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囲碁と世界

囲碁を殆ど知らない麻雀系囲碁ヘイトnoterがよく語るのが、

◆麻雀業界みたいにファンと距離が近い方がサービスが良い。
・YoutubeのLive配信でコミュニケーション取ってくれ。
・麻雀イベントで写真や握手をして欲しい。
・サイン会をしてくれ。
・ツイートを多くくれ。
・SNSでリアルタイムに自分のコメントにレスしてくれ。

アイドルのように自分に接してくれた方がいいよねという意見が多い。
基本的に「かまってちゃん」、「愛に飢えている」、「孤独」の人が多い。

金さえ払えば、何でも相手に要求していいと勘違いしている餓鬼(成人しているが考えが幼い人。)が増えた気がします。酷いクレーマー気質の場合には、業界に殆どお金さえ落としていないのに要求だけするおかしな人もいます。

・・・

将棋棋士もそうだが、囲碁棋士は特に厳しい。理由は何故か?
日本囲碁の棋士は、全体で「世界を相手」にしているからです。

即ち、毎年開催されている世界戦で日本に所属する棋士達が1人でも1勝でも多く世界戦の舞台で勝ち上がり優勝する事を一番の目標としている所です。勿論、国内七大タイトルや他のタイトルに勝ち上がるための準備もしなければなりません。

日本の棋士達が一見ファンサービスを疎かにしているように見受けられますが、世界の棋士達と日本の棋士達に勝つための修行を日々しています

ファンサービスに時間を割く位ならば、
・世界戦の対局を1局研究していたり、
・弟子達との練習試合に時間を割く
・家族サービス
・休息のために時間を割く
というのが棋士という生き物です。

何と比較すると分かりやすいかといえば、各競技の日本を代表するオリンピック選手達です。例えば、分かりやすい事例だとWBCの大谷翔平さん。

もし、野球ファンだったら大谷さんに
・握手してくれ、レスやコメ返して、サインしてくれ、写真くれ
・Youtubeを開設しろ、映像をもっと盛り上げろ、Live配信しろ
・ツイートしろ

って言えますか?
そんな我儘な野球ファンがいたら野球ファン大勢から総スカンでしょう。
というかそんなファンは、ファンと呼べません。

でも、世界の大谷さんも流石です。

自分のチームの試合会場特にバックネット裏付近にお子さんを連れてきた家族連れにたまにファンサービスとして、ボールにサインしたり、手を振ってあげたり、目で合図を送ってあげたりしている。

世界を目指す競技では、成人したファン全員を構ってられないというのが、当たり前なんです。世界を目指した競技者達が、無視できないファンは、

①スポンサー及びその関係者
➁メディア関連
➂他業界のトップ選手
④貢献したファン(長く業界を支援及び普及活動した方々)
⑤子供達

でしょう。

2.狂ってきた価値観

世界を戦うオリンピック選手や日本を代表するような選手、そして棋士に対して以下のような考えが発想にでるだけでも、日本がアイドル業界や麻雀業界の手法に毒されているか良く分かる。

◆麻雀業界みたいにファンと距離が近い方がサービスが良い。
・YoutubeのLive配信でコミュニケーション取ってくれ。
・麻雀イベントで写真や握手をして欲しい。
・サイン会をしてくれ。
・SNSでリアルタイムに自分のコメントにレスしてくれ。

世界で戦う人達へのリスペクトが無く、自分の承認欲求や快楽を満たすための短絡的な考えをする。身体は成人なのに、発想が子供のままの人が増えた。

大人だって、
・ツーショットが欲しい。
・サインが欲しい。
・SNSで返信が欲しい。
・自分に笑顔を返して欲しい。
・自分と会話して欲しい。

それでも、業界共通のファインイベント以外を除いてそれ以上選手や棋士に求めないのは、選手や棋士達の本職である競技を頑張って欲しいから、自分達に時間を割く位ならば練習して欲しいと思う。普通の大人達は
・実直に応援する
・試合を観戦する
・業界にお金を落す。
・グッズを買う。
・SNS等で応援した様子を報告する。
・自分もアマチュア競技で頑張る。
・子供達に応援する競技を教える。

という良識ある行動をするのですが。

囲碁界が今まで棋士もアマチュアファンも慎ましい行動が多いのは、皆囲碁を通じて自制心を鍛えられているから他業界より派手ではないのは当たり前です。


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