見出し画像

囲碁HotWeek(2023年12月9日)

今週の囲碁界は今年1年を締めくくるに相応しい大きなタイトル戦が2つあり、最高の締めをしてくれた。

1.今週の棋戦

1.天元戦

一力遼棋聖・本因坊が関航太郎天元に挑戦していた第49天元戦は、3勝1敗で一力遼棋聖が天元を奪取した。これにより、一力遼棋聖は、棋聖・本因坊・天元の三冠を制して日本囲碁界の第1人者にとしての顔になりつつある。

今回の天元戦は通して関航太郎天元も一力遼棋聖と五分以上の素晴らしい内容を残していた。只、ほんの少し冷静さや戦上手という観点では、一力遼棋聖の方が達者だった感じを受けます。

無冠になった関航太郎九段(22)が一時の人になるのか、今後喰らいついていって一力・芝野・井山の3強そして許家元九段、余正麒八段らに食い込めるかが来年問われる。名人戦リーグに初参加できており、その面々を倒す機会が来年から直ぐに名人戦リーグで試されます。

一力遼棋聖は、来年1月から開催される棋聖戦の防衛戦に向けて非常に幸先の良い年の締めくくりをした。真価が問われるのは、今年も嫌というほど対戦してきた井山王座を挑戦者として向かい入れる棋聖戦だろう。
棋聖戦を防衛して、他棋戦に挑戦者になる事があれば、一力遼棋聖が3冠だけに留まらず四冠以上も狙えるだろう。

2.王座戦

井山裕太王座が余正麒八段の挑戦をフルセットの上で凌いで、王座を3連覇し通算9期王座を防衛した。来期は通算10期の防衛に期待がかかる。

第5局は、左辺から中央に連なる白石の一団の眼形がどうなるかが焦点だった。

黒119手目で地合いのバランスを計ったが、中央の白の一団に襲い掛かっていると難しい凌ぎになっていた。
この後も中央と上辺のそれぞれの大石で難解な読み合いがありましたが、左辺から連なる白石が相手の弱い石を突きながら、地を持って収まった事により白石が凌いでからも難解なヨセが継続して258手目で余八段が投了して、井山王座の防衛が確定した。

井山王座は、これで碁聖・王座の2冠を防衛した上で、来年1ヶ月から棋聖戦七番勝負に心地よく挑める状態となりました。

2.アマチュアの大会・イベント

・群遊2023 12月16(土)

3.その他

遂に、囲碁ロボット「SenseRobot」が発表されます。年内対局して囲碁AIを倒したいと思います。八段設定で挑戦したいと思います。

今月も後少し、来年の囲碁界も慌ただしい1年になりそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?