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シリコンバレー流!伝わるスライドの作り方

シリコンバレーでは毎日のようにどこかで資金調達のためにピッチが行われている。多くのスタートアップと投資家やVCがいて、彼らも毎日のようにたくさんのピッチを見ている。

それだけ多くのピッチを見ていると人間なら疲れるのは当然のことで、無駄に長々としたものは内容が入ってこない。特にこの問題は日本人によくあることで、日本人は無駄に長く情報量の多いスライドを読むプレゼンを行ってしまう。

そこで今回はガイ・カワサキ(Guy Kawasaki)さんが提唱するシリコンバレー流のピッチの際のスライドの作り方「The 10/20/30 Rule of PowerPoint」を紹介する。

Guy Kawasaki

1954年生まれ、日系アメリカ人。UCLAのビジネススクールでMBA取得。Appleに就職した後にGarage Technology Venturesというファンドを立ち上げる。現在アメリカで有名なVC(ベンチャーキャピタリスト)のひとり。2014年よりCanvaのチーフエバンジェリストとして活躍。多くのプレゼンを見て来た結果、メニエール病(激しい回転性のめまいと難聴・耳鳴り・耳閉感の4症状が同時に重なる症状を繰り返す内耳の疾患)という病気にかかる。


The 10/20/30 Rule of PowerPoint

これはスライドを作る際に注意すべき数字を表したもので、一言でいうと10はスライドの枚数、20はプレゼンの時間、30はフォントのサイズである。この工夫をすることによって聞き手が理解しやすいスライドを作ることが出来る。

10枚のスライド

通常の人は会議などで10枚以上のコンセプトを理解することができない。ピッチにおいて、VCは人のお金でギャンブルをしているので、納得できるサービスにしか投資はしない。なので自身のプランをしっかりと理解させる必要がある。スライドの枚数は多くても15枚までで、それより多いものは基本的に要点が伝わりづらいのでNGだ。

20分で終わらせる

1枚のスライドに使う時間は2分で、合計20分でプレゼンを完結させる。ピッチでは1時間の時間を与えられことが多いが、たいていはパソコンの準備やプロジェクタとの接続、遅刻者や早く退出する人などがいて完璧に時間を使うことはできない。そのため20分でプレゼンを終わらせて、後の40分は議論にすることが望ましい。

30ポイントのフォントサイズ

たいていの人は10ポイントで多くのテキストをスライドに詰め込むが、聞き手は発表者がスライドの文字を呼んでいると認識しスライドを読み始めると、発表者よりも早く読み終えてしまい同期が難しくなる。人々が小さなフォントを使用する理由は2つあり、ひとつは自身の商品を詳しく理解していない。もうひとつは多くのテキストの方が説得力があると勘違いをしている。スライドはシンプルに強調したいところだけを書くことが大切。もしも30ポイントがあまりにも大きいと感じるのであれば、自分自身が認識している聴衆の中で最高年齢の人の年齢を2で割ったフォントサイズを使うとよい。

まとめ

たったこの3つの要点に注意するだけで、シンプルでわかりやすいプレゼンになる。スライドは相手に伝わりやすくするための手段であって、必要以上の情報を見せるものではない。そのことを理解できるとより良いプレゼンを作ることが出来る。



貴重な時間を使って読んでいただけるだけで嬉しいです!!ありがとうございます!