『セーラーゾンビ』

ゾンビはびこる終末世界で、セーラー服の女子高生たちが若さと図太さといいかげんさを武器に、決死のサバイバルに挑む。

『リバースエッジ 大川端探偵社』の方で、テレ東深夜枠については書いたので割愛。
見る前はAKBリテラシーが高く無いと、面白さが半減するような話だったら、キツイなあと思っていたけれど。主演の子よりもカワイイと思う相葉香凛や、グラビアでは徐々に先輩になってきた小池里奈、アクションに強い柚りし菓、演技経験の豊富な藤原令子、元子役タレントの前田聖来なども出ているので、AKBの中の勢力地図が分からなくても分かる。というより、相対的にAKBの力が弱く見えるのだけれど、これでいいのだろうか。それとも歌って踊る価値を、相対的に爆上げする気だろうか。そうだとすると、相変わらずこの枠のAKBドラマは、その他のアイドルが見えなくなるメガネをかけるのかな。

文化と呼べるようなものの価値が下がって、生き残るための最低限のライフラインの価値が上がるサバイバルな状況で、今はもうゾンビになっているであろうキラキラしたアイドルに希望を貰って(過去の遺産→初期AKBの貯金)、唄とダンスでフィジカルから呼び覚ます生きる希望というのは、贔屓目に見ても数年前のプロットのように思うのですが。


状況が変わっても習慣で行動し、極限状況にも慣れてしまうというのは、ゾンビモノのクリシェだから。演出を見た限りだと今後はより、ゾンビも生き残った人間も差がないように描くんじゃないですかね。流石に生き返っちゃったら、本格的にキツイと思いますけど。


んで、正直書くのも恥ずかしいのですが、荒涼とした日本にポツンと残された女子校って。エンタメシーンとAKB(及びアイドル)って言うことなんですかね。ゾンビはアイドルオタクの暗喩みたいな。大分恥ずかしいですよねこの設定。スリラーよろしく、ゾンビが踊りだした時はさすがに目が死んだ。AKB関連作だからこそ、もっとガチでやって欲しかった。いい加減マジすかの貯金だけでは、期待値が上がらない。

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