NRヴェンデットのすゝめ


始めに

2023年2月1日に行われた第2回真佐杯に参加しました。
対戦して頂いた方、大会運営して下さった真佐まつりさん本当にありがとうございました。

使用したデッキはヴェンデットで、毎回ギリギリの戦いながらもなんとか優勝することができました。
NRのヴェンデットはテーマ内に使用できるカードが多く、数少ないテーマのみで組めるデッキの内の一つです。
しかし、特殊な儀式召喚の方法や、効果発動後の制約があったりなど、どの盤面を作るのが正解なのかが分かり難いと思います。
そこで大会に向けて考えていた展開ルートを纏めておくので、これからヴェンデットを触りたい方の力に少しでもなれれば嬉しいです。

第2回真佐杯優勝

ヴェンデットのテーマ紹介

テーマの特徴としては、場に出ている下級のヴェンデットモンスターを儀式召喚の素材にすることで、それぞれの効果を受け継いだ儀式モンスターを出すことができ、強力な効果を付与することができます。
マスターデュエルのストーリーにもあるように、ヴェンデットを狩るヴェンデットであるスレイヤーにぴったりなデザインになっており、とてもカッコいいです。
下級のヴェンデットモンスターは、それぞれ以下の効果を付与できます。
レヴナント:フリーチェーンで特殊召喚されたモンスターを除外する
ヘルハウンド:フリーチェーンで魔法・罠を一枚除外する
コア:効果の対象にならない
ストリゲス:戦闘でモンスターを破壊した時に1枚ドローし1枚捨てる

…一番下の鳥だけやたら弱い気がすると思いますが、採用理由は後述します。

ヴェンデットの先攻展開の例

フリーチェーンで相手ターンに強力な妨害を行うことができることから、デッキのタイプを先行制圧に特化させました。
現在のNR環境はラビュリンスの登場もあり、多くの罠が多く入っている印象ですが、環境で採用されている罠の殆どが対象を取る効果です。
そのため、先行で最低限用意しておくべき盤面は、ヘルハウンド+コアを素材にしたスレイヤーです。
それを踏まえた上で、上振れから順に先行で用意できる盤面を挙げていきます。
① ドラッグラピオン+ハートアース+スレイヤー+パズロミノ
② スレイヤー(レヴナント+ヘルハウンド+コア)+パズロミノ
③ スレイヤー(ヘルハウンド+コア)+パズロミノ

①の展開ではいきなりスレイヤーが隅に追いやられましたが、はやり先攻でのハートアースは強力であり、突破されなければ次のターン確実にライフを削れるため、罠に寄った環境であれば楽に勝ちをを拾える確率が高いです。
展開ルートは以下の動画を参照して下さい。

動画ではマゼラを堕ち武者で落としていますが、フィールド魔法であるナイトや、チャージ、手札断殺等で落としても構いません。
手札を消費せずに、スレイヤーの効果でサーチしたボーンがあれば出てこれるストリゲスはやっぱり有用な鳥でした。儀式素材にすることはほぼありませんが。
また、エクシーズ素材になったことで場から離れた時に除外されることもなくなり、墓地に行った時に再び復活できるのも強みです。
テーマ内のサーチやリクルートが豊富のため、マゼラさえ引けていれば再現性もそこそこ高いです。(体感ですが)
ここまで盤面が作れれば、墓地にマゼラもいることからNR環境であれば捲られてワンキルはまず起こり得ないと思います。また、ターンが帰ってきたらハートアースとパズロミノで鬼人を出せばキル取れますし、出せるモンスターがいるのであればスリーバーストを出してベイル等の誘発ケアをしながら詰めてもいいと思います。

②の展開では完全体スレイヤーを爆誕させることができます。
小難しい話ですが、儀式召喚には召喚するモンスターのレベルを超えて素材を選択できないというルールがあります。
例えば、★6のスレイヤーを召喚する際に★4、★3、★1のモンスターが場にいる時、★4+★3は選択することができますが、★4+★1+★3のような選び方をすることはできません。
そのため、パズロミノでレベルを調整して召喚することから、展開がやや複雑になり、必要になる枚数も多いため①の盤面程再現性は高くありません。

③の展開では、多くのルートからアクセスできるため代表的な出し方を紹介します。
最低限ここまでの盤面を作れるよう、デッキ作成画面のお試し5枚ドローから盤面が見えるようになるまで練習していました。(準決勝、決勝ともクソ雑魚ハンドでリソース戦にもつれ込んだのは見なかったことにして下さい)


最後に

現代遊戯王の強いと言われるデッキの象徴は先行制圧であり、NRには手札誘発で制圧盤面を止める手段もないため、それが高確率で再現できるヴェンデットはかなり強いテーマだと思っています。
また、後攻や先攻盤面を突破された時、手札事故を起こした場合でもリソースを回復しやすいため、回し方次第で戦っていけるところも魅力の一つだと思います。
今回使用したデッキには自由枠がほとんどないため、オリジナリティを出すのが難しいですが、それ故にミラーマッチでは自分の力が勝負を大きく左右すると思います。小難しいテーマに慣れたい方であればいい練習になるかもしれません。
僕も結構な数のミスをしましたし(ナイトの連続攻撃できる効果忘れてたりとか)まだまだ練習が必要ですが、とても好きなテーマなので他にも色々なヴェンデットのデッキが出てきたら嬉しいなと思います。
ヴェンデット流行らせ隊として、ヴェンデットを触りたい方への一助となれればと思い書かせていただきました。


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