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憧れの起業家に教わった「スタートアップの本質」

以前にも紹介したが僕にはロールモデルともいえる起業家がいる。

彼の名前は福山太郎さん(FOND)。サンフランシスコ界隈でもっとも成功している起業家だ。


僕はシリコンバレーに来てから、福山さんに様々な方法で連絡を送ったが返事が返ってくることはなかった。

ここの起業家はとても忙しいので本来ならギブがない状態で会っても迷惑なのだが、僕は忖度できるほど賢くないので、ある日直接オフィスに突撃することにした。

福山さんが設立したFONDはサンフランシスコにあるので、そこのビルに行き一階のゲートを通り抜けてオフィスがあるフロアに上がっていった。

そしてオフィスに入ると受付に女性がいたので「太郎さんはいますか?」と聞くと「いるよ!友達?」と聞かれ、とっさに「うん」と答えてしまった。

まぁ会えればその時点で知り合いだから嘘じゃなくなるかと思いつつ…

しかし残念ながら福山さんはとても忙しく、「今日は夜まで予定がパンパンなの」と言われたので、「近くで待ってます。連絡ください。」という置手紙を置いて帰ることにした。

結局その日は連絡が来ることもなく、そんな甘いわけないよなとか思いながら帰ったが、なんと後日「ランチどうですか?」と福山さんから連絡が来た!(でも実は置手紙効果ではなかった…)

そしてついに昨日ランチに行き、ぷりっぷりのエビが入ったブリトーを食べながら、自分自身の事業案や生活についての話をしてアドバイスをいただいてきた。


スタートアップの良さは人(チーム)とプロダクトの掛け算で決まる

プロダクトは、
・売り上げがあるか
・プロトタイプがあるか
・プロダクト案があるか
・何もないか

チームは、
・どんなキャリア(学歴)を持つ人がいるか
・どんなスキルがあるか
・何ができるのか

こういったものの掛け算になる。現段階でいいチームがないのは仕方ないからそこを悔やむのではなく、いかにいいプロダクトを作っていくかに集中するべき。

Y Combinatorのデモデイでもほとんどのスタートアップは資金調達ができない。なぜなら人気のスタートアップに投資家がかたまるからだ。なのでここの指標を意識して高めることが大事だ。


最初の5人を見つけること

誰がお金を出してくれるのか、人は応援という意味で情緒的なものにもお金を出すが、それは一部であって本来は価値があるものにお金を払う。

スケール時の構造を考えるよりも、まずは最初の5人のユーザーを見つけてその人たちにヒアリングしてプロダクトを改善していく。誰が自分のプロダクトに価値を感じてお金を払ってくれるのかを考える。


リレーションはPay It Forwardと言いながらも実は相互的

シリコンバレーではいいプロダクトを持っている人には惜しみなく人を紹介する。それはPay It Forward(恩送り)とも言われているが、実はいいプロダクトと投資家を繋げると投資家の方からも感謝される。

なので最初に投資家を探しに行くのではなく、まずは徹底的に自分のプロダクトを磨いてひたすらユーザーと向き合うことが大切。

またもし本当にいいプロダクトを持っているのであれば投資家の方から連絡が来る。


とにかくスピードが命!

いかに最短距離を走れるか!それだけを考えて走ってきた。

自分は「アメリカで成功する」という目標だけを掲げて、そのゴールに向かって突っ走ってきた。

まずはゴールがないと走れないから、ゴールを決めてそこまでの最短距離を全速力で走る!いつでもスピードが大切!


まずやってみる!

みんなやる前にたくさん考えちゃってなかなか踏み出さないけど、別に一度きりの挑戦じゃないし、やってみて違うなと思ったら辞めて違う事をすればいい。人生は一度きりだからやりたいことをまずはやってみる。


5年が節目

だいたい5年が節目で次のことをするのか、今の事業を続けるのかの決断をすることになる。まぁこれはいつも言っていて、今は7年と思っているけど、それだけ自分が好きなことなのかやりたいことなのかを考える必要がある。


福山さんのアドバイスは一貫して、まず目の前のユーザーと向き合ってプロダクトを磨けというものだった。まさにY Combinatorの教えだ。

今まで全体の構造やビジョンばっかり考えて地に足がついていない未来予想図だったが、そんな僕にまずやるべきことを明確に教えてくれた。

またサンフランシスコ界隈で最も成功している起業家にもかかわらず、時々「こんなこと言っても難しいですよね」と気を使ってくれたり、「ホームレスの記事読んだから臭かったらどうしようと思っていた」とカジュアルに話してくれる人だった。

たくさんのアドバイスを頂き次のやるべきことが見えたので、もっと優先順位をはっきりさせて加速していく!

福山さん貴重な時間を頂きありがとうございました!

貴重な時間を使って読んでいただけるだけで嬉しいです!!ありがとうございます!