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独身彼女無し貯金100万以下の無職35歳のつぶやき002 「ブルーアーカイブで1位取れたから自分の人生を肯定できるようになった」

僕はずっと前から心の何処かで「何者にもなれないんじゃないか」みたいな大きな不安がこびりついてた。

ここ5年か10年・・・いや、むしろ高校受験に落ちた時・・・いやいや、もっといえば中学でニュータウンに引っ越した当初成績が全然ダメだった時まで遡るかもしれない。
そう考えたら、20年以上も「自分が何者にもなれない」という不安な気持ちに押しつぶされそうになりながら、その時その時を頑張ってきた。一応自分の得意なことやがんばったことがある人生を送ってきた。
僕は発達障害者だし、転勤族で就職氷河期に飲まれたことで礼儀作法に優れた人間でも友達が多かったのも少年野球やってた頃だけ。
そんな僕だから、「もう得意分野を極めて突き抜けるしか生き残るか、何かになる方法はない」と諦め半分で、自分にもできそうな狭い狭い分野にすがって生きるしかないと思っていた。

でも最近、そうじゃないということに気づけた。 こんな僕でもブルーアーカイブの対人戦で1位を取って「僕でもやればできる」と少し自信を取り戻すことができたからだ。
そうやって自信を少し取り戻した後で自分の今までを振り返ってみると、僕には他の人にない強みがあるんじゃないかって思えるようになってきた。


ところで、僕にはちょっと前まではどんだけ頑張っても勝てないと思ってる人がいた。その人は一般的にはかなり成功している人らしい。ぼくの得意分野でさえ、ぼくよりも結果を出している上位互換的な存在らしい。ぼくが欲しいものをだいたい持ってるらしい。ぼくは今まで劣等感の塊だったから、ただただ羨むことしかできなかった。

ただ…彼の弱点というか、できないことがわかってきた。彼が状況の読み間違いをするところもみた。それで自信が確信に変わりました。 「ゲームと野球で培った戦術脳は、彼よりも上だわ」と。僕より知識がある人相手でも局地的には勝てるんだと。 

僕はやり方次第では彼にすら勝てる。そう思うと自信が湧いてきた。これからはもっと自分を大切にして生きていこうとおもう。


僕にはありあわせの材料で足りないピースを予測する「野生の思考」・・・言い換えれば「戦術脳」のようなものがある


ありあわせの素材で、自分だけの法則を作って解くやり方を哲学では「野生の思考」と呼ぶのだが…ぼくも、この手の「野生の思考で独自の法則を作る」というスタイルを自分の勉強でよくやる。例えば歴史の問題の考え方。ぼくが社会科を解くときには「流れと因果関係をつかむ」というスタイルをとる。丸暗記するのではなく、「こういう理由があるから、この辺のはず」というイメージをつかんで解くんです。

縦の糸としては「天皇/武力/宗教」を軸にしました。この3つを抑えたやつが天下を続けることができる」という覚え方をしてて【たしかにそうなってる!】ということを見出すことで暗記せずに流れを自分の頭で再現できるんです。

横の糸としては気候を軸に考えました。お茶の産地は、盆地が多いんですよね。鹿児島・京都・奈良はまさにこのパターン。あとはあったかくて雨が多いところ。静岡や三重はあったかくて雨多くて、お茶が有名なとこですよね。この時点で、「お茶の問題で、瀬戸内や北陸・北海道はない」と切れますよね。 中国の話だったら、黄河方面は一度考えないで、長江以南・ベトナム寄りの土地にお茶の産地があると推理できますよね。逆に「ため池」がある地図とか出されたら「多分瀬戸内」と当たりがつけられます。日本で雨が少ない・水が溜めにくい地域はだいたい瀬戸内ですので。
このように歴史の問題解く時には「時系列で並べるときに、この順番はありえない」。政治・経済を解く時には「決定の重要さと、必要な議席数はある程度合わせるよな?」という因果関係で選択肢を絞っていきます。ぼくが社会科のテストで自分より暗記している人に勝てたのは「楽に解くために、パターンに落とし込む」能力で解けたからです。

僕は大学に入った後もこの野生の思考をベースにして、経済学や地政学を学んできた

経済史も同じ用に考えれば本質はわかります。金融が発達する前は、物流です。船の方が多くのものを運べることで、オランダとかイギリスとかアメリカとか海洋国家戦争でも経済でも優位なのです。言い換えると、日本が開国してから飛躍的に成長し続けたのも、海に面している国が多くて、「モノを作る科学技術や生産力さえ整えば、かなり優位な立場にいる」からです。江戸時代、豊かな藩が北陸に集中していたのも、船を使った貿易の航路が優位だからです。

これを応用したのが地政学です。戦国時代に「武田・真田が強い」「島津が強い」と言われるのですが「京都から遠い」「県外に出ていくだけで大変」「交易に海が使えない」などの理由があると、強い武将を抱えている名家でも天下取れないんです。こういう「地理的要因と、繁栄・紛争の歴史を世界規模で調べて法則を作ってみよう」というのが地政学です。僕の父が、司馬遼太郎オタクだったから、無意識にこの解法が身について、私は「他の勉強はそこまででもないけど、社会だけはけっこうできる」に育ちました。

僕の得意なことってみんなができるわけじゃないんだなって気づいた

これ…資格取る勉強や、漢字や英単語を丸暗記する時には使いにくい勉強法だとおもいます。ただ、何もできないかと言われると…どんな場所でもデータと構造さえ揃えば、法則を作って「こう動くはず」というのが読めるのです。対人戦に応用できるから、ゲームやネットで応用できるのです。まぁ、「構造をつかんだ時に、自分が不利・無力だと気づくと動けなくなる」という弱点もあるんですけどね。

そして、僕はその件で社会科だけが得意なんじゃなくて、もっと根源的な力として「本当に得意なのは、独自の法則作成や構造把握能力じゃね?」という方だと気づいたんです。ついでにいうと、「ぼくの得意なことがみんなできることじゃない」ってこともね。丸暗記勝負や礼儀作法の勝負にならなかったら、「すごいと言われてる人が相手でも、俺の方が強い」と、思えるようになったわけです。


ブルーアーカイブで1位を取ったことで「俺」だってなにも遊んでたわけじゃなかった。俺の戦い方は間違いじゃなかったって確信を持てた

僕の遊び方は「ゲームの中で自分だけの勝利の方程式を作る」「伸びる選手や勝てる球団を独自の法則でいち早く見つける」「ウェブやコンテンツで流行るものは、こんな法則があって、こういうふうにできてる」というのをすごく多方面に作るというド変態な遊びです。さらにファンデッカーでジョミーという「そんなに強くないカード・キャラを法則で勝たせる」というド変態です。

こういった遊びを繰り返すことで、僕は僕の自分の特技を磨いてました。

今だとブルーアーカイブにハマってるんですが、「小鳥遊ホシノで勝つと決めたら、必ず勝つ」と言って、自分でホシノを外さない縛りプレイをかけて…1万人の中で1位取ったりするんです。ホシノは弱くないけど、ピーキー。なので、他に使ってる人は少ないです。それでも、ホシノで組み立てて…ちゃんと勝てるようにするんです。これが、自分にしかできない遊びで楽しいんです。その価値に、自分で気づけてなかったけど、「趣味を通じて、俺の特技を磨いてたんだな」とわかってから、「じゃあ、俺はこのゲームに勝てる」という自信が確信に変わりました。

そして、いざ勝てるようになったので「勝ちたいと思うフィールドを見つける」「勝たせてあげたいぐらい自分のことを好きになる」ということがすごい大事なんじゃないか気付きました。僕は今まで勝ち方を知らなかったんじゃなくて、とっくに勝ち方を知っていたのに、自分という実機落とし込めてないだけなのではないか。 ゲームと同じようにやればいいんじゃないかな?と。


僕は、僕以外の何者かになろうとするんじゃなくて、自分になるべきだった


ここで、冒頭に述べた「彼」の話をしたい。チョット前まで自分よりすごいと思ってたけど、今となっては僕のほうが上だと思ってる人ですが。

僕はちょっと前までは彼に感謝してたんですよ。

これまで述べてきたように、現実って、ゲームと違って「自機は自分」なんです。そして「自分をどうやって鍛えるか」という方法を見つける手伝いをしてくれた人でが彼でした。

特に読書ですね。それもちゃんと「目的のあるインプット」をちゃんとやることを教えてくれたのは大きかった。自分の好きなことを勝手気ままにやってると、スキルツリーが偏ります。そこで、自分が勝てる自機にレベルアップさせる方法が、読書になるのです。

ゲームと違って「敵を倒した後に割り振る」「勝手にバランス良くステータスがアガる」という仕様ではなく、「意識的にあげたいステータスを上げにいかないと、できないことはずっとできない」のです。それを「発達障害」とか過去の失敗を理由にできないと思ってたけど…「できるようになると信じてやり続けるのが大事なんやで」「自分ができるようになりたいと思って、自分から動き出したらできるんやで」みたいに言ってくれたので、そこはすごく感謝してます。そして、自己効力感や、他の心理学、哲学の引き出しを増やしたことで「能力って才能や資質じゃなくて、ちゃんと上がるんだ」「評価が追いつくまでには常に時間がかかるから、一喜一憂しなくていいんだ」みたいなことを学びました。

西洋風にいうと「実存は本質に先立つ」で、東洋風にいうところの「不昧因果」というやつです。この辺の学びがあったから…自分の中にあった答えが、ここででてきました。つまり、自分が何者でもなかった理由は「今ある姿は、実存が本質に先立つ前に、周りの評価に一喜一憂して、心が折れてしまう」「自分のことを【なんとしても勝たせてあげたい】と思うほどに好きじゃなかったから、因果に流されてしまった」というのが、大きな理由なのです。学校の成績が悪かったことや発達障害が原因のいろんな過去の失敗で周りから否定され続けた結果、「俺なんかこんなもんでしょ」と思ってそこに飲み込まれたことが、最大の敗因でした。

だから、今僕が欲しいのは、「自分のことをホシノの半分ぐらい好きになれる理由」だったり、「勝てる確信や、自分の読みを迷わずに信じられる環境」です。 ホシノへの愛情の半分を自分に向けて、自分という自機をもっと愛してあげたり信じてあげる。これを大事にしていきたい。

最後に

あ、そうそう。ぼくさっきから自分の方が優れてる・勝ったと思った時に、上位互換って言ってた人に「自信が確信に変わった」という言葉を連呼してたけど、アレ…最大級のリスペクトですからね。

というのも、あの発言はルーキーの松坂大輔が、当時NO1だったイチローを3三振に切って取った時に、出た発言です。松坂大輔は「今日あなたに勝ったのだから、プロでやっていける確信ができた」という意味で言った言葉です。私が「自身が確信に変わった」と言ったのは、一度は上位互換だと思うぐらいに力量があることも知ってる上で「この人のミスを読み切ったなら、俺の方がこのスキルは高い」「同じ分野が得意でも、おそらく論理構造が全然違う上に、少ない情報から読み切ったり補強して裏回れるから、やりようあるかも」というリスペクト込みの発言です。

彼には「こっちだよ」と導いてくれたり、ミスから気づかせてくれた恩はあるから、もう一回彼を愛せるようになれたらいいなぁ…と思います。



イラストは「わっぴ~サクラコ様はチョロすぎる」

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