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久しぶりに感情で書いた2000文字

「不動産業って難しい」「学生がやる事業じゃないから」

何回聞いたかわからないセリフ。

それでも決して日和らない。

「やってみないとわからない!」

それが僕の言い分だ。

weworkの創業者であるアダムニューマンは大学生の頃、ビジネスの授業で今のweliveのビジネスモデルを発表した。

結果は彼だけパスできなかった。

その後、学生のうちにweworkとweliveで成功し、その時の教授はアダムに謝ったという話を聞いた。

ロジックはその人が集めてくることが出来る情報量に依存する。

ソクラテスは言った「全知全能の人間などいない。私は無知であることを理解している。なので少なくとも他の人よりは知恵者だ。」

これが俗に言う無知の知というやつ。


全てのことはやってみないとわからない

しかし社会は経験(年齢)という名のポジションによって構成され、先発者のポジショントークに潰される若者がたくさんいる。

シリコンバレーに行く前の僕は理由もなくただ「起業家になる!」といっていた。

今でも理由は分からない。当時は雇用されるという自分の未来を悲観していただけだと思う。

そういう時に返ってくる返事はいつも同じ

「起業家というのは誰かが困っていて、その人を助けてあげるサービスがないから自分がそれを解決してあげようということだよ?」

ずっと思っていた。それだったらNPOが本質的だし、マーケットサイズなんて関係ない。今、世の中にないサービスなどほぼない。新規性なんて言葉だけで殆ど変わらないサービスが既にある。

それでもまじめだった僕は必死に考えていた。

そしてそんなすっきりしない状態でシリコンバレーに飛び込んでいった。

答えがわかったのは現地でホームレスになった時。

空腹、孤独、寒気に耐えながらずっと考えていた、

「なんでここまでしてシリコンバレーに残りたいんだろう」「なんでここまでして起業したいんだろう」「なんで誰も得しないホームレスをしているのだろう」

答えは簡単だった。


「自分がやりたいから」


それまでは誰かのために、社会をよくするためにとずっと考えていたが、根源的な想いはまた違った。

「良いことも悪いことも含めて、そういったジェットコースターのような人生が楽しくて、それが生きがいで、今この状態にいるんだ!」

それは仮面ライダーに成りたいという小学生と同じ。

自己軸を理解した瞬間だった。


世の中の雰囲気は、「利他的行動をしなくてはいけない!」のように感じる。

でも僕は「Must (しなくてはいけない)」ではなく「Want (したい)」が本質的だと考えている。

Mustの利他は利己だとさえ思う

それをすることで自分を肯定している。周囲の期待に応えて満足している。そう感じることが多い。

最近よくいう信用経済や評価経済も同じ感じがする。

それはお金に紐づけられたもの(利己)ではないか?

言っておきたいのは利己が悪いと言っているわけではない。「利他であるべき論」の裏に利己を隠している社会がなんか違う気がするっていう話だ。


世の中がMustの雰囲気になるのは、それができない人困っている人がたくさんいるからだろう。

そして出来ない人も困っている人も皆自分に余裕がないのが現状だと思う。

シリコンバレーにいた時、よくホームレスの人に物乞いをされ、できる限りお金をあげていた。

しかしそれは毎回ではない。自分も余裕がなかったからだ。持続可能ではなかった。


どうやって世の中のテンションをMustからWantにするのか。


その答えは世界中の一人ひとりに余裕を与えることだと考えている。

僕がこれから行う事業はすべての人に余裕を与えることで、共に支え合い成長できる世界を創ること。

そんな世界を創りたい理由は、終わりがあった僕のホームレス生活に対して、サンフランシスコで僕を助けてくれたホームレスの人たちには終わりがないという社会に憤りを感じたことだ。(結果的に誰の何を解決したいという形になった)


そこから感じはじめたのが資本主義の限界の話。

「資本主義の中で戦っていくのに、資本主義を否定するとは何事だ!」という声が聞こえてきそう。これもよく言われる。

資本主義という奪い合いの社会システムは既に限界が見えてきている。

トマピケティの21世紀の資本のr>g(経済が成長する以上に資本家個人が富を得ているというデータ分析の結果)は今でも記憶に新しい。

世界トップの富裕層8人の総資産額が世界人口の50%の総資産額とほぼ同じという話もある。

ウォーレンバフェットやビルゲイツなどの慈善ファンドで世界の貧困率はましになっているという話も聞くが、一方でサンフランシスコのホームレスは2017以降で17%も増加し、シェルター生活者も含めて約8,000人いると言われている。

本当にすべての人を助けたいのであれば、この資本主義社会の中で力を持たないと実現できない。そのことはしっかりと理解している。

なので、今の事業でこれからも挑戦していく。


何が言いたかったのかはあえてまとめないが、何かしら理解してもらえたら嬉しい。

でもこれだけは最後にもう一度言いたい。

僕は絶対に日和らない!

貴重な時間を使って読んでいただけるだけで嬉しいです!!ありがとうございます!