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メタがオープンソースのAIモデル「Llama 3」をリリース!

4月18日、メタ・プラットフォームズは最新の人工知能(AI)モデル「Llama 3」を、オープンソースでリリースしました。これにより、誰でもLlama 3を使えるようになりました。メタのチーフAIサイエンティストであるヤン・ルカン氏は、Llamaのより強力な後継モデルの開発が進行中であり、OpenAIの「GPT-4」やグーグルの「Gemini」を凌ぐ可能性があると示唆しました。

1.1 Llama 3の2つのバージョン

Llama 3には、80億のパラメーターをもつバージョンと、700億のパラメータをもつバージョンの2種類があります。パラメーターとは、AIモデルのパワーを示す業界用語です。現在トレーニング中の最も強力なモデルは、パラメーターが4,000億を超えるそうです。

1.2 メタのオープンソース戦略

メタは、強力なAIモデルを無償で提供するオープンソース戦略を取っています。これにより、多くのスタートアップ、研究者、起業家がより強力なAIモデルにアクセスし、実験や構築を行なうことができるようになりました。一方、OpenAIのGPT-4やグーグルのGeminiは、有料のAPIを通じてのみ利用可能です。

2. オープンソースAIの利点と課題

2.1 オープンソースAIの利点

ルカン氏は、オープンソースのAIモデルのほうがより迅速に進化すると考えています。多くの人々がコードを見ることで、AIはより改善されていくというのがその理由です。また、オープンソースのほうが、より速く進歩するとも述べています。

2.2 オープンソースAIの課題

オープンソースのAIモデルの能力が進化するにつれ、一部の専門家は、サイバー、化学、生物などの兵器開発をより容易にする可能性や、AIが人間に対して敵対的になる可能性を指摘しています。また、メタのオープンソースライセンスには、研究者や開発者が構築できるものについて、いくつかの制限が設けられています。

3. まとめ

メタのオープンソースAIモデル「Llama」は、生成AIの分野に大きな影響を与えています。オープンソースのアプローチには利点と課題がありますが、より多くの人々がAIモデルにアクセスできるようになることで、AI技術の発展が加速することが期待されます。今後も、Llamaの進化に注目していきましょう。

用語解説

  • 人工知能(AI):人間の知的な活動をコンピュータで実現しようとする技術のこと。

  • 生成AI:AIを使って、新しいテキストや画像などを生成する技術のこと。

  • オープンソース:ソフトウェアのソースコードを公開し、誰でも自由に使用、改変、再配布できるようにすること。

  • API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース):ソフトウェアの機能を外部から利用するための仕組みのこと。

  • パラメーター:AIモデルの性能を決定する変数のこと。パラメーターが多いほど、AIモデルの性能が高くなる傾向がある。

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