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アメリカのモビリティ革命

近年、モノを所有することよりもコト(体験)を重要とする時代となってきた中で、より効率的に低料金で結果が得られるシェアリングエコノミーサービスが普及している。さらに車大国であるアメリアでの主流な移動方法はライドシェアになり、様々なサービスが登場してきた。特に2018年から新たなモビリティがカリフォルニア州を拠点に急速に広がっている。今回はアメリカの移動スタイルの変化と現在のモビリティ交通の比較をまとめた。

この記事は日本で普及しないアメリカのモビリティ事情を端的に理解できるような内容にまとめています。


カーシェアリング時代

広大な土地で、電車やタクシーなどの公共交通機関が発達していないアメリカでは移動用の自動車を1人1台持つ社会だった。

しかし大きく時代が動いたのが2009年3月
ハイヤーサービスである「UberCab (ウーバーキャブ)」が創設され、その翌年の2010年6月に「Uber (ウーバー)」がサンフランシスコで創設された。
ウーバーはスマホアプリで一般車を呼び、目的地までドア・トゥ・ドアで届けてくれるサービスである。
当時の利用料金はタクシーの約1.5倍だったが、ボタン一つを押すだけで車が手配できるとあって人気を呼んだ。

そして2012年7月に新たな低料金のサービスである「UberX (ウーバーX)」を発表した。
ウーバーの前CEOであるトラビス・カラニックはライフスタイルとロジスティックを融合させたものと述べ、従来のサービスよりも35%安い料金で同サービスをスタートし、人々のライフスタイルに大きな変化をもたらした。

その翌月2012年8月、Uber最大のライバルともいわれる「Lyft (リフト)」がサンフランシスコで創設され、カーシェアリングの利用がより身近となった。

2014年8月にウーバーは「UberPool (ウーバープール)」という似たルートで移動をする複数の乗客を乗せる乗合サービスを始め、さらなる低料金化と人々の移動の効率化を実現した。

さらに2018年2月には「UberExpressPool (ウーバーエキスプレスプール)」従来のドア・トゥ・ドアのサービスではなく。バスのように指定された場所AからBに移動するサービスもスタートした。乗客が乗り場まで少し移動することによってドライバーが一方通行や回り道をする必要がなくなったのでより効率的で、このサービスは従来のウーバーXよりも最大75%低料金で利用することができる。


次世代の移動手段

シェアリングエコノミーを利用した移動が主流となった2010年代であったが、ウーバーの創業時は「たった3ブロック進むための移動に重さ1トンの鉄の塊を利用するのは非効率だ」と言われていた。さらにウーバーはドライバーが慣れない道に出ることもあり、交通渋滞の原因にもなっていた。

そんな課題を解決するかのように、2018年から新たなるモビリティが急速に普及した。
それが乗り捨て電動スクーターのシェアリングエコノミーサービスである。

有名なものでLime(ライム)、Bird(バード)、Spin(スピン)が挙げられる。

このモビリティとは、街中にある電動のキックスクーターをアプリ一つで利用することができ、さらに街中のどこに乗り捨ててもいいというもの。

Lime

Bird

Spin

それぞれ専用のアプリをダウンロードし、運転免許証を認証することで利用が出来る。使い方はアプリ上のカメラでスクーターについているバーコードを読み取るとキーがアンロックされ、目的地で乗り捨てるだけと簡単なものである。

それぞれのサービスと特徴を比較し紹介する。


この新たなモビリティは2018年上旬からアメリカ国内で急速に普及し始め、フランスやイギリスなど世界的にも展開がはじまった。

しかしこの乗り捨て型でコンパクトなサイズの電動スクーターは合理的で利便性が高いと評価されている一方で、路上に放置されたスクーターを管理する人がいないため歩行者などの邪魔になったり、いたずらで壊されたりすることが問題となっている。


さらに利用時間で料金が変わるため信号無視や高速走行などの交通違反や事故の恐れがあることも社会問題として様々な記事で取り上げられている。

貴重な時間を使って読んでいただけるだけで嬉しいです!!ありがとうございます!