最後の秘境で野生に出会ったら、都会を愛せる気がした。

7月から8月の2ヶ月間、ほぼ半分海外にいた。残りの1ヶ月は、現ホームタウンである徳島で過ごしながら、ATOZのポップアップストアの準備や新商品の制作に明け暮れる日々だった。

ここ近年の私のライフスタイルから考えると、この2ヶ月は完全な"非日常"だったが、これがこれからの"日常"になる予感もした。そして、これがこの8年間の私の「結果」なのかなと思ったりする、そんな8月末。

9月はいよいよ、今年のピークがやってくる。

カナダの旅、POP-UP SHOP、そしてフィリピンの旅。(実は途中で沖縄にも行ってる）2ヶ月間の過ごしてきた時間を振り返ると、ここまでがワンセットだったように思う。

カナダで出会った”BASICS”

カナダを2週間旅をして得たのは、ルーツを大切に生きるという姿勢、そして自分の基本や原点を大切にする必要性だった。

カナダという”移民の国”で自分を見つめた時に、それまで外ばかり見ていたことに気づいたし、何より地元や今いる場所への感謝や愛情が湧いた。

そのことから、今私がベースにしている徳島でATOZのPOP-UP SHOPをやろうと決意。
テーマは「BACK to BASICS」（基本に帰る、原点に戻る）

ATOZの初めてのPOP-UP SHOP。短い準備期間ではあったけれど、ATOZにとって原点となる場所で、大切な時間を過ごせたと思う。

光と闇のテーブル

そんな怒涛のPOP-UP SHOPを終えて、興奮冷めやらないままフィリピンへ向かうことになった。これは本当に決めていなかった選択で、POP-UPを終えた３日後にフィリピンのエルニドという場所を知り、その３日後には出発したのも、もはやなんというか運命としか言いようがない。
なぜなら、私はフィリピンという国にこれまで興味を持ったことも、ちゃんと調べたこともなかったからだ。

最後の秘境で出会ったもの

ヤシがなんというか、強い

エルニドはフィリピンのパラワン島にあり、「最後の秘境」と呼ばれている場所だ。そんなエルニドを説明する時、必ず「手付かずの自然」という言葉が出てくる。本当にそれだった。

エルニドで出会ったのは、まさに偉大なる自然、野生への回帰。BACK to BASICSどころか、BACK to the WILDである。戻るところまで戻ったような、ずいぶんと先へ行ったような、不思議な感覚だ。

今回の旅の旅程は…