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エンタメは、生きるのに必要だと再認識した話

ひょんなことからこの間発売された『エンターテインメントという薬』という本を読んでみた。
前々から著者のことは知っていて、前に出した本も面白かったので、そのつながりから今回も本を手に取って読んでみた。

結論から言うと、とても良い本だったと思う。エンタメというものが人間にとって必要な物だと再認識できたし、何より今回の出来事の裏側で少年のために戦っていた大人たちの姿をかっこよく思えた。

確かに、途中トーンがギャグ調になって、感情の高まりを一回急に落とされてしまった感はある。ひろしくんのお母さんの話は、地の文がほかの部分のトーンと異質で、それによってせっかくピークに向かって高めていた感情が冷めてしまったのが残念でならない。

ただ、著者の言動もバンダイナムコの方たちの働きも、そして何より澤田珈琲の澤田さんの働きぶりを知って、子供達の夢のために汗水たらして働くことの素晴らしさを改めて感じた。

「生きることにエンタメは必要ない」と、エンタメ業界に関わる人の一部が言っている。その意見も決して間違いではない。確かにエンタメがなくなっても、ぼくらは死にはしない。仕事して、ご飯食べてお風呂に入って寝る。そんな変わらない日々を過ごすだけだ。

けど、それだけじゃ味気ないともぼくは思う。
ただ毎日ルーチンで生活するだけではあまりに刺激が足りないし、新しいアイデアや発想、そして何より感情が自分の中から生まれることはない。

けど、エンタメという存在はそれを「可能である」と言ってくれる。少なくとも、今回ひろしくんに松山さんたちが届けたゲームは、間違いなくひろしくんの心に届いたし、その周辺にいた人たちまで巻き込んだよ

エンタメというハブによって、ひろしくんは自信持てたし、本来なら出会わなかった人たちとあって皆交流を待つことができた。
これでもし当人たちの人生が豊かになったのなら、そらは素晴らしいことだと思う。

だから、読み終わったいま、改めてこう感じるのである。

エンタメは、生きるのに必要だ!

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