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商品券

昨年、自宅のライトがチカチカと点滅し始めたため、調べると蛍光灯だったのでLEDライトシーリングに交換した。
電気屋でリモコン付き1万数千円前後の機器を選び、お会計をすると申請するとエコポイントが商品券で幾らか戻ってくるという話を頂いた。

申請に必要な書籍や身分証明証をスマホで撮影して、Webサイトに申請する。言葉は悪いがユーザーインターフェイスが昭和感が凄くて、活字の使い方、画面デザイン、画面遷移の仕方が古のエンジニア(役所仕事を請けるSIer)のような感じだった。

一番鬱陶しかったのが、撮影した写真の画像サイズの上限ではねられた事である。
「5kbの画像サイズの上限を超えています。」

今どきの高画質の高鮮度のカメラで撮影したら、そんなもん楽々超えるだろと思いつつ、私もエンジニアの端くれなので画像を態々サイズを縮小させてアップロードしました。

色々と必要事項を記入して申請すると、申請が棄却される。
何が原因か最初の返信では分からなかったのですが、どうも電気屋で交換工事を依頼した部分のエコポイントが許可できない主旨だった。

2回位のやり取りで棄却内容を確認すると、交換工事は費用が発生していない場合には申請できないとされていた。

あ?あ?

大概の大型電気店では、交換費用を別途追加費用として請求する場合も有りますが、商品に予め利益を上乗せされているケースも存在します。
私が購入した店舗では、サービスの質を良く見せるために自宅での交換作業と引き取り作業は、部品交換が発生しなければサービスとなっていた。

その点の見識不足があり、交換費用を棄却されたものの、その項目のチェックを外して申請すると1発で申請が通った。
僅か数千円のために、申請する側も審査する側の人件費を安く見積もって時給2,000円として計算するならば、明らかに双方の労働力はリターンされるエコポイントを超えていた。

恐らく、新築への入居や引っ越しなどで纏めて申請する場合には、非常に効果的で申請する側のリターンも大きいだろうと感じた。

何やかんやも有りながら、家の主たるライトは、遅ればせながらLEDライトとなった。リモコンでスイッチを消せたり、明るさが調整できたりと既に重宝している。何でLEDライトの流行が起きた時に買い替えなかったのか、少し時代に乗り遅れた感を感じました。

LEDライトの灯りを最大にすると、蛍光灯よりPCが見えやすくなったり、部屋の隅々まで見えるようになった。
その弊害として、今まで小奇麗に見えてきた壁紙や天井、デスク周りの埃や汚れが非常に目立つようになってしまった。
若い頃と違って、友人や異性を部屋に入れる事が今絶対有りえないので、まぁしょうがない。

そして、年末を越えて2024年が開始された今週に、忘れたエコポイントとしての商品券が手元に届いた。
僅か4,000円程度ですが、忘れた頃の金券やお金というのは嬉しいもので、少しホッコリした気分になれた。

そして、その商品券を何に使うか迷いだした。

このような商品券は、覚えている内に利用しないと、気が付かない内に何処かに無くしたり、要らない書類と間違って捨ててしまう可能性も起こり易い。

JCB系のギフトカードなので、大概の店で利用できるのは間違いないですが、レジ前でそれを利用するのを期待して現金持たずして恥をかく人を50年近い人生で10人はみているだろう。

私は、落ちぶれても格好つけてスマートにやる男だ。
このような時には、準備と対策が重要だ。

1.ギフトカードの利用先を調べる。
2.念のため、コンビニで2万円を下ろす。
3.店舗入店時に、直ぐに店員に利用できるか確認する。

完璧だ。

この準備が非常に重要なのが、商品券は使い切らないとお釣りが出ないので商品券の値段以上の商品を購入して初めて等価交換ができる。
そして、商品券を利用する時には現金も重要だ。
現金の持ち合わせが少ないと予算も限られるし、レジ前で足し算や消費税計算を間違えて、レジ前で慌てて商品を取り消す人を人生で最低10人はみてきた。

重要なのが、商品券の金額もそうだが、いざという時の現金(予算)も重要になってくる。
今年アラフィフになる親父がレジ前で、金額不足でパニックになる愚は、穴の開いた靴下を履いて飲み会に参加したら、和式で靴を脱がなくてはいけない程の屈辱だろう。

若い男性店員や女性店員いる前で、老兵といえど行動はスマートに行きたい。と色々と妄想した上で大型靴屋に向かった。

・・・・

現段階で物欲は無いが、普段利用頻度が高く、無駄の無い靴を購入する事にした。靴などは店舗に行く事はあまりなく、決まった店舗のECサイトのいつもの気に入ったシリーズを注文するだけで、靴屋に来店するのは数年振りだった。

靴屋に訪れると最初にとった行動は、丁寧な言葉遣いでに「忙しい中恐縮です。この商品券は、このお店で利用できますか?」
まるで、高校1年生の英語の問題にでてきそうな例文だ。
なれた若い店員さんが「はい、ご利用できますよ。」

私の中では「Yes!!!!!!」と聞こえた。やっとこの商品券から解放される。

そして、店内を散策しながらも最後の注意事項を頭によぎっていた。

  • 余計な買い物をするなよ。

  • 無駄に予算を増やすなよ。

元々、靴を買う気では無かったが、買うのも無駄ではないタイミングです。
このような時には、財布の紐が緩むのだけは良くない。
そして、自分の中では、以下のように予算を決めた。

・下限  商品券以内+1000円
・上限  商品券が3割分 即ち4000円であれば12,000円

これ以上は、贅沢のし過ぎだし、今がタイミングではない。
そして、手頃な税込み8000円前後のウォーキングシューズを購入した。

エコポイントが商品券で届く理由を大変良く理解した。
エコポイントの額が微妙な額だとしても、それがトリガーとなって潜在的に眠っている購買意欲を煽られて、無駄ではないが今ではない物を結局現金を払って買っている。まさに消費に還流された上に幾らかその効果で懐から消費活動に回されている。

恐るべし、商品券の威力。

でも、紙だと現金以外は利便性が低いから、電子マネーとかSuicaとか携帯電話料金を割り引くとかの方がいいですね。

申請から活用するまでの工程を鑑みて、日本の行政って消費行動に回すためにかなりの無駄な工程が一杯あるのが、日本人らしいと感じました。


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