イベント【48時間映画祭】戦略



【0】目的:みんなで制限下での映像制作とハプニングと創意工夫を楽しむ。そして良い作品をつくってカンヌに行く。


カンヌってどこ?



【1】3つの必須条件


①48時間で映像作品を完成させる。
②動画時間は8分程度。
③参加チームは15チームほど。
④共通のお題が出る。
⑤各チームごとのお題が出る。
⑥世界(日本語圏以外の国)を見据えた作品であること。


[共通のお題]

●登場人物の職業
例:声優
●小道具
例:領収書
●セリフ
例:口はわざわいの元

[各チームごとのお題]

例:ウエスタン、ミュージカル、コメディ、ホラー、ロマンスなど。



【2】戦略のポイント


①時間の配分をどうするか?

→どこをじっくりみんなで楽しむか、どこをバンバン仮決定で飛ばしていくかを事前に決める。



②共通のお題をいかにうまくストーリー(キャラクターの生き様)に組み込めるか。

→他のチームと共通なので、ココで差別化を図る必要がある。
大喜利的な、ストーリー(キャラクターの生き様)にそのお題が組み込まれる必然性を感じるやり方。
「あ〜。なるほど。その手があったか」と思わせる。



③各チームのお題をいかにうまくストーリー(キャラクターの生き様)に組み込めるか。

→共通お題で大喜利をするなら、各チームのお題はそこまでひねらないでストレートに組み込んだ方が共通お題が目立つ。



④「おっ、この作品面白そうだな」と視聴者に思わせられるタイトルをつくれるか。

→タイトルに矛盾した要素が入ってるとおもしろいと思う。
逆に、動画内の【きまぐれなドッペルゲンガー】はいまいち心を惹かれなかった。
どんなストーリーかも想像できないし、『きまぐれ』と『ドッペルゲンガー』に矛盾要素がないため「ふ〜ん」としか思わなかった。
【一人ぼっちのドッペルゲンガー】なら、「え?ドッペルゲンガーって二人じゃないの?」と少し興味惹かれる。
『一人ぼっち』という単語からキャラの哀愁も感じるし。
まぁ、ストーリーはまったく変わってしまうが。



⑤「おっ、こいつ面白そうだな」と視聴者に思わせられるキャラクターをつくれるか。

→はじまりは動きから。
そのキャラがどんな性格か、どんなおもしろいヤツか、どんな良い奴がすぐにわかる。
逆にセリフから入るのはよくないと思う。
【きまぐれなドッペルゲンガー】は「◯◯で声優をやっている◯◯で〜す」と開始していた。
少し物語への惹きが薄く感じた。
それにいきなり作品名と人物名という固有名詞が2つでるのは記憶するのが疲れる。
好きな人の名前は知りたいが、初対面の人の名前は興味がない。
自分がおもしろいと思う作品、
漫画【空手バカ一代】の第一話は、主人公がニューヨークでギャングに囲まれているトコロからはじまる。凶器を構えるギャングたち。主人公は腕を組んで整然としている。そばには怯えながらも主人公に助けを求める視線を送る人質。
これだけでこの物語は『アクション』であり、
『主人公はこの人質を助けに来たんだな』
『主人公は凶器にもまったく怯えていない強いヤツなんだな』とすぐにわかる。



⑥いかに共通お題、チームお題を拡大解釈できるか。

→いきなりウエスタンと言われても西部劇チックなロケ場所、衣装を用意できるわけがない。
いきなりミュージカルと言われても質の高い歌詞と質の高い歌手を用意できるわけがない。ぶっつけでやってもお遊戯会みたいになるだけ。

ならそのお題をもとに拡大解釈して、できる範囲でそのお題を匂わせるしかない。
(もちろん西部劇のロケ場所、衣装、質の高い歌詞、歌手を短時間で用意できたらすばらしいがそれはもはや人脈と資金勝負でしかないので審査員も求めていないハズ)
ウエスタンならウエスタン風味のBGMのもと、真剣な表情の親子二人がおこずかいアップを争って家の中で抜き打ち勝負をするとか。
(拡大解釈はどうしてもギャグ風味になってしまうのが懸念。ギャグはシリアスギャグが一番手っ取り早いのでほかのチームともアイデアがかぶりそう)
●ロケ場所
●小物
●衣装
●セリフ
●BGM
でいかに拡大解釈できるか。

 


⑦世界(日本語圏以外の国)を見据えた作品でなければならないので、日本人にしか通じない『あるある』はいれない方が良い。

→と、同時に日本らしさがある作品の方がウケはいいかも。浅草や秋葉原など。
ただしそういった箇所は人が多すぎる。




[想定しうる問題点]


①ストーリー(キャラクターの生き様)が定まらないとロケ場所を決定できない。

→ロケ場所を抑えようにも連絡は深夜にはできない。



②キャラクターらしさをつくるための小道具の収集に手間取る。
少なくとも3種類の小道具を集めなくてはならない。

・共通お題の『登場人物の職業』
例:声優→声優だと見てすぐにわかる雰囲気の小道具
・共通お題の『小道具』
例:領収書→単純に領収書を集める必要がある。
たくさんの領収書か、あるいはストーリーのキモになる独特な領収書一枚か。
・チームお題
例:ウエスタン→ウエスタンだと見てすぐにわかる雰囲気の小道具

③結果的に、『よくわからない作品』『この作品のジャンルはなに?』というシュールさしか感じない作品になってしまう。

→脚本の先に、まずこの作品は『◯◯を楽しむ作品です!』と冒頭30秒で明確に伝えられる構成にした方がいい。


[流れと時間短縮案]


①お題の発表

②脚本会議

時間短縮案:
●脚本づくりの制作最短距離
(1)共通テーマから矛盾のある惹きのあるタイトルを決定。
そしてタイトル=『主人公』であるべき。
抽象的なタイトルは内容がイメージできなくて惹きに欠ける。
(2)【人の心が変わる物語】理論に従って、
主人公の心がどう変わるか、あるいは主人公が周囲の人の心をどう変わるかを決める。
もっともおもしろい物語は感動の物語だと思う。
感動とはつまり、感情が動く物語。
具体的には、
登場人物の感情が物語スタート時と物語ゴール時でなんらかの変化がおきていなければならない。
例:仲の悪い二人組→親友に
(3)【ヒーローズジャーニー】理論に従って、
主人公がどんな非日常に旅立つかを決める。
(4)【グレマスの行為者モデル】理論に従って、
『依頼者』『援助者』『妨害者』を決定する。
→脚本の完成。

●みんなでアイデアをワイワイ出し合って1からつくっていってもいまいち進みが遅いだろうから、
とりあえず3つほど競合案をバッと出して比べあう。
『おもしろい脚本』を求めて無限の可能性を探るよりも、仮決定で『とりあえずの脚本』を決めて、それをいかにおもしろく撮るかの創意工夫に時間を使う。
→問題点:みんなでワイワイ楽しむ喜びがなくなる。


◯設定画:【人の心が変わる物語】理論

●note【藤田和日郎先生に学ぶ、作品づくりで大事なこと。】より引用

◯設定画:【ヒーローズジャーニー】理論

◯設定画

●サイト【幻冬舎ルネッサンス】より引用

◯設定画:

●サイト【かおプロ】より引用





③ロケ地の決定

④小道具の収集

⑤細かい設定の決定

⑥撮影

⑦編集

⑧追加撮影などの改善

死にたくない。 だから、これから来る信用経済で生き残る方法を探しています。