東京ゲームショウ2018に行ってきた - その2(VR市場の動向)
今回東京ゲームショウに参加したメインの目的は、時折開発に携わるVRコンテンツの視察でした。ちょっとその様子を見てみましょう。
一番大きなブースは、VR筐体の販売をされているJPPVRさんでした。
今までにないかなり本格的なレーザー銃や車型の筐体の展示をされていました。
そしてGugenkaさんはアニメ×先端技術の事業ということでゲゲゲの鬼太郎のコンテンツなどを展示していました。
アニメの世界をVRで体験できるというのは相性も良さそうだし、需要も多そうですね。
また私は知らなかったのですが、バーチャルYouTuberの東雲めぐというキャラクターがLIVEトークをしていました。
今回の東京ゲームショウでも多くのブースが出展されていたのですが、個人的には私が前回行った2016年よりも大人しくなっているような印象を受けました。なぜそう思ったのかというのを考えてみたんですが、今回はハードウェアの展示がなかったからかなと思いました。
2016年の東京ゲームショウ
2016年の様子を少し振り返ってみると、VIVE、FOVE、DLODLO、PSVRなどのハードが大々的にブースを構えていました。(DLODLOはサイトにアクセスできないですね)
VRの市場規模
下の図は、VR/ARを中心的に投資を行うDigi-Capitalという会社?が毎年発表している市場規模のグラフの2016年に発表されたものなのですが、2016年時点で2020年にはAR/VR合わせて1200億ドルの規模になると予想していました。
グラフからARが900億ドル弱、VRが300億ドルくらいでしょうか。
そして下は2017年の予想グラフです。
2016年時点の予想では2020年に1200億ドルのと予想していましたが、これを見るとAR/VR合わせて800億ドルに減っています。2/3に大幅減ですね。
ARが600億ドル弱、VRが200億ドル強です。
さらに今年(2018年)の予想です。
メモリがなくなってしまっていますが、サイトの解説で2022年ARが850〜900億ドル、VRが100〜150億ドルと記載がありました。この数字を元に2020年の予想を見るとAR/VR合わせて400億ドル強と言ったところでしょうか。毎年相当減ってしまっています。
ハードウェアの価格
市場規模と比例してハードウェアの価格も下がってきています。ちょっと古い記事ですが
期間限定5万円のOculus Rift、セール後の価格も改定(MoguraVR)
プレイステーションVRが1万円値下げ、3万4980円に。PS VR対応ソフトは300本超(engadet)
またGIGAZINEでもこんな記事がありました。
VRは死んでしまったのか?
VR元年と言われた2016年はメディアも我々自身もかなりVRで盛り上がっていましたが、実際コンシューマーはそれほど盛り上がっていなかったのかもしれません。
業務で開発する分にはとても楽しいと思いましたが、個人的に買うかと言われるとなんとも言えません。
今の市場を見てみるとコンシューマー向けは相当な縮小と感じます。ただ、アミューズメントパークやゲームセンター等に設置されるゲームと、コンシューマー向け例外でアダルト業界での盛り上がりはあるように感じています。
VR酔いや年齢制限等を考えるとまだまだこれからなのかもしれません😑
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