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コンフォートゾーンからの卒業

2020年3月20日
from 大学の研究室

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ついに明日、長かった大学生活が終わる。

帰国してから1年の間、Rutenのオフィスとして利用していたこの研究室からも撤退となる。

広いデスク、快適な椅子、デュアルモニター付きのパソコン、たまに声をかけてくれる教授など、すべてに感謝をしている。

これまでのRutenの活動の中で、本当にこの大学に助けてもらった。大学だけではなくOBの方々にもとてもお世話になった。


いま振り返ってみると、大学に入学した5年前には全く想像もできなかった今がある。

たくさんの学びや、きっかけ、経験を得られた最高の5年間だった。

同時に学生というラベルに守られた期間でもあった。だからこそリスクなく何でも挑戦できたのだと思う。

先に言うと僕は就職しない。Ruten株式会社という企業の創業者代表として、これからも突っ走っていく!

会う人にはよく「学生起業家なんだ!すごいね」「就職しないの?すごいね」と言われるが、これらのラベルは明日から無くなり、ただ普通の経営者になる。

「不安じゃないの?」「食べていけるの?」とも聞かれるが、真剣に生きていれば人は何でもできる。それがこの大学生活の中で学んだことだ。

自分に真剣になる。
人と真剣に向き合う。
事業に真剣になる。
ビジョンに向かって真剣に進んでいく。

これらは人生を豊かにするし、永遠に学び続けるテーマなのだと思う。

大学1,2年生の頃、人と向き合うことに対して大きく失敗してから、全ての方向性が変わった。

シリコンバレーでは大きな社会課題を自ら体験してビジョンが生まれた。

帰国後の1年間は事業に対して真剣に思考し続けた。

そして最近は自分自身と真剣に向き合い「如実知自心」という言葉のように自分探索の旅が始まった。

ただ、どれもゴールはまだなく、死ぬ時まで日々アップデートされていくものなのだと思う。

これから社会に出て、0から自分と世界のストーリーが始まる時に、最初にこれらのベクトルを持てたことはよかったし、今この5年間の価値をとても感じている。

そしてこれらのベクトルを持ってこれから何をしていくのか。


最近やっと少しづつ企業っぽくなってはきたが、僕がやりたかったことはこれだったのかと、この数週間悩んでいた。

というのも先日、ある中小企業の社長さんと商談をした時に言われた「我々の業界はお金ではなく信頼で成り立っているので」という一言がずっと頭から離れなかった。

その方も決してお金を否定して言ったわけではないと思う。だが、これまで信念をもってビジョンドリブンでやってきたRutenが、そのように映ったことがショックだった。

これはすべて自分の責任で、マインドがそうなっていたんだと思う。

お金は手段だと分かっていても、商談時にその一面しか映らないとなると本末転倒だと感じた。

僕たちの価値観として、最大化したい資産はエモーショナル・エクイティだ。

エモーショナル・エクイティ(感情的資産)
そこで働くスタッフ、顧客などがその企業に対して抱いているポジティブな感情の量。

なので、その一言は改めてRutenとは何なのかを考えさせてくれるきっかけとなり、この数週間考えこんだ。

もともと始まりのきっかけは何だったのか。心の底では何がしたくて今があるのか。

そして考えた結果、やっぱり僕の根源にある欲望は「世界を変えたい」だった!

昔よりも豊かになった現代社会で、最低限の生活ができない、人間としての欲求が満たされない、社会から淘汰される人がいる。


ビジョンドリブンになると一歩目が難しくなる、一方でビジネスライクになっても自分自身の満足感は得られない。躁鬱のように "何をやっているんだろうゾーン" が襲ってくる。


「世界を変えるに集中する」それが僕が出した答えだった。


ビジョン思考とビジネスライク、その両立が大切で難しいことは分かっている。だからこそ挑戦したい。

デカいことを言っていても何もできない無力感はこれまで散々味わってきた。でも諦められない!それが僕の全てなんだと思う。

そして"結果"が人々の考えを180°変えることも分かっている。

だからこそ、これからも若者の強みとして、したたかに突き進んでいきたい!

結果としてのゴールは「ただのおじさんになる」「世界を変える」かの両極端な二つだけだと考えている。中途半端が一番よくない。

今年の最初に決意表明をしたように、Rutenはこれからも一歩づつ愚直に前進していく。

明日から改めて気を引き締めて全力で取り組んでいく!そして、同じくして社会に飛び出す学生たちにもエールを贈りたい!

がんばろう!

貴重な時間を使って読んでいただけるだけで嬉しいです!!ありがとうございます!