謎解きストロングスタイル

どうもこんばんちわ。あとるとさんダヨー。

この記事は謎解きについて書きたいことを書こう Advent Calendar 2018 https://adventar.org/calendars/3438 の19日の記事です。

突然ですが、こちらをご覧ください。(下をクリックするとTwitterが開きます)

これは僕が以前Twitterでとったアンケートの結果です。おおよそ6:4くらいの割合で物語性の必要不必要がわかれました。これを踏まえた上で、僕の主張を話すのが今回の趣旨です。

以前も某所で話しましたが、僕は基本的に物語性ってあんまり好きじゃないです。まあこれは僕がWeb脱出ゲームから謎解き界隈に入った人間だからなのであって、入り口が違ったり趣味が違ったりすればまた変わるんだろうなとは思います。

んで、今年に入ってからようやく「君は明日と消えていった」に参加して物の見事に撃沈してきたわけでありますが、ちょっと言い訳させていただくと、僕は割と早い段階でテンションだだ下がっていました。簡単に言うとやる気をなくしていました。既にプレイした方は大体中盤のアレを思い出して頂ければ、ああ、あそこかなと思っていただけるかと思います。

で、その中盤の流れはストーリー上は大切なものなんですけど、謎解きとしてはあんまり重要なファクターじゃなかったんですよね。(ネタバレにならない範囲のギリギリの表現)

ちょっと話が変わって、ARGゲーム、日本語では現実代替ゲームとか言われる遊びがあります。これはプレイヤーが物語の主人公、それもリアルの世界でなることを目的としているゲームなので物語性がある程度は必要不可欠ですし、それ自体がゲームの重要なファクターになってたりするわけです。あんたがたとかそうかな。あれは物語性ほぼないけど。

僕が主宰している団体「Trap Works」は基本的に謎ジャンキーの人間しかいないので、文章読む時間があったら謎解かせろって人間ばっかです。基本的に。なので必然公演も物語性のファクターは意図的に薄めてあります。その分、謎を独特なものにしたり、プレイヤー自身がギミックを見た、解いた時の感動を引き出せるような仕組みは相応の時間を割いて組み込んであります。

とことんまで振り切った例が「Who is JOKER?」というババ抜きです。本当にババ抜きするだけのゲームなんですが、ババ抜きするだけで謎解きは成立するのか?という点において、物語性が絡む余地は一切ありませんでした。だってババ抜きするだけだし。

あと今回これまた物語を完全に排除して「謎をひたすら解く」ことに特化した60分公演「終ワラナイリアル謎解キゲームカラノ脱出」を今年の6月に公演させていただきましたが、これは僕らとしては意外なほど好評でした。正直何人かからはもっとストーリーが欲しかったという声が上がるかと思いましたが、(一応事前情報ではストーリーはありませんよっていう予防線は貼ってましたが)全くそういう感想はなかったです。

他の団体さんでいうと、零狐春なんかは謎よりエンタメ性特化なきらいがありますし、NAZO LAB.とかはギミックが取り沙汰されることが多いですが、ストーリー性に重きを置いている雰囲気が見られます。AHOはアホやってますが、よく見ると謎の完成度ありきでアホやってます。冷静に考察して大丈夫か?

そういった団体としての方向性は色々あると思いますが、僕はこの物語性を極力排除した謎解きを「謎解きストロングスタイル」と呼びたいです。そして、できればこの「謎解きストロングスタイル」オンリーなイベントとかWeb謎企画をやってみたいなぁなんて思ってます。

いかがでしょう。ここまで読んでくださったあなたはどう思いましたでしょうか。いや、絶対にストーリーは必要だという方は必ずいらっしゃると思います。よろしければお会いできた機会にでも僕にその主張をぶつけてくれればもっと謎解きの深い話ができるんじゃないかなって思います。

以上、あとるとさんのアラサーの主張でした。

あ、「終ワラナイリアル謎解キゲームカラノ脱出」は12/30に再演があります。現在チケットは完売状態ですが、キャンセルがあれば当日券が出ます。機会があれば是非どうぞ。(宣伝締め)