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子供の躾

そろそろ夏の暑さから秋の涼しさを感じる今日この頃です。今年の夏にとても印象に残った親子の話を記したい。

夏の暑さが残る8月上旬の頃地元のスーパー帰りに親子連れが目に留まった。夏の日差しが未だ厳しくちょっとでも歩けば、冷たい飲み物やアイスなどが欲しくなる時期でした。

私が目についた親子は、小学校4年生ぐらいでちょっと小太りな子供。未だ親に対する甘えや社会に対する甘えがその体型に垣間見られる。横に手を繋いでいたお母さんは、子育てで少し疲れていた様子でした。お子さんの年齢は、ある程度推測できたましたが、お母さんの年齢は、全く推測できませんでした。

30代後半にもみえるし、40代前半にもみえる。恐らく子育てと家事などで少し疲れ気味なので、年齢以上に年を感じさせられた。

このような事を感じながら、のんびりと歩いていると突然お母さんが子供に対して叱りはじめました。

「あんた、欲しいと思ったんでしょ。」

子供がかき氷やジュースなどを洒落たテーブルで飲食できるお店を通り過ぎてから5分程度経てからの出来事でした。

子供の自由気ままな欲求に対して、もじょもじょし出した理由を瞬時に悟り、子供がお店のジュースやかき氷を食べたい、買って欲しいという気持ちを感じ取った直後に少し強めのが始まりました。

傍から見たらおばちゃんがキーキーヒステリックになっている状況にもみえるのだが、子供が欲求に流された事を的確に注意していた。

このお母さん立派だな。

家計が厳しいとか、財力の有無とか関係無く、子供に対して、物やお金が如何に大切であるかを教え、同時に我慢する事の重要性を説いている。

恐らく、反抗期手前の年頃でお子さんは、内心煩いオカンだなと思っている事だろう。そして、恐らく成人してからお金を稼ぐ年頃になった時に初めて母親の厳しい説教が走馬灯のように記憶に呼び覚まされるのでしょう。

そうなのだ、親の躾とか教育というのは歳を経て、親の立場になればなるほど、当時の有難みというのが分かってくる。

・・・

そして、つい最近の出来事。地元のスーパーに買い物中に親子連れ5名の家族と遭遇しました。親子の身なりからは先の親子とは異なり、ある程度の稼ぎのある家庭だと認識しました。小学生らしきお子さんが3名いて、家族全員ある程度しっかりした身なりだったので、中流階級以上の家族だろう。

そんな親子は、子供は全員全解放

コロナ禍にも関わらず、子供は遊園地に来たようにはしゃぎまくり、スーパー内を走り回る。両親は我関せずで、台車を持ってうろついているのに何故かカゴに商品を入れている頻度が少ない。

出た!はったり中流階級

私は、コロナ禍でどの家庭も家計が大変な中、3名ものお子様を育てている両親には、無条件に尊敬します。経済力も無ければ親父が、嫁と子供そして、自分も含めて5人を養わなければならない。そして、日本人の子供を1人でも多く養っているということは、日本に日本人を減らさない事であり、有とあらゆる面で私より立派な御仁です。

ただし、内心思ったことが。。。。。またダークサイドな自分がでてくる。

「このスーパーお前の家族の家じゃねーからな。お前家族でカッコつけているけど全然買い物してねーからな。裕福そうな家族の振りをしたらいかん。本当の金持ちじゃねー家庭は、金持ち振りをするけど躾があーじゃね。

おい、金持ちのフリをする虚栄心を脱ぎ捨てろよ。おい、お前の近所の各家庭から嫌われてぞ。」

3人の子供に対して、両親がいるのにその両親2人とも子供に対して、一切社会的なルールやマナーを躾けていない状況をみたときに、次から次へとダークな言葉が湧いてくる。

そして、改めて、先にお会いした子供に厳しく躾けて、生活感満載のお母さんの偉大さを感じました。

・・・

私の50年近い人生観で語らせて頂くと、子供って親の心底を映す鏡なんですよね。だから、親が衣服、装飾品、金品で着飾っても子供の成長を視ると一目瞭然であり、隠せないですよね。

だから、生活感に溢れた親子の社会性やマナーを厳しくしている親をみると子供が10数年後に立派な青年・女性に成長するんだろうと感心しています。

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