『新解釈・日本史』

誰もが知っている歴史上の出来事を新解釈するシュチエーションコメディ。

歴史上の出来事を、今の価値観、関係性、台詞で置き換えるって意味では、凄く順当なやりかた。それをいつもの福田雄一らしい、丁々発止のやりとりで映像化している。

それにしても、いつも思うんだけど。一つのシーンで行われるタイプの福田雄一コメディは、ドラマというよりコントに見える。そしてそのコントは、個人的な感覚になってしまうのだが、近年やっている他のお笑い芸人のコント番組よりも、コント番組らしく見える。懐古厨と思われるだろうが、それはドリフやごっつを見ている時の感覚に近い。逆に言うとひょうきん族とか、みなさんのおかげですっぽくないってことなんだけど。ネタ番組とバラエティ番組の違いっていうのかな。でも正直、まだ感覚に頼ってる部分が多すぎるから、この辺りの解釈は難しい。

この番組を見ていても、オチに近づくにつれて、何らかの答え(イデオロギー)に近づくわけじゃなくて、そういう考え方もあるんじゃないかって、入り口のアイデアを膨らませてる印象で。それはドラマの作り方じゃなくて、お笑いの作り方にだと思う。

でも一つだけ。コントだとするなら設定が違うだけで、笑いのパターンがいつも同じ。大映ドラマ的なケレン味の効いた大仰なやつと、強く怒れないぐだぐだな関係のやつ。もうちょっと、手札があってもいいのかもしんない。
でもだからこそ、この番組も、コメディドラマと言って、決してコントとは言わないんだろう。

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