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苦手なものとの共存

昨日、絵を描いていると、視界に動くものが!
見えない存在がついに見えた?!との期待に反して、そちらに目をやると黒くてサササーと動いてくあの子が。ゴキたん。

ちょうど、私の部屋から台所へと出て行かれるようでよかったー。てか、うちの部屋におったんか!ぎょえ!

この夏は、全然見かけへんから安心してたら、少し前に深夜台所で遭遇!やっぱいますよねー。活動するのはうちらが寝静まったころですわな。

いてもいいんです、いても。ただ、姿は見せないでほしいー。姿さえ見なければ、ビビらずに心穏やかに暮らせます。というわけで、うちの部屋から出ていくゴキたんに姿はもう現さないでねーとお願いしたのでありました。

それで思いだしたことがありました。

私が、上高地のホテルで住込みで働いていた頃、地元大阪では見かけたことのない2種類の虫がいて、その姿がちょっとビビる系でした。

ひとつは、カマドウマ。
カマドウマは、コオロギの模様違う版みたいな感じでしょうか。

そしてもうひとつが、ザトウムシ。
こちらは、手足がめちゃ細長いクモみたいな感じかな。

寮でよく見かけたなー。ちょっとビビるけど、いてもまあいいやーと思える感じ。

それが、私が仲良くしていた子が虫が超苦手で、その子たちに遭遇すると、ゴキちゃんに遭遇的なビビりっぷりを見せていました。

そんなにも苦手なカマドウマ、ザトウムシ。

なのに、彼女は、部屋にその子たちが現れると、ひぃーーーと言いながらも、ビニール袋になんとかその子たちを入れ、くくらずに2階の部屋の窓からポイっ。裏は木々がたくさんの森なので、袋から出て自然に帰っておくれということなのです。

そして、翌日そのビニール袋を拾いにいく。
彼女と私は、それを「むしぶくろ」と呼んでいました笑。それが発展して、「ねこぶくろ」という新単語も後に生まれました(どーでもいいけど笑)。

彼らは寮のトイレにもやってきました。トイレは昔ながらの和式。ある日、彼女がトイレに行くと、カマドウマが便器の中にいたらしい。ふだんピョンピョン飛び跳ねてるのに、出られなかったのか?
 
彼女はやっぱりひぃーーーとなりながらも、トイレの掃除道具を使ってカマドウマを救出したというのです。

苦手なら、えいってトイレの水を流してバイバイしたりしそうなものを、苦手なものにそこまで愛をもって接することができるって、私はスゴいなーと感動したのでありました。彼女は普段、まあまあ毒吐くけど、人以外の生き物には本当に優しい。なんか書き方に語弊があるな笑。本当は人にも優しいです笑。

命あるものは、みな等しく生きる権利があるのですね。

普段の生活の中のこのちょっとしたことから、人種差別による他民族排除のことなど、考えが広がりました。

苦手でも、気に入らなくても、お互いそれぞれの世界で離れて楽しく暮らせばいいんじゃなかろうか。

そんなことを彼女を通して、ちょっと見た目ビビる系の虫を通して思ったな〜と、思い出したゴキたん遭遇事件でした。


タイトル画像は、むしぶくろが捨てられる森に現れたタヌちゃん。2階の窓からのぞく私と目と目が合った瞬間♪

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