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目には見えないもの #春風怪談

ワタシはよく
霊感がありそう
とか 言われます。
勘がいいとか、見える人だよね?とか。

どこからどうやってそんな風なのか
全くの不明ですが、同じくらい全く見えません。
そして全く感じておりません。

ただイヤな気配くらいは感じます。
それは霊とかそういうことではありません。
この道の気配が好きじゃないな とか
このエリアはパァーっと明るい緑を感じるな とか
そのくらいです。

あんこさん企画に参加したいなと思いながら、
全く無いゼ!と思っておりましたが
ひとつだけ、見つけました!


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この地に住むようになったのは5年ほど前です。
それ以前から相方の実家のあるこの地の物件は見に来たことがありました。

その日も義理の両親と4人で、地元の馴染みの不動産屋さんに案内されて、
数件見て回っていました。ワタシは土地勘もなく、ただただワクワクしかありませんでした。物件て間取りとか見取り図見てるだけでも楽しいですよね♪♪

ある家に到着した時。
相方と義母は何か嫌な気配を察知したそうです。
後から相方に聞いたのですが「この家に入りたくない」と思ったそうです。
ちなみに相方もそういう霊感的なものは感じたことがなかったし、後にも先にもこの時だけ(今のところ)だそうです。
とても「閉ざされてる」という感覚だったそうです。

そのおうちはとても綺麗で立派なお家でした。
持ち主さんが大工さんで、こだわって建てたお家だということでした。
なんかソワソワもぞもぞ義母が言っていたような気がしましたが、ワタシは全く気にせずに、どんどん家の中に入っていきました。

とても綺麗で良い作りの家だということはすぐに判りました。
普通の、ごく普通の 明るい日当たりの良い家 でした。

2階に上がって突き当たりにドアがありました。
日当たりもよく、ああ、この先にベランダがあるのね!と思って扉を開けたら、そこには何も付いておらず、真下に地面が見えました。
ああ、付けようと思って付けずに売りに出すことになっちゃったのね。
ワタシは単純にそう思いました。
すぐ隣の部屋にはお引越しの準備も整っていたのか、がらんとした部屋だったのに、何故か遺影とお花が床に直接置いてありました。
ああ、誰か亡くなったのね。ワタシはそのくらいしか感じませんでした。
人は亡くなるものだからねって、そんな感じで。

まあくん(突然ですが私は義父を まあくん と呼んでいます)も、基本的には何も感じないようでした。ただ、その部屋の状況を見て、これは何かあるな?と思ったそうです。義母と相方はとにかくその家が嫌だったみたいで、なんだかごにょごにょしていました。
ワタシですか?基本、何にも思いませんでした。

家を出て、車で次の家へ案内される中、義母が切り出しました。
あの家は何かあったんですか?と。
不動産屋さんは旦那さんが自死されたと言いました。
相方と義母はものすごく納得したようでした。
自分が感じた違和感や嫌な気配の原因が解明したので、少しホッとしているようでした。まあくんは状況を見て感じたことの違和感に納得していました。
ワタシですか?ああ、そうだったんだぁ〜 って思いました。


中古物件を探している以上、そして人がいずれ死ぬという生き物である以上、こういったことはあるのだと思います。因みにもう一件行ったおうちは高齢の女性が2人で暮らしていて、どちらかが病気になって手放した家だったんだけど、その家はとても「静か」という印象でした。「無」全てを手放してゼロになった家、そういう印象をワタシも相方も感じました。

まぁ、住む人が違和感を感じる家はどうにせよ相性が悪いというか、
そうじゃない方がいいという感想です。


以上です。笑


もう1度貼っておきます。
ワタシのって 怪談 になっていましたでしょうか?
つまらないことを言えば、階段 は登りましたけど。


では、失礼いたします…




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