大学の研究室生活での教訓

はじめまして
私は、この春(2020年度)某大学の理系修士を卒業しました。
4月からは食品メーカーの開発職として働き始めます。
新社会人として働き始める前に、研究室生活を通して感じたことをまとめておきたいと思い、記事を書きました。
研究室生活は自分にとっては、苦しいことも多く、苦い思いででもありますが、今になって思うと、社会に出る前のいい経験になったのかなと思います。
研究室生活で学び、社会人でも大事だと思うことを中心に書いていきます。
学べたことは

①客観的に物事を伝えることの重要性を学べた

②周りを認め、いいところを褒める習慣がついた

③独学より周りを巻き込んで学んだ方が効率が良い

上記の3つが、研究室生活を振り返って、すぐに思いついたことです。
駄文ではありますが、お付き合いくださいm(__)m。

①客観的に物事を伝えることの重要性を学べた
 科学は不変な事実を明らかにすることを目的にする。そのため、主観を排し、誰が見ても一意にしか解釈されない客観的なデータが必要となる。研究室に入る前の自分は、主観的な物の見方しかできていなった。例えば、あるデータを見て自分の勝手な解釈から意見・主張を転換することが多かった。研究室に配属された当初、主観的なデータ解釈から展開した意見を持って教授と議論されてボコボコにされた。客観的な物の見方や、その重要性に気付けたのは研究生活を通して初めて気が付けたことだった。これは様々な価値観の人々と仕事をしなくてはならない社会人になってからも大切だと思う。人によって考え方は違う。自分とは価値観が違う人間に何かを伝える時、主観に偏った話し方をしても意思疎通なんてできない。客観的に考えて伝えなければ、異なる価値観を超えた意思疎通は難しいと思う。社会に出ても、研究生活で学んだ客観性の重要性を忘れないでいたい。


②周りを認め、いいところを褒める習慣がついた
 他人の良いところ、優れているところに気付き、相手に伝えることで相手との関係を良好にできることに気が付いた。また、他人の良いところに目が行くようになり、自分の行動や考えを見直し、アップデートすることが出来るようになった。研究室の同期でみんなから好かれている人がいた。彼は価値観が違う他人の考えや行動を決して否定せず、良いところのみを見て、言葉にしてほめていた。褒められて嫌な人はいないし、それを言葉にして伝えてくれる人は案外いないのでみんな彼のことが好きだった。自分は他人の「いいところ」よりも「悪いところ」に目がいく傾向にあり、周りを褒めることが少なかった。周りとの関係性が悪かったわけではないが、困ったことがあった時に頼ることができる人は自分にはあまりいなかった。頼みごとを気軽にできる関係性を築けていなかった。何をするにでも一人でやり遂げることができることは少ない。周りと協力をしないと何もできない(天才ならできるかもしれないが、自分は凡人なので無理)。このことに気が付き、研究室の同期のように周りの良いところを目を配り、褒めるようになってからは、以前よりも周囲との関係性が良くなった気がする。社会では、今まで以上に周囲との関係性が重要になってくると思う。同期から学んだ「言葉にして相手を褒める」ことを忘れず、実践していきたい。

③独学よりも周りを巻き込みながら学んだ方が効率が良い。
 分からないことは、自分よりも知識・経験が豊富な人に積極的に質問して、現場で実際に手取り足取り教えてもらう方が成長速度が圧倒的に高い。研究室の同期で、唯一、在学中に論文を投稿できた学生がいた。その学生は、分からないことがある度に先生に質問していた。先生は、プロであり、失敗しやすい所や効率的に実験を進める方法を熟知しており、それらを惜しげもなく伝えてくれる。先生からのアドバイスが無ければ、失敗を繰り返し、時間がかかっていたような実験も、その学生は先生からの忠告のおかげですんなり実験を進められていた。自分も分からないことがあれば、先生に質問をしていたが、試行錯誤して万策尽きた後に質問をしていた。その学生は違った。試行錯誤はするものの、比較的早い段階で先生に助けを求めていた。その学生は「できない・わからない状態で、すぐに助けを求めること」を恥ずかしいと思っていなかった。分からない、できないなら、人に尋ねてできるようになれば問題ないというスタンスだった。研究室に配属当初の自分は、「分からない、できないこと」はよくない状態で、安易に人に助けを求めるのは情けないことと思っていた。変なプライドがあった。今思えば、できないことをそのままにして自力で何とかしようともがいている方が滑稽でみっともないと思う。分からない、できない自分を認め、周りに助けを求めて、出来るようになればいいんだ。今はそう思える。社会人になって、分からないことだらけだと思う。分からないことを恥じることなく、臆せず周りに助けを求めていこうと思う。

以上が研究室生活で学んだ中でも、社会人として生きていく上で大事なことだったと思います。

これら以外にも思い出したら、記事を書いていこうと思います。

Twitter
https://twitter.com/XJV1BUZm4IRmDAM



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?