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「ライフゲーム」がすごい。生命の誕生と死。

ライフゲームとは、計算機上で生命の「誕生」と「死」をシミュレーションするゲームです。

1970年にイギリスの数学者ジョン・ホートン・コンウェイ (John Horton Conway)によって考案されました。

ここでは、シンプルなルールに基づく「生命のサイクル」を作り出し、その中でどんなおもしろい現象が生まれるかを探求します。

その面白さは、基本は非常にシンプルなルールなのにもかかわらず、全体として驚くほど複雑な生命体が生まれる可能性がある点にあります。

子供でも分かるようなルールなのですが、中には「これで宇宙が説明できるんじゃねーか?」なんてことを考えさせてくるような作品もあるのです。

一般的なライフゲームの図

ぜひ皆さんにも、このライフゲームの奥深さを知ってほしいです。
そして一緒に「すげぇっ!!」ってなりましょう。
さてさっそく説明していきます。

ライフゲームはどんなルールに基づくんだ?

ライフゲームは非常に簡単なルールで生命の誕生を定義しています。
それにもかかわらず、非常に面白い現象をいくつも観測することができます。

ラーフゲームを行う環境:

ライフゲームは、セルと呼ばれる正方形のマス目から成る無限のグリッド上で行われます。
こんな感じの環境です。下のようなマスが無限に広がります。

ライフゲームの環境例

そして、このセルには二つの状態があります。それは

「黒」=「生命が生きている」
「白」=「生命が死んでいる」

です。つまり、上の画像では今「ほとんどのセルが死んでいて、そして6つだけ生きているセルが存在している状態」ということです。

わかりやすいですね。非常に単純です。


生命の誕生と死:

これだけでは白と黒のドットアートになってしまいますね。
ここに生命の誕生を定義します。
そして、その生と死のルールに基づいて時間とともに生命が変化をしていくのです。

ルールは以下のように単純なルールです。

誕生
死んでいるセルの周囲8マスに、生きたセルがちょうど合計3つあれば、次のターンで生きたセルになる。

つまり下のような9マスがあったとしたらその9マスの真ん中のセルは次のターンで生きたセルとなります。

次に誕生セするセルとその変化。

生存
生きているセルの周囲8マスに、生きたセルが2つか3つならば、次のターンでも生存する。

つまり、下のような生きたセルは次のターンでも生きて生きるということになります。

次の生存するセル(赤枠)

死滅
生きているセルの周囲8マスに、生きたセルが1つ以下ならば、そのセルは過疎により死滅する。
また、生きているセルの周囲8マスに、生きたセルが4つ以上ならば、そのセルは過密により死滅する。

つまり下のようなセルは次のターンで死滅するということになります。

過密と過疎で次に死滅するセル(赤枠)



だからどうした?

こんなルールがあるから?
だからどうした?って感じですよね。
凄いのはここからです。実際にやってみましょう。
やってみなくては面白みはわかりません。

試しに、適当に生きたセルをばらまいてみます。こんな感じです。

適当に生きたセルをばらまく

この状態で環境の時間を進めてみましょう。
するとどうなるでしょうか。
考えてみてください。

時間を進めると、先ほどのルールに基づいて一つ前の状態から次の生きているセル、死んでいるセルが決まります。
そしてさらに時間を進めると、また一つ前の状態から次の生きているセル、死んでいるセルが決まるのです。
これが永遠と続きます。

どうなるかわかりますか?
正直私にも正確にはわかりません。
しかし、規則と時間に基づいて、生命が動き出します。
動き出すんです。

どうですか?
なんか生命っぽくないですか?
行ったり来たりして、まるで情報伝達をする細胞のように動き回っていることが確認できたと思います。


ライフゲーム上で周期的に動き続ける奴ら。

上の動画上ではほとんどのセルが止まってしまったと思います。
実際多くの配置パターンではセルは消えるか止まって静止します。

しかし、一部分だけ他のセルと独立して動き続けたセル群がありましたね。
周期的にピコピコと動き続けたセル群が。
そうなんです。
そんなことが起きえるんです。

ライフゲーム上ではほとんどの配置パターンは静止へと収束しますが、
いくつかの配置パターンは周期的な動きへと収束することがわかっています。

わくわくしませんか?
本当に単純なルールなのに、
いや、単純なルールであるからこそ、
まるで活動を続ける細胞のように動き続ける集まりが存在するということに…!

動き続ける奴らはまだまだたくさんいます。
しかも先ほどの動画とは比にならない複雑な奴らが。
ここで、いつまでたっても止まることなく動き続ける「いかれた仲間たち」を紹介しましょう。

どうですか?
これらはほんの一部ではありますが、それでも面白い動きをする者たちがいっぱいいますよね。
特に最後のグライダーガンなんかはもうすごいです。
ある周期的な動きが、また別の周期的な動きをする生命を作り出しているんですから。
まるでタンパク質の合成をする細胞のようでしょう?
これが複数組み合わさったらすごいことができるのでは…なんて考えたり…。


最後に凄い作品を紹介しましょう

と、まぁ。こんな具合にライフゲームというのは大変興味深いシミュレーションなのがわかっていただけたでしょうか。

単純なルールから、複雑な周期性を持つ生命に似たセルの動きが生まれるのは興味深いです。

もしかしたら、
私たち人間も同じようなシンプルなルールの連続から、
朝起きたり、声を出したり、思考を巡らせたりすることができているのかもしれませんね。
つまり、私たちは三次元空間上の生きたセルの集合体であるかもしれないということですよ。

そう考えるとわくわくしてくるでしょう?

さて最後に
ほかの方が作った動画ではありますが、
なんかすごい作品を見つけたので共有したいと思います。
ラスト一分にやばい作品が出てきます。
トイレを済ませてから視聴するといいと思います。

それではまた、どこかでお会いしましょう!
!(^^)!

hamukun8686チャンネル様から


今回の参考サイト:

国立大学法人信州大学様より「LifeGame」。(2023/12/14閲覧)

Wikipediaより「ライフゲーム」。(2023/12/14閲覧)

hamukun8686チャンネル様から「THE RECURSIVE COSMOS: Conway's Game of Life - PART 1」(2023/12/14閲覧)


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