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男のオシャレな和装コート。角袖コートを着る
京の街を和服姿で散策する男性を見掛けることが多くなりました。
【角袖は洋服屋さんが創ります】
江戸時代の冬の防寒着としては、羽織の上に外套や合羽(かっぱ)重ね着したり、頭巾を被ったり、襟巻をしたりして寒さを凌いでいました。
維新明治になり、外国の文化に接するにしたがって、羅紗(ウール)を扱っていたテーラーが、洋装のコート(ステンカラーコート)の身頃に、着物の四角い袖をつけて制作しました。
着物の上から着られる、和洋折衷の外套が角袖コート(大和コート)の由来ではないかと言われています。
「角袖コート(大和コート)」は和裁でなく、すべてテーラー、洋服屋さんが縫製いたします。
主に、お大尽と呼ばれる人々が着ていたインベネス(トンビコート・二重回し)と並んで角袖は、広く商人などの一般市民に親しまれていた男物の和装外套です。
基本的には、写真のように角袖、ステンカラー、比翼仕立てです。
鳥打帽子(ハンチング)に角袖姿は、その頃の画像などで見られ、商家の手代や行商人たちのファッションだったようです。
明治の頃、私服の刑事巡査が和服で犯罪捜査をいたようです。その防寒着として「角袖コートを」愛用していたことから、「カクソデ」をひっくり返し短くで『デカ』と呼ばれるようになったとか・・・
角袖コート(大和コート)のオシャレ
著名な邦楽演奏家です。
オールシルクの基本的なステンカラー、、比翼仕立てヤマトコート
総本山住職様
法衣・衲の上に羽織られる時は裾丈を長く仕上げます。
ポケットも目立たないように袖付けラインに付けることもあります。
ラムウールツイード。
へリーンボーン(杉綾)
ノッチラベルでラグラン袖。
フロントはぶち抜き釦。
カシミヤ混ウール
襟はステンカラー
袖はラグラン
パッチポケットに蓋つき
衿型はステンカラーが一般的ですが、ノッチラペルやショールカラーもオシャレに・・・
着丈は着物丈の7分前後に仕上げます。
素材としては、ウールや軽くてソフトな肌触りのジャケット用カシミヤ又はシルクなどマテリアルも豊富です。
因みに、男性用の四角い袖「大和コート」に対して、女性の袂袖(たもとそで)のコートを「吾妻コート」と呼ばれています。
底冷えのする京の冬。
和装に暖かい角袖を羽織って街の散策、お食事を楽しんでください。
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