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CES 2024に参加してきました

今年もラスベガスで開催されたCES(毎年1月にCTAが主催している電子機器の見本市)に参加してきました。毎年この時期に開催されており、1月9日の誕生日を往路の飛行機の中で迎え、アメリカについて時差のためにもう一度歳をとる、という年始の非常に楽しみにしている行事も3年目になりました。

今年は、CTAの公式情報にはなりますが、出展企業4300社+、参加者135,000人+と、過去参加した中で最も多い数でした。ちなみに、コロナ真っ只中の2022年は出展企業2300社+、参加者45,000人+、昨年2023年はコロナが終息しての開催で出展企業3200社+、参加者115,000人+と年々出展企業、参加者共に大幅に増加、また、今年は中国企業の出展数が急増している印象を受けました。実際に全体出展数の4分の1は中国企業だったとの記事もあったので、前職のモバイル業界で度々感じていた、中国の技術力、特にハードウェアを伴う技術力の勢いがまた世界に戻ってきた感じを肌で感じました。もう一つ昨年までとの違いとして感じたのが、ツアーグループの数です。旗を掲げて説明員が会場内を説明して回っている様子が至る所で見かけ、内容や質については不明ですが、こういうのもビジネスになるんだ、と感心させられました。

おそらく、全体的、また世界の名だたる企業の技術トレンドについては、今後、様々な角度で分かりやすくまとめられる記事を多く目にするかと思うので、ここでは、自身の業務に関わりのあるエリアに絞って、以下のポイントで備忘録としてまとめておこうかと思います。

  • XR / メタバース

  • 3Dクリエイティブ

  • (ちょっとだけ)デジタルヘルス

XR / メタバース

このキーワードでの出展企業数は、もちろん全体の出展数が増えているので、年々若干ですが増えている印象はありますが、他のジャンルと比較するとおそらく増加率は下がっているのでは、といった感じを受けました。ただし、技術の進化が鈍化しているわけではなく、注力すべきエリア、技術のポイントが以下のように、変化しつつ思い描いている未来に近づいていっているような気がしました。

2022年 : AR、VRプラットフォームを自社で製品化した展示
2023年 : MR + デバイスを適用ユースケース、業界を明確にした展示、またAIアバター製品の増加
2024年 : ハプティクスやハンドトラッキングの精度が飛躍的に上がったデバイスを伴うXRソリューションの展示増加

特に、ハンドトラッキングを使ってできるXRのユースケースを展示しているブースが多く、これまでVR HMDの前面に搭載されたセンサーを使ってできる産業向けのユースケースを見かけることはあったのですが、今回スマートグラスでトップシェアであるXREALが今年3月にリリースする、空間を認識するセンサーが付いた"Air 2 Ultra"というバージョンを実際に体感してみて、手軽感、未来感が一気に増した感じがしました。SDKもあって、ユースケースの広がりにも期待できそうです。プレオーダーが始まっていると聞いて、思わずポチッとしそうになりました・・。

他にも、スマートグラスについては、ナビゲーション用、PCのスクリーン表示用、AR用、といった感じで用途を明確にした製品展開をしている企業も多かったような印象を受けました。何でもできる、か、目的に応じたグラス選択か、今後どのように進化していくか、大変興味のあるエリアの一つです。

個人的には、近い将来、よりデバイスレスに近い形で、ハンドトラッキングもできるようなXRデバイスが出てくることを期待してます。

XREAL Air 2 Ultra 

3Dクリエイティブ

このエリアは、今回カテゴリ別の出展企業数で最も多かった"AI"という大きな括りの中の、一つの応用範囲、といった印象を受けるほど、訪問したすべてのブースで何かしらの生成AIを使った製品を展示していました。3Dクリエイティブにおいては、以下の機能をベースに製品化している企業が多いようでした

  • 実際の物体からカメラ撮影による3Dモデルの生成

  • モデル生成を含む制作全体の指示に対する適用

  • イメージから新たなイメージやアニメーションの生成

特に、製品化においては、上記1点目、2点目のクオリティ向上を追求した製品もあれば、両方を組み合わせてユーザ体感を上げるアプローチをしている製品も見られました。このエリアは、特に興味のあるところだったので、各ブースで実際のデモを見せてもらったのですが、最終的なアウトプットをそのまま3D制作としてのアウトプットとして利用できるまでのクオリティを提供できている製品は、残念ながらありませんでした。おそらく現状製品を評価するとなると、まず、後処理ができるフォーマットに出力ができ、かつ如何に後処理の割合が少なくて済むか、といったところになると思うのですが、一方で、まだまだ、製品プラットフォームとしての収益化も難しいのでは、という印象も受けました。

3点目については、すでに後処理を必要としなくても適用できるエリア、例えば動画やRobloxといったローポリのゲームへそのまま使うことができそうなので、生成物そのものに価値をつけやすいのでは、と感じました。

昨年3DCGのカンファレンスであるSIGGRAPHに参加した際にの結論同様、やはり、まだまだ生成AIが全ての3Dクリエイティブの作業を担うことはなく、どれくらいサポートしてくれるか、の過渡期はまだしばらくは続くのではと思います。

(ちょっとだけ)デジタルヘルス

このエリアは、自身の専門領域ではないので、興味のレベルでのまとめで。CES初参加の2022年に見つけた自分で手軽に脳波が測定できるヘルメットに衝撃を受けて、この分野には特に興味を持って今回もブースに立ち寄ってみました。特に印象的だったのが、脳波、心電を家庭にいながら手軽に誰でも測定でき、かつそれだけではなく、その結果をアルツハイマーの早期検出、麻酔の効き具合、不整脈の予見、といった特定の現象を検出するためのAI適用をセットで製品化しているところが一昨年、昨年に比べてかなり増加している感じでした。また、デバイスの小型化や、見た目にもこだわっている企業もあって、非常に面白いエリアであることは感じた一方で、これら"検出”のためのAIの精度については、展示のレベルではわからなかったので、特に日本での医療機器としての展開は少し先なのかなぁ、という素人目線での感想ですが、AIなので確実に日々学習してその精度はものすごいスピードで上がっていくのは確かだと思います。

また、上記XR、3D制作、そして医療すべてに関わるであろう、ハンドトラッキングを使った医療行為のシミュレーションを製品化して出展しているところがありました。ユースケースとしては看護の領域でしたが、やはりこの点についても手術等よりクリティカルな場面のシミュレーションとなると、トラッキング、その反応、また使用する3Dモデルの正確さについてはまだまだ実用の段階ではないのかなぁ、と、こちらも素人目線での感想ですが、このエリアでも、現在関わっている業務が何かしら活かすことができるのでは、と感じることもできた良い機会でした。
今回は、昨年にはなかったBeauty TechやAge Techといったエリアもあって一通り回ってみて今後の発展が気になる分野ではあります。

Luxnineのリモートバイタル測定器
MetaVuのXRメディカルトレーニング

3回目の参加になると、バス移動が必要なくらい分散された会場の行き来や、出展ブースの周り方、また周辺での食事等かなり効率よくできて、年々収穫も増えてきているのが実感できています。この参加のためにサポートして頂いている方々には本当に感謝しており、私の方からは、より質の高いアウトプットを共有させていただくべく今回も大変充実した、濃い4日間でした。

そして今回も・・・

時間を見つけて大好きなブルワリー巡りをしてきました。特に今回宿泊したラスベガスのダウンタウンエリアは、日本では聞いたこともないマイクロブルワリーが点在していて、会場<->ホテルの直通シャトルバスは使わず、夜な夜な徒歩でハシゴビールを楽しんできました。以下今回訪問したブルワリー、ビアパブです。
TRIPLE 7
CHICAGO Brewing
ABLE BAKER
HUDL Brewing
BEER PARK
BEERHAUS

ABLE BAKER Brewing

あとは、、ロサンゼルスのトランジットでかなり時間があったので、前回出張時に訪問したドジャースタジアム近くにあるHighland Park Brewryにも寄ってしまいました。ラスベガスでこれだけハシゴしても、やはりここが今回もNo.1でした。日本でタップを輸入しているところないかなぁ・・・。

趣味も充実して、大変実のある出張でした。改めて、サポート頂いた方々大変ありがとうございました。

追伸
Sphereにも行ってしまいましたw・・・。

Sphereの外観

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