「キャラフィルター」によりゲームのアクティブ人口が多くなりえるか?

最初に

今回の「キャラフィルター」に関するツイートに対して、多くの反応を頂きました。僕自身はゲーム人口(アクティブユーザー)の増加に繋がる可能性があるのではないかという考えの元、一つのアイディアとしてツイートをしました。その一連のツイートがこちらです。


言葉足らず・説明不足の部分がありましたので、一部表現を変更しながら、改めて考えていた内容を説明させてください。

なお、あつしが今メインでプレイしているゲームが「ストV」であるため、ストVを基準にして検討しますが、ストVをはじめとした現行のゲームに途中からキャラフィルターを入れることは得策ではないと考えています。

途中でシステムが変化することへのマイナスの方がとても大きいので、実装するのであれば新作ゲームに最初からシステムとして組み込む方が得策でしょう。


ツイート時のあつしの考え

◆目的

ゲームのアクティブユーザーが多い状態を作る
「人口が増える」には
[A]新規ユーザーが増える
[B]休眠ユーザーが復活する
[C]辞めるユーザーが減る、辞めるまでのスピードが遅くなる
この3種類の意味を含んでおり、[A]に限定したい意図はないためツイートとは表現を変更します。実際には有効に作用するのは[C]の部分だと思います。

◆マッチングへの影響

60秒マッチング⇒66秒~72秒マッチングへ変化(フィルター実装によりマッチング速度が10%~20%低下)
※ストV無差別帯の基本マッチングが60秒程度として試算

元々時間帯やタイミングの問題でマッチング時間には差が出ることから、この程度の変化であればフィルターされた側がマッチングが遅くなったと体感する程の影響はないと考えます。そして、このマッチング速度の低下だけが原因でゲームを辞めるユーザーは極々少数であると予想します。

つまり、「フィルターされた側はフィルターなしの状態と同じ感じでプレイでき、フィルターによりゲームを継続することができるプレイヤーがいればその分アクティブユーザーが(一時的にでも)増えうる」というのがアクティブユーザーが増加するのでは?と思った理由になります。

この点については、マッチング時間の増加具合がとても重要なのでマッチング時間の変化についてどう試算しているかをお伝えする必要があると思います。マッチング時間が5倍の5分マッチングになるようなことがあれば皆マッチング速度の低下を理由にゲームを辞めるでしょうからね。

ここで問題になるのが、「そのキャラクターをフィルターするユーザー(被フィルター率)が何%か?」という点です。

これは「フィルターできるキャラクターの最大数(フィルター枠数)」や「そのキャラクターの性能」によって大きく異なると思いますが、ツイート時には1~2キャラ程度を誰でもフィルター登録できるような形を想定していました。

フィルターがあっても全く使わない、使いたくないユーザーもそれなりにいることが予想できますので、この環境下での被フィルター率は10%~20%程度(※)ではないかと予想します。5人に1人がそのキャラとは戦いたくないと思いフィルター登録までするのって結構異常だと思いますし…(時止めブランカのようなバグキャラの類は別ですけどね)

公表されているデータが見つけられず、僕の経験で申し訳ないですが、あつしがプレイする深夜帯・無差別級では1回のマッチングが60秒程度だと感じています。

被フィルター率が10%~20%であれば、フィルターされたキャラ使いは10%~20%マッチング速度が低下しますので…

60秒×110%=66秒(+6秒)
60秒×120%=72秒(+12秒)
10秒前後マッチング時間が増加
する感じになります。

なお、フィルターした側もマッチング時間が伸びますが、ストVのキャラ使用率を参考にすると1位10%、2位7%程度のようなのでフィルターした側のマッチング時間増加具合も同じくらいになると思われます。

※ 被フィルター率について
この10%~20%という数字の部分は、人によって大きく意見が分かれると思います。しかしながら、例えば、50%だとしても人口が多いゲームやランク帯で基本マッチングが30秒であれば最終的なマッチングは60秒前後になります。60秒程度のマッチング速度であればストVで特に不満が出ていないように問題がないマッチング速度であると思いますので、フィルター枠数も調整しながら、マッチング速度が低下してもユーザーが耐えうる範囲で設定すれば良いということになると思います。

また、アクティブユーザー数は不明ですが、アカウント数だけならブロンズ帯付近には無差別級の5倍以上ユーザーがいるようです。恐らく無差別級よりブロンズ帯付近の方がアクティブユーザー数が多く、マッチングも60秒以下ではないかと思いますので、例えばブロンズ帯までは2キャラまでフィルター可、プラチナ帯までは1キャラまではフィルター可、無差別級ではフィルター不可というようにアクティブユーザー数に合わせて段階的にフィルター枠数を調整するといった方法も選択肢としてはあると思います。

◆ランクマに実装することへの是非

ツイートにてランクマで~と記載しましたが、ゲームのアクティブユーザー数が多い状態を作ることが目的ですので、ランクマへの実装に拘っているわけではありません。

仮にランクマではアクティブユーザーは多くならないが、カジュアルなら多くなりえるのであれば、カジュアルに実装すれば良いと思います。

◆一部キャラクターを不遇な環境に追い込むことの是非

前述の通り「ゲームのプレイ感は体感できる程変化しない」と思っていますので不遇な環境に追い込みたいという気持ちは全くありません。



人口減少の可能性について

続いて人口が減るであろうと考えている方の意見を確認したいと思います。大きく分けて4種類の意見が多かったので、抜粋して紹介させて頂きます。
※ご紹介しきれなかったご意見については別記事で公開します。

①つまらなくなってモチベーションが保てなくなる

この可能性については考慮できていなかったのですが、確かに発生しそうですね。意見を読んで思ったのですが、自分が楽しめる環境を作ろうとフィルターを使った結果、「自分でも意図せずつまらないゲームに変化させてしまう」ということも考えられますね。貴重なご意見ありがとうございました!

②全体のマッチング時間が長くなる

ストV以外のプレイヤーからもご意見を頂けてびっくりしました。ありがとうございます!
そうですよね。例えば1試合マッチングするのに5分とかかかるようであれば人口減りますよね。マッチング時間が20%増加という予測が正しかったとして、ストVくらいの人口がいれば体感できる程の差はでませんが、もっと人口の少ない基本マッチング5分とかのゲームだと20%の影響も大きくなってくるので、マッチング時間の変化との兼ね合いを考えることはとても重要になると思います。

③フィルターされたキャラが対戦できなくなる

説明不足により一部誤解させてしまった部分もあるようですみません。ストVを基準にするとフィルターされた側も体感できる程の変化はないと思っておりますが、マッチングしないゲームはとてもつまらないと思いますし、ゲームを辞めると思います。

なお、ご意見を読んで思いましたが、ゲーム外のSNSや直接的な会話で自キャラが避けられていることを知りモチベーションが下がり辞めるってことは十分考えられますね。この点は考慮できていませんでした。ご意見ありがとうございました。

④ゲーム自体の評判が下がる

新規ユーザーが減りそうって意見ですね。たしかにありえそうと思いました。うまーくブランディングすることで「楽しい対戦相手とマッチしやすいゲーム」みたいにプラスの印象を与えることもできるかもしれませんが、楽しい相手だけとマッチングさせるのは難しそうだし厳しいかな…


まとめ(所感)

本来、「増加する人数」と「減少する人数」その差し引きで増減がどうなりそうか?という予想をすべきと思いますが、現時点ではそれぞれの要素で動く人数を想像するのはとても難しいな…というのが正直な感想です。

ただ、少なくとも「ランクマッチ」に「全ランク帯」へ「フィルター枠数無限」で実装すると失敗しそうだなというのは感じましたので…

・カジュアルマッチに限定する
・人数が多いランク帯に限定する
・フィルター枠数を調整する(段階的に設定する)
・優先して対戦したいキャラを指定できる形に変更する 

など、更にブラッシュアップしていくことが必要と感じました。

なお、今回頂いたご意見については別記事にまとめておりますので、是非こちらもご覧ください!

皆さんの意見がきっかけで、キャラフィルターとは違う形であれ、ゲームのアクティブユーザーや総プレイ人口が増える方法が産まれたらとても嬉しいです。

ゲームコミュニティが大好きな一人の人間としてそんな未来を祈っています。


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