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伝わる想い
私にとって3人展在廊できる最後の日。
ギャラリー下のカフェから上がってきたひとりの青年。最初にプレゼントのカードなどをお渡しし、ちょこっとしゃべったあと、ぐるりと絵を見始めた。20代前半ぐらいだろうか。
私の描いた大きめサイズの絵の前で立ち止まり、ずっとその絵を見ている。
動物だとか海の生き物だとか野菜なんかまで色んなものが一緒になった『地球ファミリー』と名づけた絵だ。
どんだけ見てくれるん?!という程見続けてくれている。私は少し離れたところからその後ろ姿を見続けていた。
自分の絵を見てくれている方がいるとき、私は、そろそろいいかな〜という頃にそばに行き話しかけていた。
なのに、そのときはなかなか近づけずにいた。
彼の絵を見る後ろ姿を見ていたら、じわじわと心にくるものがあった。あんなにも見てもらえてありがたい。嬉しくて、泣きそうになった。絵を見てくれているその姿に感動した。
どのくらい見てくれていたのか、ようやく私は話しかけにいった。
めちゃくちゃ長いこと見てくれてありがとうございます。嬉しい。そんなことを伝えたと思う。もしかしたら、絵を描いたりしてるのかなと思い聞いてみたら、全然描いてませんと笑。なんであんなにも長いこと見てくれてたのかを聞いてみたら、かえってきたのは、動物が好きってゆうシンプルで可愛らしい理由だった。
なんて嬉しい。うるるん。おばちゃんおねえさんも動物がめたんこ好きなんだよー。
長いこと見てくれてた絵。
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地球ファミリーを見ながら、少しおしゃべりをする。これなんですか?と聞かれたのは、あ!葉っぱの妖精。嬉しい。そこにも気づいてくれたかい!
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ここにもいるんだよーと教えてあげる。
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そのあと、他の絵もゆっくり見てもらいたいから離れる私。
そしたら、そのあともどんだけ見てくれるん!って絵を見てくれるその背中にキュインキュインしたよ、おばちゃんおねえちゃんは。
背中で感動させられるってすごいね!
そのピュアさに完全にやられました。
見てくれてた動物たちの絵。
特に下のみっつをいったりきたりして見てくれてた。
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ひととおり見てくれた後に、また話しかけてみたら、ここに来る前に松本城のお堀にいる鯉にエサをあげてきたって!さすが動物好きの青年。よく鯉にエサをあげにいくらしい笑。
そして、職場の人が仕事をサボって捕まえてきたクワガタを、貰い手がないのでつれて帰り、2年半共に暮らしたそうな。そのクワガタにはクワオと名付けたとのこと。まんまだな笑。そういえば、私もうさぎにうさみと名付けて可愛がってたことあるから一緒やん笑。動物好きと言うわりに、お互いなかなかの手抜き笑。
そして、青年は、地球ファミリーともうひとつこの絵のポストカードを買ってくれた。
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私もこの絵お気に入りなのだ。
なんでこの絵を選んだのか聞くと、二人とも両手だからって。またまたなんてきゃわゆい理由なの!彼女にしてください!!笑
そして、葉っぱが舞ってるけど、背景に木があったりするわけじゃなく、この白いのがいいってゆうようなことを言ってくれた。
嬉しかった。
今思い返しても、はぁ〜幸せだぁ〜とあのときの気持ちが蘇る。
絵を見てもらえるのってほんとに幸せなことやなあって。
なんとなく、展覧会って絵を見る側が心に何かを持ち帰るようなイメージがあったけど、見てもらう側の方こそたくさんのものを感じさせてもらえ、持ち帰るものがあるんやなあと思いました。
そんな素敵な出会いのおかげで、自分の描く絵をもっと好きなったり、自信につながったり、これからまたあんな絵を描こう!とかとっても励みになる。
青年の絵を見る姿、それだけで私はもう胸がいっぱい。
そんな気持ちを、その青年をはじめ、来てくれた皆さま、ありがとうございました♡
サポートとってもありがたいです♡♡♡ おかげで生きてゆけます〜〜〜!!!