(ニルバーナが無くなってから)バンドのドラマーだったデイブがこんなに素晴らしいアルバムを作るとは想像出来なかったです。去年聴いたアルバムの中でソニックハイウエイズは断トツのベストでした。収録曲が8曲と少ないのに曲の中での展開の豊富さとアルバム自体の流れの良さ。あとドキュメンタリーの余韻的なもの。スタジオライブでの曲、「サブステリア」の歌詞の中のhow low the sky…の流れ(ニルバーナの代表曲、smells like teen spirit のサビ前のフレーズ hello hello ,how low…'を思い出すので) を聴と特に遠い目になります。
サブポップを掘り下げるところも凄くいいです。あのインディーズレーベルの成功はある意味理想的な形だったんじゃないかと思います。オアシスを発掘したクリエーションレーベルは文句無しに素晴らしかったけど、今はもう無くなってしまった。サブポップのアンテナショップ的なものがシアトル空港に有る、とこのドキュメンタリーで知って、あのグランジシーンの何かがまだあの都市にしっかりと残ってるんだと思うの胸が熱くなりました。
デイブがカートの死と向き合う時期の事を本人の口から語られてて、その部分もジーンときました。個人的に小説「ノルウェイの森」で主人公が直子の死を乗り越えるというか吹っ切れるというか現実に戻ると決める部分を思い出しました。
ニルバーナのライブを観ることは遂に叶わなかったんですが、デイブのドラムを最前列で観たことがあります。2002年のフジロックの昼間のグリーンステージ、クイーンズオブザストーンエイジのドラマーとしてデイブ・グロールがいました。前のめりでテンションが上がるパフォーマンスでした。テンポが最初と最後では相当違うんじゃないかと思うほど、ドンドン速くなっていく感じでした。ただただかっこ良かったなと思いました。
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