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初めのはじめの第一歩

前にも少し話したが、こっちの企業に対して「自然農法のお茶はいりませんか~」とたくさん連絡を飛ばしていた。

そしてそのうちの一人、ジョシュというお茶好きのおじさんが返事をくれて、ついに今日彼のオフィスを訪ねた。


昨日から緊張で頭の中はいっぱいだったので、オフィスを訪ねる前に近くのタコベルに入りずっと英語の練習をしていた。

自己紹介は短くはきはきと!何を聞かれても答えられるだけの知識を!目的も明確に伝えないと!

少なくとも自分は若く見えるし英語も上手く話せないので、不審に思われた瞬間に終わりだ。

これまでに営業の経験が全くない僕はそんなことばかり考えていた。


そして予定時間の少し前にオフィスを訪ねた。

ガラスの扉はロックされていたが受付の女性がすぐに開けに来てくれた。サンキューと伝えた後になんて言ったらいいのかわからない僕はジョシュという名前を連呼した。

すると彼女は何かを話し出した。しかしこれが今まで聞いたことがないくらい早口だった。これまでは英語がわからないと言ってもいくつかの単語は聞こえていたが、今回は本当に一言も入ってこなかった。

え?なに?という顔をすると、彼女は何かを察したかのように僕が手に持つ袋を取ってバイバイと扉を閉めようとした。

いや待て待てと慌てて扉に足を挟んで止め、再びジョシュの名前を連呼すると彼女は初めて聞き取れるスピードで話した。

「He is in Lunch time now.(彼は昼ご飯中です)」

最初からそのスピードでお願いと思いながらも、必死に「ここで待つ!ここで待つ!ここで待つ!」と言って受付のソファに座った。

今思えば僕は大きなボストンバックを持っていたので、彼女はウーバーイーツ(デリバリー)と間違えていたのだろう。危なかった、、


そして待つこと5分

遠くの方から「ショーン?」という声が聞こえた。そこにいたのは間違いなくfacebookで見たジョシュだった。

想像していたよりも声が優しくハイテンションな彼の第一印象のお陰で気軽に話すことが出来た。

そして彼がオフィスを少し紹介してくれた後に、ミーティングをしようかと話が始まった。

僕は初めましての自己紹介をして、YUSANDOと自然農法の紹介を練習したとおりに伝えた。(意外と伝わっていたと思う)

するとジョシュは僕に対してすごく興味を持ってくれたのでその後も話は弾み「僕は起業して日本でエコシステムを作る」「そのためにお茶というプロダクトを持って人とたくさん話せるようにしている」「このお茶で外国人がより日本に興味を持ってくれたらいいと思うなど話した。


彼はただ「最高だね!」と言った後にお金はいくら払えばいい?」と聞いてきた。

実は会う前に「今日は無料で渡すから、飲んで気に入ったらまた連絡ちょうだい」と言っていたのだが、彼は払いたくなったと言ってくれたのだ。

なので「じゃドネーションでちょうだいと言うと、お茶1つに対して20ドルを渡してきた。

僕はびっくりして慌てて他の4種類も袋から取り出して渡したが、

「これは貰いすぎだから1つでいいよ!他は今週末のマーケットで売らないといけない!」と言ってくれた。

すごく有難かったのだが単純に他の味も楽しんで欲しいという思いもあり「500個あるから大丈夫だよ!全部美味しいから飲んでみて!」と渡した。

その後も彼はお茶の販売にすごく協力的で、こんな店にも営業したらいいというアドバイスや、ここのお茶屋さんの接客をベンチマークするとマーケットでうまくいくとたくさん教えてくれた。

そんな感じで「Keep in touch.(これからも連絡を取り合おう)」で話は終わった。

最後にジョシュはこんな話をしてくれた。

「起業家というのは途中で迷ったり悩んだりすることがたくさんある。そんな時に初めて販売を成功させた事や初めてのお客さんを思い出すんだ。そのために初めて自分の手で稼いだお金は大事に壁に飾るんだよ。」

そう言うと5ドル札を財布から取り出して僕にくれた。

この5ドル札は人が見ればただの5ドルだが、僕にとっては一生手放せないとても価値の大きいものとなった。


ジョシュという新たな出会いと初めて自分の手で掴んだ成功。

今日のことは二度と忘れないし、今週末のマーケットに対して大きな自信がついた!

とはいえ、まだまだ駆け出しだ!これから小さな成功体験を積み重ねて大きく成長していく!


p.s.今日だけは余韻に浸らせて下さいと、2ヵ月ぶりのフラペチーノを飲みました。


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Sean Kuraoka
貴重な時間を使って読んでいただけるだけで嬉しいです!!ありがとうございます!