ダークヒーローでもいいが、、
世界中でJOKERがバズってる。僕も見た。
「バットマンを見た人しか理解できない」「残酷でちょっとグロい」「とても面白かった」と様々な意見がある。
でもJOKERが流行った理由はダークヒーローという映画のテーマにある。
ネタバレじゃない程度(CMだけでわかる情報)で言うと「世の中は腐ってる。真面目に生きている人間に限って馬鹿をみる。資本主義の中で人からあらゆるものを搾取をした人が笑って暮らす社会」それに対しての怒りから生まれたのがジョーカーだ。
生きるって大変なことだと思う。そんな中、ついに嫌気がさして犯罪に手をだした。それがジョーカーだった。
日本にいてはあまり感じないが、実力主義社会のアメリカではこのテーマが人々のインサイトを掘り起こした。
ダークヒーローの存在は今の社会に不満を持つ人たちの共感を生んだ。
JOKERを見た人が暴動を起こさないかと不安になり、映画館の警備体制が強化されたというニュースを見た。
政府も今の状態と人々の心情を理解している。
いま、世界のGDPは当然のことながら増え続けている。しかし人々の幸福度はずっと横一直線。
最近はSDGsに関するデモが増えた。香港では内戦みたな戦いが続いている。世界の先進国たちも上位層が変わり始めると国間で貿易とかピリピリしだす。
渋谷のハロウィーンや日本代表が勝利した後の暴れ様を見ると、日本人ってフラストレーションが溜まってるなと思っていたが、日本だけじゃなく人間は基本的に皆そういうものみたいだ。
こんな豊かな時代に何が不満なのか。
違う。豊かなのは一部の人間だと思っている人がマジョリティということだ。
不幸というのは、願望と現実の差異によって生まれる。その願望とは自分が想像できる高み、例えばインスタグラムやTwitterなどの中で輝いているあの人を指す。
そんなあの人みたいに成れないという現実から劣等感を感じている人が多い。
情報量と幸福度は反比例する。
心理学者 バリー・シュワルツ
人はたくさんの情報にアクセスできるようになると、他人と比較し、選べなかった選択肢のことを思って後悔する。
Googleをはじめ、様々なテクノロジーにより人が触れられる情報量は昔よりも圧倒的に増えた。
情報が大衆化した現代において、世界的にこれから幸福度が高くなる方法はあるのか。
僕たちはどこに向かっていくのか。
人にはそれぞれの事情があって、悩みがあって、苦労があって、そして喜びがある。
幸せや不幸の感じ方は相対的で、例えば晴れが嬉しい人もいれば、そうでない人もいる。それを理解して共存しようとするのが多様性だ。
つまり不満ばかり言うのではなく、受け入れようということ。
インドでは「人は迷惑をかける生き物なのだから、他人からの迷惑に対して寛容になりなさい」という教えがあるらしい。
これは意識を外(他人)に向けるということに通じている。
人はネガティブな状態であればあるほど、意識は内(自分)に向いている。
「なんで自分だけこんなに不幸なんだ。どうやったら自分は幸せになれるのか。」
JOKERがバズったのも、この意識が内側に向いている人が多いからだ。
というか人は生存のため、潜在的に利己的マインドを持っている。
でもこれは逆効果で、意識が内に向くと短期的な利益を求めて、その幸せが持続しなかったり、不幸と自己認識して余計に不幸だと感じてしまう。
一方で幸せな人は意識が外に向いている。
例えば利他的な行動というのは、自己肯定感(自分は存在する価値があると思う気持ち)と、自己有用感(自分は誰かの役に立っていると思う気持ち)を高めるという。
「自分が辛い時こそ他人を気にかける」というのは本質的で、ネガティブな状態の人は、類友で周りの人もネガティブにすることが多いが、そこで自分自身が意識を変えて、周りに意識を向けることでポジティブのサイクルを生み出すことができる。
そんな世の中で、僕たちRutenは何がしたいのか。
世の中の人がみんな共通で求めているのは「自分も含め、みんなが幸せで平和な世界」だ。
しかし世界はどんどんネガティブループによってディストピアに近づいている。
だとしたら僕たちが最初のポジティブになり、周囲をポジティブループに巻き込んでいく。
ビジョンに掲げている「共に支え合い成長できる世界の創造」というのは、まさにそういったことだ。
正直、資本市場にほぼ生身で突入した僕たちは挫けそうになることもある。
しかしそこで挫けて社会を恨んだりしても意味がないし、ディストピアに向かっていくだけだ。
ネガティブな感情はネガティブしか生み出さない。
いま関わってくれている周りの人から幸せに。そしてそのポジティブループを世界中に広げたいと考えている。
貴重な時間を使って読んでいただけるだけで嬉しいです!!ありがとうございます!