偶然が必然に変わる時(48)・・NY編
「はい、もし気になるのでしたらお友達の連絡先を教えますから、直接会って色々と聞かれた方が良いんじゃないですか?」
「えっ!良いんですか?」
「もちろん!だってマリア様に呼ばれたのですから、、、じゃ、あなた書くモノ持ってる?」とオーナーが不意に言ってきたので
「あっ、は、はい、、、」と急いでバッグからペンとノートを取り出し
「はい、お願いしますー!」と返事をすると
「連絡先は東京03の◯◯◯ー◯◯◯◯で、お友達の名前はH.Mって言うのよ!私からも連絡しておくからアポを取って会ってみてっ!」と、すんなりとお友達の連絡先を教えてくれた。
このオーナーと僕のやり取りの一部始終を隣で聞いていた武藤君も、まさかの展開に驚いていたが、
「社長!日本に帰られたら、是非このマリア様を持ってる方とお会いして下さい、、、きっとまた、面白い展開が待っていると思います!」
「そうだね、武藤くん。ちょうど来月はタイミング良く東京出張があるので時間をとってHMさんに一度会ってくるよ!」
「はい、社長。この話の続きを楽しみにしておりますので次回こちらに来られた時にでもまた聞かせて下さい!」
「うん、武藤くん楽しみにしておいてよ!」と、武藤くんと約束をした後、ニューヨークでの仕事を無事済ませ帰国した。
そして東京出張が近ずいて来た数日前に、○野さんに教えて貰った東京のHMさんにTELを入れた。
「もしもし、はじめまして和歌山の鈴木と申しますが、実はニューヨークの○野さんのご紹介でお電話をさせて頂いたのですが、、、」と、ご挨拶をすると
「あらっ!亜人夢さんですね?恵子ちゃんからお話しは聞いております、、、」と、HMさんは僕の連絡を待っていてくれたみたいで、今回の東京出張の日程だと、ちょうどHMさんの方のお仕事も一段落したところなので、会うのはいつでも大丈夫です!と言って頂けた。
また、当時のHMさんの事務所は新大久保にあり、僕がいつも泊まってる新宿のホテルからは10分程で行ける距離だったので
「では◯月◯日午後1:30に新大久保駅の改札出口でお待ちしております。」
と、HMさんと待ち合わせ場所を決めた後
「あっ、それから僕ですが、帽子に黒いメガネ、そして口髭を生やしていますので、すぐわかると思いますが、、、」と、伝えると
「あらっ、もう亜人夢さんの、イメージが浮かんだわー♪」と、笑いながら「じゃ、私も帽子にメガネをかけていくので宜しくね!」と、HMさんはとっても気さくでユニークな方だった。
また、この時の会話でニューヨークの○野さんの名前が、恵子さんと言う事をはじめて知ったが 後に、この○野恵子さんはインド編の章で書いた「気マガジン」という雑誌の編集長とも繋がっていたという事がわかってビックリした。
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