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<第57話>外務省をぶっ壊す!~私、美賀市議会議員選挙に出ます!~

月曜日~金曜日更新
 この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

<第57話>
午後2時、私の政見放送が始まる。
息の飲んでオープニングを見守る。
NHKの優秀なスタッフと共にタッグを組んで作った作品と言ってもおかしくないほど完成度は高いはずだ。
私の正面に位置するTV局の大きなカメラ、その分厚いレンズを「突き抜けろ!」となけなしの気合を込めて眼光を飛ばす。
そしてどうぞ中山さんに思いが届きますように!


ゴージャスな与党候補者の政見放送が終わり、再びブルーのサムネイルに切り替わった。
「外務省から国民を守る党 門田マチルダ」と書いてある。

聞き覚えのある声のナレーションが始まった。

「三重県選挙区 外務省から国民を守る党 門田マチルダ 51歳。高校を卒業してからOLをしたり、NPOに入ったり、大学に行ったりして日々、研鑽を重ねて来ました。 では、門田マチルダさんの政見放送です」

鏡で見るのとは違う自分がいた。

「皆さん こんにちは。外務省から国民を守る党です。
まずは2分間、私にリベンジの時間を下さい。

NHKは平成15年8月14日に放送した「昭和の戦争と平和」という番組の中で英霊のお手紙を朗読する際、
「父に会いたい時は九段へいらっしゃい」という大事な一文を意図的に省きました。あり得ません!
先の大戦では、三百万余の同胞の命が失われました。
祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦陣に散った方々。
終戦後、酷寒の、あるいは灼熱の、遠い異郷の地にあって、
飢えや病に苦しみながら亡くなられた方々、
また広島や長崎での原爆による非戦闘員への大虐殺、東京をはじめ各都市での
爆撃、沖縄における地上戦などで無辜の市民が無残に殺されました。
この一文は、こうした甚大な犠牲の上に今、平和を享受している私たちへの
メッセージに他なりません。

なのでこの場をお借りして省略せずに朗読させて頂きます。

海軍大尉 植村真久の命 神風特別攻撃隊 大和隊
フィリピン海域にて戦死 25歳 
 
素子、素子は私の顔をよく見て笑いましたよ。
私の腕の中で眠りもしたし、またお風呂に入った事もありました。
素子が大きくなって私の事が知りたい時は、お前のお母さんか、佳代子叔母様に私の事をよくお聴きなさい。
私の写真帳もお前の為に家に残してあります。
素子という名前は私がつけたのです。
素直な、心の優しい、思いやりの深い人になるようにと思って、お父様が考えたのです。
私は、お前が大きくなって、立派な花嫁さんになって、仕合せになったのを見届けたいのですが、若しお前が私を見知らぬまま死んでしまっても、決して悲しんではなりません。
お前が大きくなって、父に会いたい時は九段へいらっしゃい。
そして心に深く念ずれば、必ずお父様のお顔が心の中に浮かびますよ。

<合掌する>
以下、長いので端折ります。
ご容赦下さい。

もう令和2年です。
私たちは国際的な観点に立って生きてゆかねばなりません。
しかしこの番組は旧態依然としたNHKの現場からお送りしています。
とにかく、
受信料制度は不公平です。
女性宮家、女系天皇は必要ありません。
また日本は中国にODAだけでも4兆円近く援助致しております。なのに中国は尖閣諸島への領海侵犯を継続中です。

これらの事を国民に知らしめるのがNHKの使命なのにやってません。
皆さんご存知ないかもしれませんが、NHKは外務省と同じく、最早、我が国の内に蔓延る反日組織と言っても過言ではありません。

だから私たちは外務省もろともNHKもぶっ壊したいのです!
外務省の弊害を国民の皆さまに知ってもらう機会は、他の外国党候補者の政見放送に譲ります!

<小芝居>
It’s that easy!
Well, What are you waiting for?

Please call me, 080-8425-3264

Change your life. Change everything.

Pick out 外務省から国民を守る党!

Please call me!

<着信音> トゥルル~、トゥルル~♪ 
<受話器を取る>ガチャ。
Hello , This is 外務省から国民を守る党スピーキング。

Wow! Mr.President? Long time no see!
Yes, That’s serious in danger.
日本国憲法 is never change .
拉致被害者? Nobody return from Northkoria.
And Mr.晋三is always in the 戦後レジューム.
Yeah, We need a Dog fight!

What? You talking to me?
You remember the 伊勢志摩 summit , don’t you?

No,キムチ!  Yes, エビのスープ
No,北京ダック! Yes, エビのスープ
Come on!!! 伊勢・エビの!スープ!!
That’s the great operation 友達 !

I’m sorry. I‘m so excited.

Anyway, We should help チベット・ウイグル・香港, with台湾.
Yeah, ほえほえ熊!
I’m proud of you!
Please come to Japan,and・・・
Let’s meet in the 九段!next time.
Thank you. God bless you! bye-by Mr.President.
<電話を切る>ピッ。
ふ~っ!
今、早速、ある大国の大統領からお電話がありました。
ヤラセではありません。

要約しますと、「私は外務省から国民を守る党と仕事がしたい!」と仰って下さいました。

また「自衛隊は一刻も早く日本国軍にするべきだ!」という言質を引き出す事にも成功いたしました。

これがリアルな外交です!
私たちは常に凡人には解らないインテリジェンスを駆使して活動しています。

どうぞ皆さん、日本の名誉を守る為!日本人の命を守る為!
外務省から国民を守る党に正義の1票投じて下さい。
最後に「友達を守れ!」と私のチラシに書いて下さった方がいます。
しっかりお気持ちを受け取りました。だから生きて下さい!
よろしくお願いします。

外務省をぶっ壊す!
ありがとうございました。」


あっと言う間だった。
これが、中山さん始め、多くの人々の心に届きますように。

つづく。

明日、感動の最終回!!


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