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【SVダブル S12使用構築】ストリンダーwithトリル+追い風【最終75位レート1947】


コンセプト

・追い風とトリックルーム両方を駆使して上から殴り続ける
・相手から見えない(考慮されない)選択肢を構築に多く作っておく



構築経緯

 世の中には追い風構築が蔓延っており、初手あいさつ代わりに追い風撃ち合う展開も珍しくない昨今で、トルネロスハバタクカミという並びでトリックルーム軸を作ったら勝ち組になれるんじゃねえかなって着目して構築づくりが始まった。
 まずは相手目線でほぼほぼ考慮されないようなトリックルームエースを探した結果、素早さも耐久も非常に残念であるが火力に一芸あるストリンダーというポケモンに注目することに。毒+電気(+ノーマル)は攻守共に通りがよく、ほぼほぼ全てのポケモンに等倍以上の火力を叩き込むことができる他、草フェアリー格闘電気といった飛んできやすい技に対しても半減で受け出すことができる点が魅力に感じた。さらに、S75という中途半端すぎる数値はむしろメリットであると考え、トリックルームと追い風両方に適性があるといえ、この構築に最適なポケモンとして採用することとなった。
 次に似たような性能であり、フェアリーポケモンやテラスタルを誘発できるレジドラゴを採用。結果的に選出率は極めて低かったが、このポケモンによって相手は追い風を余儀なくされるため、見せポケモンとしても非常に機能した。
 最後に追い風構築として見せるために相手に強く印象付けさせられそうなイーユイ、ウーラオスを採用して構築を完成させた。この2体もそれぞれ追い風、トリックルームで動かしていけるような数値調整を行って採用した。適当な理由で採用できるほどこいつらは性能がイカれてる

・本構築のストロングポイント
①トリックルームを考慮されない
→相手の追い風を誘ってトリックルームを始動、大きなアドバンテージを得やすい

②追い風にも対応
→中速パ、スタン構築にも主導権を握りながら展開できる

③不意のトリル返し
→初手でトリル返しを行うと同時にトリル始動要員に致命傷を与えることで相手の意表を突いてトリル展開を阻止できる



個体紹介 

トルネロス@こうかくレンズ
186(252)-x-91(4)-194(252)-100-131
こがらしあらし/おいかぜ/こわいかお/あまごい

 ハバタクカミと並べておいかぜを匂わせながら初手こがらしあらし+トリックルームで展開することが最も多かった。最低2回打って倒せる相手を増やしたかったのでC特化、Sが不要なので残りは全部HPぶっぱに。基本的にこのポケモンはむやみやたらに追い風せず、こがらしあらしを撃ち続けます。とにかく、裏のポケモンが動かしやすいような展開を作るような立ち回りをすることが重要である。
 トリックルームするにおいてこがらしあらしの追加効果は非常にアンチシナジーであるが、高威力全体技で当てれば強いのでこちらを採用。相手が追い風展開してきた際このポケモンが生き残れば、こがらしあらしの試行回数を多く稼ぐことができるので、特段命中不安は気にならなかった。
 おいかぜは入れ得なので採用、おいかぜトリル両方の展開に対応できる技構成にしたいと考え、追い風中に相手のSブースト勢に撃てたり、トリックルーム中に味方に撃ってSを下げられるこわいかおは確定、相手にしていて一番厄介な天候であるにほんばれを書き換えられるあまごいを選択技として採用した。
 持ち物は特段なんでもいいが、隠密マントケアでねこだましを撃たれることが少なく(最悪撃たれても問題ない)、挑発も別に気にならないため、この型で使う上で一番汎用性のあるアイテムだと考えたこうかくレンズを採用。C特化を活かすために命中率を少しでも上げて、相手をより倒しやすくした。
 テラスタルタイプもなんでもいいと思ってるので、今回は火力伸ばせるひこうにした。


ハバタクカミ@きあいのタスキ
131(4)-x-75-187(252)-155-205(252)
シャドーボール/マジカルシャイン/凍える風/トリックルーム

 トリックルーム始動要員兼追い風アタッカー兼S操作要員といった本構築のエッセンシャルパーツ。
 相手によってトリックルーム展開したり普通に追い風して殴ったりと、幅広い選択肢をもたらしてくれた。相手の追い風構築に滅法強く、相手の追い風にトリックルームを合わせることで、1ターンで試合を終わらせることができたのも珍しくはなかった。中速相手には凍える風でS操作でき、普通に殴っても強いという、このポケモンの単体性能はマジでおかしいと思いますねえ。
 どれも切れない技なのでまもるは抜いた。まもる切った関係で行動保証が欲しく、確実にトリックルームは決めたかったのでタスキ持たせた。


イーユイ@こだわりメガネ
161(244)-x-100-174(28)-140-150(236)
オーバーヒート/ねっぷう/あくのはどう/バークアウト

 追い風構築に見せるために採用したが、対中速スタンや対トリックルーム、普通に追い風運用するにおいてと、幅広い活躍をしてくれた。トリックルーム展開する上で選出することはほぼほぼなかったので最終的にSを伸ばして(準速ウーラオス抜き)完全に追い風アタッカーにした。凍える風を絡めてスタンパ相手にも強く出れるようになった。
 控えめ+こだわりメガネで火力は十分だと感じているので残りの配分は耐久を伸ばし、この構築の苦手寄りである先制技に対して強く出れるようにした。
 技はほぼ命中不安であるがどれも強い技なので、基本的には外しに怯えないような技選択を行う。外したら仕方ないので諦めましょう。
 テラスタルタイプはゴーストを選択、主に格闘技やねこだましを透かせる他、隣に後述するストリンダーを並べてシナジーを出せるようにした。


ストリンダー@いのちのたま
151(4)-x-90-182(252)-90-127(252)
オーバードライブ/ヘドロばくだん/ばくおんぱ/まもる

 誰?こいつ。って思ってる方いると思うんで紹介します。実はこのポケモン、結構やれる性能持ってますよ。
 固有特性(パンクロック、音技1.3倍+受ける音技半減)に固有技(オーバードライブ、電気威力80命中100全体音技)、固有タイプ、姿違い(ハイとロー。覚える技が若干違うらしい)をもっていて、性能的に優遇されており一見強そうに聞こえるが使用率はなんとランキング圏外。種族値は75-98-70-114-70-75(計502)となっており、一見すると火力耐久素早さどれも中途半端というなんとも言えない性能をしている。

 何故こんなわけ分からんポケモンを採用したかというと、高火力全体技+中途半端なSであることに注目したからである。こいつの数値から高火力全体技が飛んでくることが想像しづらいと思うんで具体例を出していきます。

↓ ↓ ↓
※今回は採用された型である【特性パンクロック+C特化いのちのたま持ち】、ダブル補正ありで計算していく。 

①オーバードライブ
・トルネロス(H186-D100)
211~250ダメージ 113.4~133.4% 確定1発
・ハバタクカミ(H131-D155)
66~79ダメージ 50.3~60.3% 確定2発
→メガネハバタクカミのマジカルシャインくらいの火力

②ヘドロばくだん(特性補正なし)
・オーガポン(H187-D116)
211~250ダメージ 112.8~133.6% 確定1発
・とつげきチョッキ持ちゴリランダー(H207-D91)
174~211ダメージ 84.0~101.9% 乱数1発(6.2%)
→う~ん、ちょっと足りないなあってくらい

③ばくおんぱ
・パオジアン(H155-D85)
143~169ダメージ 92.2~109.0% 乱数1発(56.2%)
→ハバタクカミのマジカルシャインと合わせて撃つことが多いね

④ばくおんぱ(ノーマルテラスタル込み)
・ランドロス(H165-D100)
181~215ダメージ 109.6~130.3% 確定1発
・イーユイ(H131-D140)
130~153ダメージ 99.2~116.7% 乱数1発(87.5%)
・モロバレル(H221-D100)
181~215ダメージ 81.9~97.2% 確定2発
→実はオーバードライブより火力高い、無振りランドロスは落とせる

↓ ↓

 大体こんな火力が出ると分かってもらえたと思うんで、次は中途半端なSについて解説。S75でSぶっぱすると実数値127。この数値は全体的に見てもかなり遅い部類であるため、相手の追い風の切り返しとてのトリックルーム上では十分に下を取って動かしていける数値であり、また追い風展開した際にもスカーフ持ち最速100族に対しても余裕で上から動けるので両方に対応しているポケモンであることから、この構築においては非常に重宝できるS数値であると言える。中途半端なSをメリットと見た、新しい採用理由ではないかと思っている。CSぶっぱでトリックルームエースしてるのなかなかおもろいが 
 技構成はこれで完結している(他にろくな技が無い)のと、瞬間火力が欲しいので持ち物は喉スプレーでなくいのちのたま、最大火力であるばくおんぱをタイプ一致にできるノーマルテラスタルで採用した。
 ハバタクカミかゴーストテラスしたイーユイを横においてばくおんぱ撃ってる瞬間が最高にポケモンやってる感じがする、これぞダブルって感じを味わえるのでマイナーポケモン使いたい方には非常にオススメ。


レジドラゴ@りゅうのプレート
275-x-70-167(252)-71(4)-132(252)
ドラゴンエナジー/りゅうせいぐん/だいちのちから/まもる

 こいつもSが中途半端であるかつ、相手に追い風を強要させたり、テラスタルを誘発できると思って採用したが、選出した試合はほぼなかった。だが、トルネロス入りの相手はほぼほぼ初手でトルネロス投げてくれたのでトリックルーム展開に持って行ってイージーウィンできた試合が結構あったので見せポケとしては充分機能していたのではないかと考えている。
 技構成持ち物テラスタル等特に語ることなし。強いて言うならプレートの方がかっこいいからプレート持たせてます。


連撃ウーラオス@しずくのプレート
207(252)-200(252)-120-x-81(4)-117
すいりゅうれんだ/インファイト/アクアジェット/みきり

 世にも奇妙なHAぶっぱウーラオス。何故こんなモンスターが生まれたのかというと、こいつもトリックルームと追い風両方で動かせるような配分にしたかったためである。相手が追い風する分にはトリックルームで切り返し、追い風しないならこちらが一方的に追い風撃つだけなので、Sに振る必要性がないのである。トリックルームでも動かしていける他、Sが遅いのでインファイトの耐久ダウンがあまり気にならないのも一応利点としてあげられる。 
 技構成はこれでほぼ確定(インファイトとどくづきが一応選択?)。特に持たせたいものもなかったので火力UPアイテム、せっかく耐久振ってるので耐性変えられるテラスタルの方が強いと思ったから毒テラスタル。



要点

①基本選出
先ハバタクカミ+トルネロス
後ストリンダー+ウーラオス
 追い風に合わせてトリックルーム撃つことが多いが、相手に追い風がなかったらこちらが一方的に追い風を撃っていく。

②対トリックルーム
先ハバタクカミ+ストリンダー
後イーユイ+ウーラオスorレジドラゴ
 ハバタクカミでトリックルーム返しながらストリンダーで殴り続ける。トリックルーム阻止して裏で詰める。

③対スタンパ
先ハバタクカミ+ストリンダー
後イーユイ+なんか
 主にハバタクカミで凍える風を撃ってストリンダーで削っていき、裏で〆るような立ち回りを行う。


全体技、先制技は構築単位で重めなのでケアしながら立ち回りましょう。相手の処理ルートを選出時に考えておくこと、倒すポケモンに優先順位をつけておくことが大事になってくる。



総括

 誰も使ってないポケモン使ってレート2000目指したが自分が下手だったのでここらが限界だった、たまにはマイナー開拓回があっても悪くないかもねって思わせてくれたシーズンになった。



Special Thanks


今期使ったマイナーども

・ダイノーズ
身内がたまたま色違い捕まえて押し付けられたので使ってみました
相手がワイドガード覚えるの知らないんだったら強いと思います。

・シザリガー
こいつのクラブハンマーと水オーガポンの蔦こん棒がほぼ同じ火力だっての知ってから使う気失せた。

・ダーテング
多分マイナーじゃないけど、自分は見たことないんでマイナーってことで。
こいつよりアノホラグサの方が強いなあって感じて終わった。

・ケッキング
メガトンキック振り回して遊んでたけどバカほど外してキレ散らかしてました。マタドガス構築にこいつ入ってこないのすげえ納得した。

・ミガルーサ
シングルでミガルーサコノヨザルでダブルいのちがけしてラス1対面最強ポケモン入れた構築使って遊んでた。個人的に最高傑作のネタ構築になった。

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