分析眼の正解の話

お久しぶりです。あっつベルです。今回は分析系記事第三弾として、分析眼の正解とは何なのかをゆるーくお話していこうと思います。一素人の見解としてゆるーく読んでいただけたらと思います。それでは今回も最後までお付き合いください。

分析眼ってなに?

という見出しをつけまして、まずは分析眼というものの定義について軽く触れてみようと思います。そもそも分析眼という単語は公式には存在せず、辞書を引いても出てきませんしGoogleで調べても業界人の方の分析眼を養うといったブログばかりです。

では言葉の意味から定義付けしていこうと思います。「観察眼」や「審美眼」といった言葉に代表されるように、「~~眼」にはそのものであったり「対象を見極める」能力を指す単語を作る意味合いがあります。そこから言えば、分析眼とは分析をする能力といえそうですね。

そこから一歩踏み込んで、「サッカーにおける」分析眼についても枠組みを作りたいと思います。サッカーにおいて分析とは、ピッチ上の選手個人やチーム全体について、起きている現象を通して行動原理と判断基準を推測する(そこから次に起こる事象を予測する)という一連のプロセスだと私は捉えています。また、もうひとつ大事な分析としてチームや個人の特徴(キャラクター)を試合から見つけ出すことがあります。ふたつに共通している分析のポイントは「実際に起きている事柄から見えない部分を推測する」という部分で、そのまま分析眼という単語の指す能力といえると思います。

結論として、分析眼とは「ピッチで起きていることから特徴や原則を推測する能力」と辞書風に定義することができました。あくまで私の記事での話なので他の方とは少し違うこともあるかもしれませんね。

分析眼の正解

では本題の分析眼の正解について触れていきます。分析の正解ではなく分析眼の正解ですが、本質的には同じです。私の中でのニュアンスの違いなので深く考えずゆるーく捉えてください。

この記事のきっかけとなった話をしましょう。複数の書籍や動画を通じてとある選手のプレースタイルについての解説を見ました。それはこの男、クン・アグエロです。

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この記事を読んでいる皆さんなら「アグエロはどんなキャラクターを持ったプレイヤーですか?」という問いに何と答えますか?私なら「優れた決定力と飛び出しのセンスを持ち、決定的な仕事のできるタレント」であると答えます。それでは私が見聞きした複数の回答を並べていこうと思います。

「決定力の強さがウリの模範的なCFである」「ショートスプリントのパワーはないがロングスプリントに長けていて、カウンターで効果を発揮する選手だ」「全てではないが、偽9番のタスクを断片的にこなすことのできる選手」「ライン間に降りてきてビルドアップを助けることも、裏のスペースにアタックもできる万能型CF」

このように人によって様々な評価がある選手です。彼に限らず、観る人によって評価が複数ある選手はたくさんいると思います。複数の評価の中でどれが一番正確なのか、言い換えれば正解なのでしょうか。

私が思うに、どれもが正解なのです。こんなタイトルをしておいて正解がないなどと甘いことを言っていますが、「正解はない」ということが私の伝えたいことです。そもそも分析眼という言葉は先ほど

「ピッチで起きていることから特徴や原則を推測する能力」

という風に定義されました。つまり分析とはあくまで「推測」であり、あるのは正解ではなく模範解だというのが私の主張です。上に挙げたアグエロの評価を見ても、色々な角度からアプローチしているだけで全ての意見は決して矛盾していません。つまりある意味ではすべてが正解なのです。過去の記事で使った言い回しをするならば、切り取る基準点が人によって違うのでフォーカスされる部分が違うというだけの話でした。

終わりに

さて今回の記事、腑に落ちないはぐらかしたような終わり方になってしまいました。というのも、昨今の環境の急速な整備によって誰もが簡単に分析し、それを発信できるようになりました。しかしその影響で他者の分析を貶すような発言もそこかしこに見られ、その内気軽に発信できないような状態になる危険があります。そのような状況はサッカー界の発展を妨げる恐れがあり、また私のような素人も自由に発信しづらくなります。そうした懸念からこの記事の執筆を思い立ちました。

そしてもうひとつ。分析とはその人のサッカーの捉え方の証です。それぞれの分析があり、そのどれもが正解であるということを発信することでより多くの人が分析を気軽に始めてくれたらいいな、という思いもあります。その時は是非私の記事で分析の一歩目を学んでいただけたらと笑

ここまでのお付き合い本当にありがとうございました。分析眼の定義と分析眼の正解についてゆるめに書いてみました。皆さまのお口に合えば幸いです。

では今回の記事はここまで。また次の記事でお会いしましょう。それでは。

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