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登別市議会を視察に行って感じたこと

令和5年7月3日に議会行政視察で登別市議会にお伺いしました。登別市議会は早稲田大マニフェスト研究所で発表している2022年度「議会改革度ランキング」で全国トップになった市議会です。ちなみに調べてみたら森町議会はランク外(300位以下)でした...
今回森町も議会改革の一つとしてICT機器の利用によるペーパーレスなどDXの取り組みについてお伺いする予定でした。が、いい意味で裏切られました。
登別市議会辻議長からお話を伺いましたが、議会改革とか情報公開のために便利だということで取り組んでいたら、結果的に先進地になっていたと。ソウデスヨネ。私も経験あります。GIGAスクールの時、前例あまりないので、とりあえずやってみたら結果的に先進地になっていました。すみません話戻します。
まず始めに登別市議会の議会コンセプトについて、議員の任期は4年間でり選挙などで「人」が変わっても、機械的・論理的な議会活動を保障する仕組みづくりの手段としてITを積極的に活用することで、若手や政治未経験者、女性など幅広い議員が活動できる多様性のある議会の実現を目指しているとのことでした。
登別市議会では平成12年度に議会改革の手段としてITを活用しようという取り組みがスタートしています。このころはワープロが全盛期でパソコンや高速回線がまだ役所には普及していない頃なので先見の明があったんですね。平成14年度には紙の例規集をCDにデジタル化しパソコンを議員に貸与、議場への持ち込み、議員にメールアカウントを付与などどこかのIT会社みたいな感じになっています。
行政総合ネットワーク(LGWAN)の運用開始が平成13年度から始まりその後数年で全国の市町村が接続をしたのですが行政機関のパソコンやネットワークがこのころから利用されはじめた記憶があります。確か森町は平成15年ころだったはずです。
説明中、議席の下をちらっと見たらコンセントとLANケーブルが

平成21年度には一般質問用に大画面モニターを利用、平成24年度からは政策に必要な専門家などを委嘱できる議会サポーター制度の創設やモニターの市民の参加する議会モニターの募集を開始しています。
平成31年度からはHP作成ソフトからクラウド型のホームページに変更、googleサービスを利用した議会スケジュール公開など、出せるものは全て公開するということを基本としているそうです。
登別市議会では政務調査費の予算については領収書も含めてすべて公開しているとのことで、議員各々のコンプライアンス意識も向上するとのことでした。
2020年の97位から2年間で1位になった取り組みについては、議会事務職員による政策提案制度を創設したことや育休中など委員会に参加できない議員のオンライン委員会、地元高校への出前授業、議会見学などが評価されたとのこと。
特に議会事務局職員による政策提言については、通常議員活動をサポートする事務局職員の視点からこうした方がよいのではというアイディアを積極的に取り入れるということで非常に面白い取り組みだと感じました。
色々お話を伺いましたが、情報は予定も含めて全部出す、いいと思ったらまずやってみるということを自然体でやっていることがこの結果につながっているのだと感じました。

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