今年のベストアルバム

今年も残すところあと2週間と少しになりました。いろんなところから今年のベストアルバムが発表されてSt.Vincentやthe war on drugsなどが各誌で評価されてるようです。個人的に信頼してるイギリスのNME誌の年間ベストアルバムは新人のRoyal Bloodのデビューアルバムでした。ロッキンオンの年間ベストはcoldplay のゴーストストーリーで、それぞれの偏った選択に半笑いしながらチェックだけは怠りません。

個人的には毎年少しずつ少なくなる新しい音楽との出会いでありまして、今年は15枚しかアルバムは購入もしくはDLはしませんでした。例年は50枚はチェックするんだけど、自分の選択が保守的になってるのか買いたくなるようなアルバムとの出会いが少なくて残念でした。しかしその中からの今年のベスト5を順不同で上げていきたいと思います。 どれも素晴らしくアルバムでした。

Foo fighters/ Sonic Highways

WOWOWで現在放送中のアメリカの8都市をまわって各地で1曲ずつ作っていくドキュメンタリーと同名のアルバムです。収録曲が8曲と少ないものの、アルバムを通しての流れが素晴らしく個人的に久しぶりにアルバム単位で何度も聴きました。フーファイターズは今まであまり聴いてこなかったんだけど後期ビートルズを骨太にしたような王道のロックぶりにやられました。

Ed Sheeran/ X

Ed Sheeran のセカンドアルバム。声がいいし良い曲が多く素晴らしくアルバムでした。ここ最近の新人シンガーでは唯一、自分にピンときます。ライブの時の佇まいも良く、音楽が好きでたまらない感じに溢れてます。ギターと自分の声だけでアリーナの観客の気持ちを持っていけるのは凄い。

Temples/ Sun structure

2014年に発表されたと言われてもピンとこないくらい60年代感覚溢れるサイケアルバム。90年代のマンチェスタームーブメントの頃はstone roses やinspiral carpetsなど60年代感覚に強力なグルーヴを加える事で新しさを感じたけど、このテンプルズはそういう足し算的なものは何もない。サウンドプロダクションは60年代そのまんまだけど曲が凄くいいし中毒性があって聴き込んでしまいます。名曲「the golden throne」なんて数十年の時間を経たような重厚感があります。

Nothing's Carved In Stone/ Strangers In Heaven

前作よりもメジャー感覚溢れるアルバムで日本語詞も増えてきました。「brotherhood」や「ツバメクリムゾン」などのシングル曲がキャッチーで好きです。ハイエタスの新作もとても良かったけどアルバムを通しての印象はこちらの方が良かったです。

Folks/ New town

収録曲「Replica」は自分のプレイリストの中で今年、最も再生された曲です。このアルバムは北海道在住の5人組のメジャーデビューミニアルバムです。収録曲は7曲とアルバムのボリュームとしては物足りないものの、初めてサカナクションを聴いた時のような期待感を持たせてくれます。フルアルバムが楽しみです。

以下はベスト10にした場合の追加分

Royal blood/ Royal Blood

ベースとドラムの二人組のデビューアルバム。ホワイトストライプスをを彷彿とさせるロックアルバム。

Pixies/ Indie Cindy

ピクシーズの新作が聴ける日が来るとは思わなかった。音が厚く無駄がない曲構成はまさにピクシーズ。

Aphex Twin/ Syro

奇人として知られるリチャードDジェイムスがすんなりと新しいアルバムを発表したこと自体が驚き。アルバムとしてはAphex Twinらしい作品だけどリードトラック的なキャッチーなものがなかったのが残念だったかも。

Coldplay/ The Ghost Stories

静かなアルバムでした。アルバム全体の流れあって「the sky full of stars」の多幸感溢れるクライマックスから余韻を持って終わる流れ。次回作で活動を休止するという話も出ててデビューからずっと聴き続けてきたバンドだけに残念。個人的には前作が良すぎでそれに及ばなかった印象です。

The hiatus/ Keeper of the flame

アルバム発売前に発表されたシングルに収録された3曲全てがこのアルバムに収録されていて新鮮さがなかったのが残念。前作には及ばないもののとても良いアルバムでした。

来年は今年よりも新しい作品を聴きたいと思います。

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